「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
読割 50
紙の本
お金の改革論 (講談社学術文庫)
著者 ジョン・メイナード・ケインズ (著),山形 浩生 (訳)
インフレは貯蓄のマイナスをもたらし、デフレは労働と事業の貧窮を意味する−。第一次世界大戦後、世界中で起きた急激な物価の水準変動に対し、ケインズは何を考えたか。経済学の巨人...
お金の改革論 (講談社学術文庫)
お金の改革論
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
インフレは貯蓄のマイナスをもたらし、デフレは労働と事業の貧窮を意味する−。第一次世界大戦後、世界中で起きた急激な物価の水準変動に対し、ケインズは何を考えたか。経済学の巨人の代表作を新訳で収録。【「TRC MARC」の商品解説】
インフレは投資家に対し不公正で、デフレは借り手に不公正。
ケインズの代表作を、わかりやすい訳で読む!
第一次世界大戦後、世界中で起きた急激な物価水準変動に対し、ケインズは何を考えたか。
物価安定か、為替の安定か。金本位制をどうとらえるか。
「邪悪な現実」と格闘するケインズの思考が、ここにはのこされている。
[本書の価値とぼくたちにとっての意義―訳者から]
まず本書で重要なのは、インフレとデフレの相対的な被害についての明示だろう。1990年代からの20年以上にわたり、日本経済はデフレに苦しんできた。2013年に日本銀行が黒田東彦総裁の指揮下で2パーセントのインフレ目標政策をはっきり採用し、そのために大規模緩和(黒田総裁は「量的・質的金融緩和(QQE)」と呼んでいるが、あまり名称としては普及していない)を行ったことで、執筆時点ではようやくデフレの時代が終わりつつあるようだ。だが、デフレが有害だという認識が浸透するにはあまりに時間がかかりすぎた。デフレは物価が安くなるんだからいいものなんだ、という「よいデフレ」論を、高名な経済学者を含む多くの「有識者」なる人々が言いつのっていた。本書に書かれた認識―デフレは生産者に負担を与え、生産活動を控えさせ、人々を失業に追いやり、喜ぶのは既得権益を持った金持ちばかり―がもっと浸透していれば。
ここは重要なポイントだ。インフレやデフレは、実体経済に影響を与える。そして本書は、その仕組みについても簡潔に指摘している。お金の市場の状況が実体経済に影響を与え、持続的な失業を引き起こすこともある―これはケインズ『一般理論』の肝だ。本書は『一般理論』ほどきちんと定式化してはいないものの、それにつながる明確な認識がすでにある。
(中略)
むろん、本書は管理通貨制度の夜明けに書かれたものだし、現在の中央銀行や金融当局ははるかに高度な理論もあり、考えるべき内容もきわめて多い。だがこの基本的な知見は、未だにかわらないものであるはずだ。
もちろん、もっと歴史的な文書として本書を読むこともできる。金本位制や、いわば「強い通貨」を主張する人々の変な議論は、現在でもいろんなところで見かけるものだ。それを見て、人間の進歩のなさを嘆く/おもしろがることもできる。さらに本書は、ケインズの一、二を争う名言が出てくる本でもある。「長期的には、われわれみんな死んでいる」というもの。経済学者は目先の問題―たとえば失業に対して、長期的にはそれが解決される、と言いたがる。できることは何もないとか、「自然に」任せるべきだとも言う。でも手をこまねいてそんなものを待つだけでは、経済学者も金融当局も存在価値がない。いまできることを考え、実行しよう!
【商品解説】
目次
- 第1章 お金の価値変動が社会に与える影響
- 第2章 公共財政とお金の価値変化
- 第3章 お金の理論と為替レートの理論
- 第4章 通貨政策の目標比較
- 第5章 将来的なお金の管理についての建設的提言
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
現代経済学の祖であるケインズの代表作が新訳で分かり易く読めます!
2020/02/29 14:54
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、世界的な現代経済学の祖とも呼ばれるケインズの代表作を読み易い新訳で読める貴重な一冊です。同書では、第一次世界大戦後、世界中で起きた急激な物価の水準変動に対し、ケインズは何を考えたのかがよく分かる内容となっています。内容構成も、「第1章 お金の価値変動が社会に与える影響」、「第2章 公共財政とお金の価値変化」、「第3章 お金の理論と為替レートの理論」、「第4章 通貨政策の目標比較」、「第5章 将来的なお金の管理についての建設的提言」となっており、第一級の経済学書です!
紙の本
下心満載で本書を手に・・・。
2015/12/11 22:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:森のくまさんか? - この投稿者のレビュー一覧を見る
ケインズさんのことを知らなかった私は
タイトルの「お金の改革論」というのを見て
これはもしかして 大金持ちになる本では?
と おバカなことを妄想して本書を購入。
しかし 読み進めていくと
経済学的なことが書かれていて
インフレやデフレについてや
貨幣価値についてなど
経済学って面白そうと思わせる内容に感じました。
結局 カン違いからスタートしたのですが、
私的には正しいなと思うことが書かれていて
面白かったです。