紙の本
とうとう日本に
2015/09/18 15:59
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投稿者:のきなみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
奇跡調査官がとうとう日本に!ということでとても楽しみにしていました。
相変わらず名コンビの2人の絶妙なやり取りのおもしろさや美味しそうな料理描写、奇跡の謎解きのおもしろさなどページをめくる指が止まらなくなります。
天草が舞台と言うことで隠れキリシタンが題材だろうなぁーと言うのはすぐに予想できたしあらすじにもしっかり明記されていましたが日本の土着宗教をこれにしっかり絡めて話が作られていて個人的に大満足です。
面白かったのはたしかなのですが、ストーリーの根底にあるキリスト教の布教にあった陰の部分もしっかりと描かれてて当時の犠牲になった人たちを思うと心が痛みます。人の心のよりどころとしてあった宗教が当時の社会情勢や権力者の身勝手によって歪められるのはつらく、嫌な気持ちになるものだと思いました。
紙の本
副題の回収が鮮やか
2019/07/21 20:21
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投稿者:藤和 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回は気象系の謎を解く感じの内容なのですが、日本の妖怪や怪談などの要素も盛り込まれ、なんとなく馴染みやすい内容かなと思います。
色々な出来事が重なるように起こるので、どれがどの様に繋がるのかわかりづらかったりしますが最後はちゃんと繋がるので安心。
電子書籍
平賀のひたむきさよ
2017/08/28 23:06
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投稿者:あひる - この投稿者のレビュー一覧を見る
シン博士とまだうまく打ち解けられていなかった中で、ロベルトに迫る危機。絶体絶命だが、平賀一人では解決できなかったが・・・。月を呑む氷狼に登場したあるものが関係しているので、「おっ」と嬉しくなるだろう。彼の対応も見所。ロベルトの頭脳が今回も光る。心配なのは、彼の頭である。この世界はロベルトの頭部に何か恨みでもあるのだろうか。
紙の本
期待していた神父さん’sイン日本
2015/08/21 22:38
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投稿者:たぬき - この投稿者のレビュー一覧を見る
常々朱雀十五には海外に行ってほしい、バチカンの神父様たちには日本に来て活躍してほしいと思っていたが、ついに後者を読むことができた。南米のケツアルコアトルの時もそうだったが、同じカトリックだとしても、それぞれ根付いた土地との結びつきによって千差万別さまざまな信じ方、行い方があるのだろうと思っていたが、そう考えているのは私だけではないと感じられる一冊だった。世界のキリスト教徒を平賀神父とロベルト神父、著者の目を通してみていきたい。もちろん組織との戦い?の展開も気になるところである。生魚に嫌気がさしてしまうなんてなんともったいないことか!
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バチカン新刊!
そして藤木先生・柴本先生同時というまさに奇跡のサイン会に参加できたこの僥倖を神に感謝します…。サイン会についてはまぁここに書くものでもない(日記を書かねば…)ので割愛しますが、今年はバチカンの刊行ラッシュとのことで今からドキドキが止まらない…!
平賀のおかげで常に海外が舞台だったということをあまり意識していませんでしたが、初の日本舞台。今回の王道は「天草・隠れキリシタン」。毎回この王道をどう調理してくれるのかが本当に楽しみで仕方ない。こうくるかー!と思った時の高揚感たるや。
海外舞台なら僧服の二人も馴染むものですが、この二人が日本ののどかな地を歩いているかと思うと、俄然不思議な感じが。特にロベルトとか彫刻が歩いてる感じなのかなとか(苦笑)。
前述の王道に土地の妖ネタも絡めてくるあたりが憎い。毎度恐ろしく膨大なオカルト的・宗教的・歴史的・科学的要素で構築されるとはいえ、不思議なマントのくだりとか比較的最近発表されたようなものまでよくもまぁここまで自然に組み込めるものかと。
今回は展開の広がりとしてはそこまで派手なものではないけれど、舞の神事の神がかり的な空気感はさすが藤木先生。どちらかと言うと綺麗めにまとまっていて、ラストのミサ曲のイメージも相まって読後感も美しく。しいて言えば、いわゆる動機部分にもうちょっと納得いくものが欲しかったけれど。
しかし毎回さらっと書かれてるけど、本当にロベルトは出来る子だと思うの…すごくさらっと書かれてるけど…。
シン先生との関係も思わぬところでちょっとほぐれ、次巻はまた短篇集とか。楽しみだー楽しみだー。
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バチカンシリーズ最新作。
舞台が天草ということで、ひょっとして朱雀シリーズみたいなドロドロがあるかとちょっと期待していたが、その辺りはけっこうサラッと流されてしまったw 資料的な説明文が頻出するのがやや気になったが、派手なトリックや謎の地下洞窟はやっぱりワクワクするね。
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天才美形神父コンビが、いよいよ日本にやってきた!
さすが藤木さん、トンデモ話はスケールが大きいにこしたことはないよ!
なるほど、天草四郎って有名な割には謎だもんねえ。伝説の主人公みたいなイメージすらする。
そしてアレだろうな、ラスト行方不明になった人々は、例の組織に……てか、事件そのものの黒幕も怪しい。
ところで、新たに神社庁の某機関シリーズとか始まるんじゃないかと、ちらっと思ってしまったんですけど(笑)
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相変わらずの凸凹コンビではあるが、分析やら謎解きやらやらせたら天才的な2人の掛け合いは、いつ見ても楽しいというか、それで成り立っているロベルトのカバー力というか、平賀のマイペースさにはハラハラするなぁと。
今回も日本舞台で平賀の活躍が!と思ったら、やっぱりロベルトできっちり締める辺り流石だなと思った。
謎解きの部分は、巻を重ねるごとに難しくなってて、理解出来ないこととかあるけど、作品として考えてる著者の藤木先生が凄いわ!
読み応えはたっぷり!是非!
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今更ながら、本当に奇跡調査官っているのかしら?
でもこのシリーズは、日本が舞台より異国情緒が溢れる感じの方がいいかも。
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シリーズ待望の日本を舞台にした奇跡シリーズ。その期待に応えてくれるかのように、奇跡についての説明は、実際にある気象現象を使っており、綺麗にまとまったのではないだろうか。すっごく、納得できたし面白かった。
また、日本を舞台にキリストのことを書くとなれば、天草四郎の乱を取り上げるしかないと思っていたので、その通りになり面白かった。隠れキリシタンの登場人物や、彼らの宗教観などの説得力は流石だと感じた。そして、森羅万象が言葉によって生成しているという考えのもと何かに名前を付けるという行為によって名付けられたそのものに意味を与え祝福や呪いを与えることができる、というのは日本人の多くが持っている価値観であり、自分の考えの芯となる部分を簡潔に説明してくれていた。
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舞台は日本、天草。隠れキリシタンに天草四郎に、怪談に妖怪に色んな要素が絡み合って面白かった。
今回は日本語のできないロベルトに代わって平賀が現地の人とのコミュニケーション役をつとめていて新鮮だった。
キリシタン信仰というと、単純に日本におけるキリスト教信仰というイメージしかなかったけれど、日本の土着の信仰と混ざりあって本来のキリスト教とは違った内容になっていたというのが興味深かった。
氷狼事件のこともあったからシン博士も少しは心を開いてくれたかなーと思っていたら前にもましてツンツンしてて焦った。
と、思ったらロベルト直伝の魔法の言葉にしっかり動揺してくれてて一安心でした。
それにしても黒髪天使の正体があの人だったなんて…!予想外すぎて衝撃…!(笑)
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ついに日本に!
2つの純粋さがある
ひとつは手段を選ばない純粋さ、もうひとつは、誰のためかを常に問い続ける純粋さ
素朴さが悪いってことはないんだなあ
手を組んで行ける世界であってほしい
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今回の舞台は、ついに日本。天草。
隠れキリシタン、カソリックと土着宗教との融合が出てくる。
馴染みあるはず日本が、エキゾチックに描かれていて、面白かった。
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舞台が日本なので、これまでよりもはるかに読みやすい。何となく身近に感じられるので、読んでいて気持ちよい。キリスト教という視点から見た歴史は分からないでもないが、どうも歴史認識が中途半端な気もした。隠れキリシタンや日本神話に対する解釈についてはフィクションの部分もあるので、そういう風に持って行くやり方もあるんだなぁと言う感じ。
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2015年6月29日読了
前回に引き続き、純粋な奇跡調査で安心して読めた。
舞台が日本・天草で隠れキリシタンというのは非常に魅力的であり、様々な話でもモチーフにされるあの暗号がバチカン式に解明されていくのがすごく良かった。
隠れキリシタンの信仰の純粋さに胸打たれるロベルトの姿が印象的。信仰という存在の確かさみたいなものを目の当たりにすると、ロベルトは本当にまっすぐに受け止めて羨む姿が素敵。こうやって徐々に彼らしい信仰を見つけていって欲しいな。ロベルトは割と受け入れるという姿勢が平賀以上にあるんじゃないかと思う。
久々に平賀の天然の危うい部分が出て、ロベルトが心配するという構図があって可愛らしい。あと、普段は全てロベルトが先導するのに対し、今回は言葉の問題の為に平賀が「私も出来るんですよ!」と何だか可愛らしいえばりんぼっぽさを出していてめちゃ可愛いかった。
言葉通じない割にはロベルト大活躍だし、円盤の謎をすいすい解いていってしまうには感服。人質にしてはいけない人材だよね、ロベルトは。
途中に出てきた日本神話におけるお話は非常に興味深く、それが現在に繋がっているのがなんとも日本的。いつも各国の土着の思想などが用いられていたりもしたので、今回はそういう部分になるのか…と思った。
今回の主犯に当たる彼らは本当に信仰の為にあんなことをしたのか、それとも背後に影があるのか…妙に勘繰ってしまうところではある。行方が知れないのが怖い。
そして、安東神父がロベルトとの対話で気持ちを揺さぶられ、最後に気持ちの変化があったのならば、それはすごく良かったなって思う。