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楢山節考/東北の神武たち 深沢七郎初期短篇集 (中公文庫)
著者 深沢 七郎 (著)
辛口の批評家正宗白鳥をして「人生悠久の姿がおのづから浮かんでゐる」と言わしめたデビュー作「楢山節考」。表題作をはじめとする初期短篇のほか、中央公論新人賞「受賞の言葉」や、...
楢山節考/東北の神武たち 深沢七郎初期短篇集 (中公文庫)
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商品説明
辛口の批評家正宗白鳥をして「人生悠久の姿がおのづから浮かんでゐる」と言わしめたデビュー作「楢山節考」。表題作をはじめとする初期短篇のほか、中央公論新人賞「受賞の言葉」や、伊藤整、武田泰淳、三島由紀夫による選考後の鼎談などを収録。文壇に衝撃をもって迎えられた当時の様子を再現する。【「BOOK」データベースの商品解説】
【中央公論新人賞(第1回)】「楢山節考」で第1回中央公論新人賞を受賞した深沢七郎。受賞作をはじめとする初期短篇のほか、受賞の言葉、伊藤整・武田泰淳・三島由紀夫による選考後の鼎談などを収録する。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
楢山節考 | 9−73 | |
---|---|---|
東北の神武たち | 75−149 | |
揺れる家 | 151−188 |
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紙の本
深沢七郎氏のデビュー作「楢山節考」の他、初期の短篇を収録した貴重な一冊です!
2020/08/16 10:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『笛吹川』や『人間滅亡の唄』、『百姓志願 都会を離れた自由人の日記』、『庶民烈伝』、『人間滅亡的人生案内』といった名作を次々に発表されてきた深沢七郎氏の作品集です。深沢氏と言えば、何と言ってもデビュー作である『楢山節考』が有名です。この作品は、当時、辛口の批評家として知られた正宗白鳥氏をして「人生悠久の姿がおのづから浮かんでゐる」と言わしめた作品でもあります。同書は、そのデビュー作をはじめ、その他の初期短篇、中央公論新人賞「受賞の言葉」、伊藤整氏、武田泰淳氏、三島由紀夫氏による選考後の鼎談などが収録されています。文壇に衝撃をもって迎えられた当時の様子を再現した一冊です。
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昔はよかったというのは本当か
2019/01/27 20:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者は日本の古くからの暗部を小説という形で抉り出す。「楢山節考」は役に立たなくなった老人(この作品では70才)を山に捨てにいくという風習。山に捨てられた老人は自ら命を絶つのであろう。この作品のおりんは、口減らしのためのこの因習を家のためにと受け入れている。もちろん、「いやだいやだ」と抵抗する老人もいる(この人は息子に谷底へ突き落とされた)。望まれずに生まれた子供は、売られるか、すぐ殺される。古い日本に「あのころはよかった」と話を盛って、思いをはせるのは個人の自由だろうが、貧しい日本には当たり前の光景だったのだろう。同じく、余分な存在「東北の神武たち」の”くされ”君の哀れさも筆舌しがたい
紙の本
民俗学の物語性としてもおもしろい
2015/12/18 11:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アトレーユ - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題作は、簡単に言うと、姥捨て山のお話。他にも、当時は人口の大多数であった地方の下層民たち、そこに口承で伝わる歌や躍りなどの民俗的なものも加えて、土着の日常を描いている作品群。予想外に端正な文章だった。こうゆうの、すごく好き。「一生懸命生きている」からって清廉潔白・聖人君子なわけはなく。嫉妬、盗っ人もいれば、親を思う子の気持ち、子を思う親の気持ち、いろんな思いが日常の中を渦巻いて流れていく。それを垣間見れる小説って滋味があっていいなぁと思う。