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商品説明
萬人一人坑の世界を掘り拓きたいと願って―。満州建国大学に学び、戦後は筑豊の炭鉱に生きたルポルタージュ作家・上野英信。何故か満州建国大学や被爆体験を黙した。7年にわたり関係者を訪ね歩き、語らなかった重さと等身大の英信に迫る!【「BOOK」データベースの商品解説】
満州建国大学に学び、戦後は筑豊の炭鉱に生きたルポルタージュ作家・上野英信。だが、満州建国大学と自身の被爆体験については多くを語らなかった。7年にわたり関係者を訪ね歩き、語らなかった重さと等身大の英信に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
河内 美穂
- 略歴
- 〈河内美穂〉広島県出身。広島大学大学院地域研究研究科(アジア研究)修了。満州国・蒙疆政権、中国残留邦人・在日外国人問題を中心に執筆と通訳。著書に「最後の蒙古浪人春日行雄」など。
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謎は解けないが、面白かった
2022/09/07 12:46
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
上野英信という名は、知っていたが、山本作兵衛とセットで頭に入っている程度で、その著作を詳しく読んだこともなかった。ただ知り合いに上野英信を信奉している人が多く、関心は持っていた。
本書は、その上野英信の評伝だ。
著者は、上野がほとんど語ることのなかった満洲建国大学時代や、広島での被爆体験に迫り、なぜ語られなかったのかを追う。
結局なぜ上野がこれらの経験を語らなかったのか、書き残さなかったのかは、正直よく分からない。しかし学業を離れ、筑豊の坑夫として、その中に入って記録していく姿勢の根底に、「棄民」を生む「国家」への反骨があったのは確かだろう。
満洲や広島での体験が、そこにどうつながるのか。
記録など裏付ける資料がない以上、評伝としてこれ以上は難しいのだろう。後は、読み手にかかっているのか・・・