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- カテゴリ:一般
- 発売日:2015/08/26
- 出版社: 日刊工業新聞社
- サイズ:21cm/191p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-526-07454-7
紙の本
なぜ、企業は不祥事を繰り返すのか 正 有名事件13の原因メカニズムに迫る (B&Tブックス)
著者 樋口 晴彦 (著)
危機管理のスペシャリストが、アクリフーズの農薬混入事件、ベネッセの顧客情報漏えい事件、オリンパスの不正会計事件など、13件の重大事件・事故を分析・検証。不祥事を引き起こし...
なぜ、企業は不祥事を繰り返すのか 正 有名事件13の原因メカニズムに迫る (B&Tブックス)
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商品説明
危機管理のスペシャリストが、アクリフーズの農薬混入事件、ベネッセの顧客情報漏えい事件、オリンパスの不正会計事件など、13件の重大事件・事故を分析・検証。不祥事を引き起こした因果関係のメカニズムを解説する。【「TRC MARC」の商品解説】
さまざまな企業の不祥事がマスコミをにぎわしている。本書は、アクリフーズの農薬混入事件/ベネッセの顧客情報漏えい事件/大王製紙会長による特別背任事件/オリンパスの不正会計事件など、話題となった企業不祥事13事例を取り上げ、「原因メカニズム」を詳細に分析し、経営実践上の教訓を導いている。【本の内容】
著者紹介
樋口 晴彦
- 略歴
- 〈樋口晴彦〉1961年広島県生まれ。東京大学経済学部卒業。ダートマス大学MBA、博士(政策研究)。警察大学校教授。危機管理システム研究学会常任理事、失敗学会理事。著書に「組織の不祥事研究」等。
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紙の本
とてもタメになる本でした。
2019/11/28 00:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:一読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
企業不祥事に至る構造が分かりやすく書かれているケース集です。
読み始めたときは、ケースごとの原因があっさり解明、記載されていたり、ケース対象の周辺情報が少ないことに少し物足りない感じを持ちましたが、読み進めると企業不祥事やリスクの顕在化にはいくつかの共通点があると感じるようになりました。とてもタメになる本でした。
以下、自身のためのメモ
1 相互牽制が効かない組織にしてはいけない。リスク発生の温床となる。
2 リスク発現を抑制するためには、ハードの導入や体制の構築や人員確保など、費用がかかることが前提となる。これを投資と考えられなければ、その事業実施が適切か、自問するぐらいの意識が必要。
3 人の価値観、意識の視点で見たリスク発現原因は、直接の引き金になったリスク発現時状況を、複数作り出していることが多い。人の意識は重要。
4 リスク発現原因の中には、1点に収束する理由がある場合がある。ここを制御できれば、リスク発現を食い止められる可能性がある。恐らく、事前にリスクを検討して分析し、収束ポイントと思われる点を監視する体制、ハードを導入できれば良いかもしれない。
5 水際でいくつも対策を講じても、いたちごっこになる可能性があるし、現場のオペレーション負荷が急増する可能性もある。上流の発生源を食い止める意思が大切。
6 とはいえ、水際のハード対策や体制構築は重要。意図的に犯罪を犯そうとする場合以外では、リスク発現を食い止めるのに効果を発揮する。
7 リスク発現について、ビジネスで用いられているフレームワーク分析を流用するだけでも、重要な幾つかのリスク内容とその対策案を記述することができると思われる。但し、案を実行に移すためには、費用をかけることを意思決定する。ここはケチケチしないで、リスク制圧のために必要資源を投下することを社内に明示するぐらいの方が、リスク制圧に好ましい影響を及ぼすのではないかと思う。