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戦下のレシピ 太平洋戦争下の食を知る (岩波現代文庫 社会)
著者 斎藤 美奈子 (著)
一五年戦争下の婦人雑誌に掲載された料理記事を通して、銃後の暮らしや戦争について知るための「読めて使える」ガイドブック。再現料理もカラー写真で紹介する。敗戦後(占領期)の食...
戦下のレシピ 太平洋戦争下の食を知る (岩波現代文庫 社会)
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商品説明
一五年戦争下の婦人雑誌に掲載された料理記事を通して、銃後の暮らしや戦争について知るための「読めて使える」ガイドブック。再現料理もカラー写真で紹介する。敗戦後(占領期)の食糧事情を付す。〔2002年刊に若干の加筆訂正,増補〕【「TRC MARC」の商品解説】
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とんでもないレシピ
2015/09/08 11:55
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『雑草クッキング』とか、学生時代に古文書で勉強した上杉鷹山の『かてもの』とか、以前に読んだ本を思い出した。
戦中・戦後の食糧難はフィクションの世界や祖父母の世代から聞かされていたが、なかなか想像し難いものがあった。ドラマや映画で食べ物がないから工夫していたと描かれていても、俳優さんを餓死寸前まで痩せさせるわけにはいかない。健康そう。骨と皮のようになり、栄養不足からくる免疫力低下で、白癬・疥癬などの皮膚病、蚤・虱にたかられた様子など、画面の印象を悪くするから映せないものであるだろう。
『戦下のレシピ』は戦争が進行するに従って、食糧の輸送、生産の担い手不足から節米の料理、果ては実野菜の葉や茎、雑草まで調理して食べる方法が出てきたと紹介している。
それこそ、江戸時代の飢饉時に山野草の葉や根を上手くあく抜きして食べてきた「かてもの」と同じである。
現代日本の食料自給率の低さ、輸入エネルギーの依存度を鑑みれば、遠い過去の出来事、これからは有り得ないこととはいえない。
それにしても、専業主婦とともに手作り料理へのこだわりが誕生した時代が重なってきているというのは卓見。