20世紀とは何だったのか
著者 佐伯啓思
ニーチェの真意、ハイデガーの試み、ケインズの卓見……20世紀はあらゆる哲学、思想、社会運動が「ニヒリズム」と対峙した時代であった。本書は京都大学における「現代文明総論」講...
20世紀とは何だったのか
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商品説明
ニーチェの真意、ハイデガーの試み、ケインズの卓見……20世紀はあらゆる哲学、思想、社会運動が「ニヒリズム」と対峙した時代であった。本書は京都大学における「現代文明総論」講義をまとめたもの。現代の先進国に生きるわれわれは、かつてなく自由になり、便利で快適な生活環境を実現してきた。しかし、本当に、われわれは「善き社会」を実現できているのか? 西田幾多郎と「近代の超克」について論じた京都大学最終講義を収録。解説・松原隆一郎。
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ポピュリズムに負けないために!
2017/05/08 02:50
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ryou - この投稿者のレビュー一覧を見る
20世紀とは何だったのか。壮大なテーマである。近代を構築してきた西洋的価値観の衰退とそれに代わる「アメリカ二ズム」の台頭、そして衰退。思想史をたどることで、20世紀の問題意識がコンパクトに実によくわかる。だが冷戦終結後、世界が混迷するなか、多様な価値観が噴出するなか、新しい秩序の構築に世界はいたっていない。「大衆社会」が1世紀たち、民主政治は「ポピュリズム」に堕ち混迷し、資本主義市場経済は「グローバル化」で地球をおおい、各国の国民経済を破壊している。21世紀を理解するのに実に示唆に富む名著である。佐伯先生の『アメリカニズムの終焉』を併せて読むともっと多くのことが明確にわかるはずだ。
歴史を学ぶ意味
2017/05/21 16:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あいん - この投稿者のレビュー一覧を見る
今、世界で起きている問題、北朝鮮を巡るアメリカ、中国、ロシアなどの強国の姿勢、そして単純ともいえる日本の立ち位置など、なぜそうなるかを紐解くには民主主義成立の背景を知ることが大切なのだと気付かされました。民主主義にすれば世の中(世界)は良くなると短絡的に考えがちですが、決して民主主義が平和をもたらすものではないことを知ることができる1冊です。大学生の息子にも読ませたいと思います。