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紙の本
枠物語
2021/08/22 09:57
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投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
中年独身の代官ランドルトが、かつて出会った恋人たちを自宅に招いてある提案をもちかけるという話。そこにカワラヒワ、道化師、つぐみ、うぐいす、大尉、と代官がひそかに名付けた女性たちとの出会いと別れが連作短編のように織り込まれる。短いが腕を揮ったエピソードたちは読後もじんわりとする。ケラーはリアリストでありながらユーモアも忘れない。健全で強い。「その時代のどんな悲惨と圧迫のなかにあっても彼の芸術眼は、熱病の夢のようにめまぐるしく変わる千変万化の光景の上にはっきりと見開かれていた」。名作。