権力の空間/空間の権力 個人と国家の〈あいだ〉を設計せよ
著者 山本理顕
古代ギリシア都市に見られる領域「ノー・マンズ・ランド」とは何か? ハンナ・アレントが重視したこの領域は、現代の都市から完全に失われた。世界的建築家がアレントの主著を読み解...
権力の空間/空間の権力 個人と国家の〈あいだ〉を設計せよ
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商品説明
古代ギリシア都市に見られる領域「ノー・マンズ・ランド」とは何か? ハンナ・アレントが重視したこの領域は、現代の都市から完全に失われた。世界的建築家がアレントの主著を読み解きながら、われわれが暮らす住居と都市が抱える問題を浮かび上がらせ、未来を生き抜くための都市計画を展望する。人が幸せに生きるためには、来たるべき建築家が、公的なものと私的なものの〈あいだ〉を設計しなければならない。(講談社選書メチエ)
目次
- はじめに
- 第一章 「閾」という空間概念
- 第二章 労働者住宅
- 第三章 「世界」という空間を餌食にする「社会」という空間
- 第四章 標準=官僚制的管理空間
- 第五章 「選挙専制主義」に対する「地域ごとの権力」
- 文献一覧
- あとがき
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建築を補助線とした読解
2019/05/06 21:26
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投稿者:ただの人間 - この投稿者のレビュー一覧を見る
筆者の専門である建築を補助線に、アーレントやその批判対象としてのマルクス、エンゲルスなどを読み解いていく。震災後法学セミナーで法学者と建築家の企画(筆者もこれに参加)があった時はなんの関係があるのかとも思ったけれど、「物化」などをキーワードに空間の形成がいかに法学政治学(あるいは公共空間)に関わるかを少し垣間見ることができた。特に古代ギリシアから説き起こされていたのは、都市と領域の区別の知識の乏しい自分にとってありがたい点だった。特に公共空間周りでアーレントを読む必要も強く感じさせられた