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紙の本
サザエさんのようなマー姉ちゃん
2020/06/26 08:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今年長谷川町子さんは生誕100年を迎えた。
いうまでもなく漫画「サザエさん」の作者である長谷川町子さんは1920年(大正9年)に生まれた。生きていれば、今年100歳の誕生日を迎えただろうが、残念ながら1992年(平成4年)に72歳で亡くなった。
長年の功績が評価され、没後国民栄誉賞を授賞している。
この本はそんな長谷川さんが1978年に朝日新聞に連載された自伝エッセイ漫画である。
なんといってもユニークなのは、絵文字で表現された文章のところだろうか。
例えば、「生い立ち」を綴った最初の文章はこんな感じで描かれている。かっこ内が絵文字で表現されているのだ。
「とにかくえ(画用紙に描かれた絵)は、好きでした。2さい(指が二本立っている絵)頃からうち(家の絵)にいれば、…」といったような文章が続く。
途中から漫画形式のものも入ってきて、それはそれで楽しいのだが、絵文字のセンスに長谷川さんの漫画家としての才能がうかがえる。
この本を出版しているのは「姉妹社」という、長谷川さんの漫画の出版を一手に行った出版社で、奧付の発行者には長谷川毬子、長谷川洋子の二人の名前が並んでいる。
毬子さんが長女で、町子さんが次女、洋子さんが三女の、長谷川三姉妹である。
もちろん、この「うちあけ話」にもこの2人はしばしば登場する、毬子さんがサザエさん風の髪型で描かれているが、実際にはどうだったのだろうか。
そんなことも楽しめるのが、長谷川町子さんの漫画のような気がする。