紙の本
謙虚に問いかける
2022/05/15 09:30
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投稿者:mk - この投稿者のレビュー一覧を見る
謙虚に問いかけるのが大切ということは、わかりました。思い込みで決めつけるのではなく、謙虚に問いかけていきたいと思います。
ただ、全体的に難しくあまり頭に入ってきませんでした。
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現代社会は「話す」過多な社会だ。寡黙や聞き上手よりもプレゼン上手のほうが評価される。本屋にいけばプレゼン術のほんばかりだ。
シャインはそうした風潮に警鐘をならしほんとに必要なのは問いかける力だと指摘。現代の社会は複雑性をましていて、みんなで強調しながらダンスを踊るような精密なバランスが要求される。そんななかで大切なのは命令したり指示することえではなく、たえず相手を尊重し相手と自分をシンクロさせること、それが問いかけるということだ。
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人間関係を築くかぎとして本書で語られるのが、「問いかける」という日常の行為である。コミュニケーションといえば、自分が「話す」ことや単に「聞く」ことに意識が向いてしまいがちだが、「問いかける」という行為は、時としてたった一言で場の空気を変え、人の視点や考え方を変え、相手との関係を変える力をもつ。よいリーダーもよいコーチも、指示・命令する以上に、いつも相手に問いかけをしているものだ。もっとも、ただやみくもに質問すればいいわけではない。よい人間関係の構築に役立つのは「謙虚に問いかける」ことだ。これが本書全体を通じてのキーワードであり原題(Humble Inquiry)でもある。
「自分が動き、自分が話す文化」がはびこっているということへの問題意識
われわれの社会は話す力を過大評価しているが、むしろ発言を控えて問いかける力を高めていくべきなの
米国の文化では、リーダーたる者は賢くなければならず、はっきりと方針を決め、価値観を明確に示すべきだと言われるが、どれをとっても質問することよりも自分が話すことに比重が置かれている。しかし、人の上に立つ者こそ、「謙虚に問いかける」ことが必要だ。なぜかというと、物事が複雑に絡み合い、人が協力し合わなければ進められない仕事こそ、信頼に基づく良好な人間関係が欠かせないの
リーダーのほうからチームに向かって「私のやり方は正しいだろうか。もし間違っていたら指摘してほしい」と折に触れて言っておく必要がある。
相手をとるか自分をとるかという選択を迫られた場合、二人にとってどうするのがいいかという視点で考えよう。互いの関係に焦点を当てること。(どっちかが我慢するではなく)
ほかの問いかけ方と「謙虚に問いかける」はどう違うのか
ある人との付き合いを始めようとして会話に臨むとき、あなたには問いかけ方の選択肢がいくつも用意されていることを認識してほしい。それともう一つ、自由に答えさせるような質問をしているようでいて、実は相手をかなりコントロールしてしまう聞き方がある。そのことも知っておくべきだ。なんとしても相手にすべてを打ち明けてほしいのであれば、うっかり自分が会話を支配してしまった、などという事態に陥ることは避けたい。
彼はよく社内を歩き回っては技術者の席で立ち止まり、「今、君はどんな仕事に取り組んでいるの」と話しかけてい
「あなたがその行動をとったとき、相手はどんなふうに感じたと思いますか」 「もしあなたが、自分が言ったことをそのとおりに実行したら、��の人はどう対応するでしょうか」 「もしあなたが自分の気持ちを伝えていたら、相手はどのように反応したと思いますか」
謙虚な問いかけ ②診断的な問いかけ ③対決的な問いかけ ④プロセス指向の問いかけ
相手との話が進むにつれて自分はなるべく聞くことに専念するように心がけよ、という
自分ばかりが話すことを控え、もっと相手に質問するように心がけたとしても、それだけでは互いに信頼できる人間関係を築くには不十分である。もしも自分のほうが相手よりも一段高い位置にあることを証明したいと心のどこかで思っているならば、その気持ちが態度に表れてしまう。
謙虚に問いかける」はどうしてこんなに難しいのだろう。この問いに答えるには、自分が話すことを奨励する文化的な影響力について考えなければならない。
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タイトルの通り、問いかけることについて深く掘り下げた一冊。
問いかける(質問する)ことが相手よりも下の立場に降りることになる、だから多くの人は自分が話をする方にまわろうとする…という価値観がベースになっているのだけど、そこはあまり共感できなかった。けれども、確かに質問をしているふりをして自分の考えを主張しようとしたり、相手の間違いを指摘しようとしたりしていることは、確かにあるなと思った。
謙虚に問いかけること、純粋に相手に興味を持ち、相手との関係性や相手自身の学び・気づきを促すために行うことはかなり難しく訓練が必要。そのために今、ここに意識を向ける、というマインドフルネスや、問いかけることで生まれる心理的安全性など、この本が出版された2014年当時にはあまり言われていなかった要素が含まれていて流石はシャイン先生、と思った。
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焦点は絞られているはずなのになんだぼんやりとしている。前書から本書を経て『謙虚なコンサルティング』に至ると考えるとそのプロセスは凄く良く分かるのだが、先に『謙虚なコンサルティング』を読んでいるとややまだるっこしい。
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「謙虚に問いかける」とはその人のことを理解したいという純粋な気持ちをもって関係を築いていくための流儀。ほんの少し、自分が変わることでうまくいくということが凍ろに響きました。
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2015年59冊目。(再読)
自社本のため割愛。
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2014年113冊目。(初読:2014年11月19日)
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コミュニケーションといえば、
・話す(過大評価されがち)
・聞く
だけれど、信頼が生まれるのは「問いかけ」だよという事実は、気づけなかったし、教わることがなかったなとおもいました。
恥ずかしながら30代になってやっと、他者に働きかける意識をもてるようになったので、謙虚な問いかけを意図性をもって実践していきたいです。
冒頭にあった「複雑化する社会を、しなやかに生きていく」という一文に惹かれたので、自分のスローガンにしていこうと思います。
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■「謙虚に問いかける」は、
・相手の警戒心を解くことができる手法であり、
・自分では答えが見いだせないことについて質問する技術であり、
・その人のことを理解したいという純粋な気持ちを持って関係を築いていくための流儀、
である
一方で、現代では「尋ねること」よりも「自分が話すこと」が優先されてしまっている。
しかし人間関係を築くのは謙虚な質問によってこそ。
その態度を持たなかったがゆえに、信頼関係が築かれず、大組織では大きな事故が発生している現実もある。
■質問をすることで信頼関係が築かれる
自分が話す:知らないから教えてあげる、という上からの示唆が含まれる。
質問をする:会話の主導権を相手に譲る
→信頼関係を築くには、パワーバランスが重要である。
■謙虚さには3種類ある
①基本的な謙虚さ:出自による地位
②任意の謙虚さ :自分よりも成功している人と接するときの謙虚さ。(その人と付き合うかどうかは選択できるので)
③今ここで必要な謙虚さ:チームで成果を出す必要があるとき、部下に対して謙虚に節することにより、成果を最大化する、など。成果をあげるために「実質は部下に頼っている」
★「問いかける」とは、相手に対して興味や好奇心を抱くという態度から導かれるもの
・「自分にとって」「相手にとって」ではなく「二人にとって」という視点で考える
・短期的にではなく、長期的にお互いのメリットを考える
★そしてお互いが心を開いて情報共有することにより、より深い関係を築くことができる
■4種類の問いかけ:相手の関係性でも変化する
①謙虚な問いかけ:自分が知らないことを認め、好奇心から出る質問。
②診断的な問いかけ:相手の思考プロセスに影響を与える
③対決的な問いかけ:自分の意見を織り交ぜる
④プロセス指向の問いかけ:謙虚、診断、対決的な問いかけ
■思考プロセスに影響を与える質問
①感情や反応に関わる質問
②理由や動機に関わる質問
③実際の行為に関わる質問
④体系的な質問
【アメリカでは人間関係構築よりも課題解決に重きを置くため、謙虚に問いかけることが文化的に難しい】
■謙虚な問いかけを阻害する"文化的"なものとは
・地位、肩書という状況
・組織、国、職種の文化
→「信頼関係を築くこと」が、社会で生きる上で様々な制約を受けている(外部要因)
■信頼関係を築きを阻害する要因:ジョハリの窓
・隠された自己を開示したくないという思い
・未知の自己にたどり着きにくいというプロセス、またフィードバックしにくいという状況
■適切な状況判断を阻害する要因:ORJI
①Observation 否認と投影の自己防衛メカニズム。客観的な判断が歪められる
②Reaction 自己の感情理解よりも突発的に判断する状況が多く存在する、自己感情の理解不足
③Judgement 合理的判断の限界
④Intervention 合理性を欠いた衝動的な行動
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レビューはブログにて
http://ameblo.jp/w92-3/entry-11982124830.html
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自己主張の国、アメリカならではのビジネス書な感じがした。ビジネスを主眼として書かれてる感じだけど、うまく「問いかける」というのは、仕事だけでなく人間関係では大事。しばらくしたら、もう一度読んでみよう。
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「自分が話す」のではなく「謙虚に問いかける」ことを心掛ければ、会社も家庭もうまくいく。組織心理学の観点から、「問いかける」ことの重要性とその手法、更には実行面での課題と対処法を明らかにした一冊。
特に多様な価値観を持ったメンバーとの相互依存によって、複雑性の高い仕事を行う組織では、「まずは自分が話すことで主導権を握る」といった「勝ち負け」の文化を脱却し、地位や立場を超えた人間志向の信頼関係を高めることが不可欠であり、そのためには自分の価値観や先入観を内省し、様々なスタイルの「問いかけ」を通じた、新しいタイプのリーダーシップを身につける必要があると説く。
このような姿勢は得てして「あいつは弱い」とか「やさしすぎる」というような評判に繋がり、舐められたりバカにされたりするリスクを感じる向きもあるかもしれない。ただ、そんな自尊心を優先することが、組織の生産性の低下や、家庭不和の要因になっているのも事実だろう。安易におもねるのではなく、勇気をもって「一段下がる」ことが、これからの時代を生き抜く"真の強さ"なのかもしれない。
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humble inquiry
組織が組織内外の他者と協同して問題解決できる作るためには,地位やそれに付随する力によるコントロールではなく,相互に敬意を払う人間関係(信頼関係)に基づくことが求められる。そのためには「謙虚に尋ねる」ことが鍵となる。
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「謙虚に問いかける」という態度の重要性とその実践方法について理論と具体例を用いて表現されている。課題思考の関係、人間思考の関係、リーダーとしてはどちらの関係も構築する必要があると自身は感じた。その為には相手を知る(あるいは属する文化を知る)という謙虚な態度が必要である。昨今の複雑化する環境の中、「話し方」にフォーカスされつつある現状に、問いかけるという忘れかけていた姿勢を思い出し、正してくれる。そんな一冊だった。
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自分でもよくある、そんなつもりで言ったわけではないのに、相手に不快な思いをさせることの防止法を示唆してくれる。ただし、これを実行するための前提として、自分自身にゆとりを確保する必要があると実感した。
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2016年2冊目。
尊敬する先輩 Yさんの本棚にあったので、
迷わず購入・大好きな出版社 英治出版さんの本でも
あった。
【謙虚に問いかける技術】
問いかけるとは何か?をとことん深掘りしている一冊。
普段、後輩にどのような質問をしているのか?
自分の知識を引け散らかすような質問をしていないか?
改めて考える機会になった。
”自己表現”ばかりにこだわるのではなく、
あえて"問いかけることで、へりくだることで相手の考えを知る"
"技術"というよりも、
"相手を知るための心構え"の大切さを教えてくれた一冊。
○謙虚さは3種類存在する
1.基本的な謙虚さ(社会的な立場で生ずるもの)
2.任意に示す謙虚さ(優れた人を前に生ずるもの)
3.今ここで必要な謙虚さ
=>私があなたに対して抱いている思い
○質問するという行為
=>会話の相手に力を与えると同時に、
一時的に自分を弱い立場に置くことになる。
○問いかける行為
=>相手に対して興味や好奇心を抱くという立場から始まる