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伊勢神宮とは何か 日本の神は海からやってきた (集英社新書 ヴィジュアル版)
伊勢神宮は、いかなる過程を経て成立したのか。世界の聖地を研究してきた宗教人類学者がフィールドワークを重ね、「伊勢の神々は海からやってきた」という興味深い解釈に迫る。写真も...
伊勢神宮とは何か 日本の神は海からやってきた (集英社新書 ヴィジュアル版)
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商品説明
伊勢神宮は、いかなる過程を経て成立したのか。世界の聖地を研究してきた宗教人類学者がフィールドワークを重ね、「伊勢の神々は海からやってきた」という興味深い解釈に迫る。写真も豊富に掲載。【「TRC MARC」の商品解説】
一昨年に開催された神事「式年遷宮」で、より注目を集める伊勢神宮。膨大な写真とともに、著者が丹念なフィールドワークから「伊勢の起源は海にある」という新たな解釈に迫る、新しい「伊勢神宮論」!
【商品解説】
著者紹介
植島 啓司
- 略歴
- 〈植島啓司〉1947年東京都生まれ。宗教人類学者。京都造形芸術大学教授。
〈松原豊〉1967年三重県生まれ。第62回「伊勢神宮式年遷宮」記録撮影を担当。公益社団法人日本写真家協会会員。
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紙の本
伊勢神宮よ、永遠に。
2018/06/19 20:53
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投稿者:たまがわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本屋で手に取ってみて驚いた。
伊勢神宮のうち、内宮と外宮についての歴史や
式年遷宮について記された本はたくさんあるけれども、
本書はざっと開いて見ただけでも、別宮、摂社、末社、所管社を含む一二五社についても
書かれているようなのだ。
開いたページには、とても印象に残る神社である朝熊神社(内宮摂社)と
鏡宮神社(内宮末社)について記されていた。
伊勢一二五社巡りは特別な体験で、訪れた場所について、あの植島啓司氏が記しているのだ。
植島氏といえば、著書「日本の聖地ベスト100」で独特な聖地紹介を行っている。
そして第一章からいきなり、元伊勢についてだ。
そして江神社(内宮摂社)。
『 江神社のある場所には明らかに他とはちがった空気が流れている。
周囲を木々に囲まれており、すっぽりとお椀に収まりそうな地形。
どこからか水の気配が感じられて、その流れをすぐ近くに探したくなる。
なんとなく以前に訪れた朝熊神社を彷彿とさせるものがあった。』
第三章では瀧原宮についても記されている。
第四章では式年遷宮と心御柱、床下の秘儀などについて。
伊勢神宮についての教科書的な歴史や説明なら他書を当たったほうが
良いのかもしれないが、一二五社を含むあの地域の空気感のようなものが伝わってくるのは、
他の本にはない、本書ならではの魅力だと感じた。
本文中の写真も、とても美しい。
以下に第六章最後の言葉を引用
『 伊勢神宮は神に祈りをささげる場所としては比類のないスケールで
考えられた聖域であって、おそらくその神聖な力は何千年も先まで届くに違いない。
ただし、われわれはそれがいかにして成立したのか、その多難な歴史を忘れてはならないだろう。
それを解き明かすことはむしろ伊勢神宮の多様性と深遠さとを
再認識することになると確信している。
伊勢神宮にとってまた新しい夜明けがやってくる。
伊勢神宮よ、永遠に。』