紙の本
言葉にできないほど
2016/09/12 12:42
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投稿者:くま彦 - この投稿者のレビュー一覧を見る
心にあまりに深く突き刺さり、感想を言葉に出来ないほどの感動です。お正月休みの間に読みましたが、これまでの自分の生き方を振り返り、いろいろ考え悩みもしました。立ち止まって考える時間があることが、どれほど素晴らしく、有難いことか、実感できました。
紙の本
読みやすいです。
2015/12/20 12:20
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投稿者:サラリーマン鷹 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学時代にその功績は聞きかじっていましたが、詳細は初めて本書で知りました。平易に書いており、分かりやすいです。
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杉原千畝、今年映画化もされ、一気に注目を集める人になるだろう。
彼を、仕事人として描いた貴重な文庫であることは間違いない。
1人の人間であり、忠実な仕事人であり、ヒューマニストである彼がどのように生きたのか、その一端が垣間見られ、また彼を変化させていった人々の働きが多層にも描かれたこの本は、老若男女読み応えがある。
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前半は杉原千畝礼賛本かと眉をしかめるほどの内容。日本の近現代外交史において、賞賛に値する外交官ですがここまで褒め称える?と、本の内容に懐疑的になるくらい.
カウナス撤退後の杉原氏を読めて楽しめたし、何よりも驚いたのは故川村かおりさんのご両親の仲人が杉原千畝氏だったことは驚いた。
もし、杉原千畝が作ったポーランド将校情報網と小野寺武官の諜報活動を読みたくなったら、佐々木譲氏の『ストックホルムの密使』がおすすめ。
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祝、千畝氏映画化で手に取る。
二次大戦中リトアニアの大使館にてソ連による領土侵略による難民を助けるため、6,000人もを救うビザを発行した杉原千畝に関する、歴史文献のまとめ的本。
千畝氏初心者の私としては、分かりやすく千畝氏のことが分かれば良いなと思い手に取るが、さにあらず。残されている資料からもう一歩千畝氏の素顔に迫る的内容で、千畝氏のあらすじ、時代背景は当然知っていような!的内容に付いていけず。
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多くのユダヤ人を救った命のヴィザを発行した杉原千畝の生涯を、杉原千畝研究者が解説している。
さすが杉原千畝研究者だけあり、随所で杉原をインテリジェンス・オフィサーと持ち上げるのは、かなりやり過ぎだと感じる。
しかしさすが著者は外務省外交史料館に勤めるだけあり、当時の満州やバルト三国、ポーランドをめぐる各国の力関係はよく把握できた。
本書では当然杉原千畝の巧妙な手段によるヴィザ発給にも感心したが、詳しく書かれていないものの発給条件の厳守を求めつつも杉原ヴィザを無効とせず避難民の渡航を(一時渡航にせよ)許した日本政府にも改めて感心した。
本書と並行して「昭和天皇独白録」を読んでいるが、日本国内で軍部が力を増し、杉原のような外交官の必死の努力による情報が握りつぶされ、生かされず、最悪の戦争へ突入したことに憤りを感じる。
最近のマスコミに政治家と官僚の袂を分け政治家の強権発動を期待する風潮を感じるが、○○チルドレンといった俄政治家よりも、適切な情報を持つ官僚のほうが信用できるのではないかと思う。
また本書で注目したのは、バルト三国とポーランドをめぐるソ連とドイツの動きである。
協定を結び軍を駐留し次第に隣国を支配するというソ連の行為は、現在でもウクライナで行っている行為そのままではないか。第二次世界大戦から70年経っても全く進歩の無いソ連(ロシア)に失望を隠せない。
日本の大戦終結仲裁をソ連に託そうとした行為は、終戦を悪戯に遅らせ広島・長崎の原爆投下へとつながる愚行であった。外交官情報を信用したなら、ソ連など信用せず、結果として原爆投下も北方領土問題もない終戦もあり得たのではないかと悔やまれる。
一方でシリアからの難民を受け入れ続けるドイツは、ナチス時代に反省し、現在の杉原千畝であろうという姿勢の現れではないだろうか。
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ただ良い人というだけで、正義感が強いというだけで、人は救えない。
とても有能でクレバーでタフなハートを持っていて、そして、場に居合わせて。
いろいろな要素を探り、推察し、そしてまた、杉原という人を思う。
著者の気持ちも伝わってきた。
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ビザをユダヤ難民のために出し続け6千人を救ったとされる杉原千畝の話。外交官の役割が理解できた。解説でもインテリジェンス・オフィサーという語がやたら出てくるのが鼻につく。2016.9.18
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すごいことだなあ。
白系ロシア人やユダヤ系ポーランド人などの政治的弱者を情報源として利用する代わりに、その身の安全を守り抜いた。
それも証拠を残さず。
有名なヴィザ発給に関しても、本国との連絡のタイムラグを利用して、本国に従うふりをしてぎりぎりのところまでやり続けるしたたかさとか。
ただ、この本に関してすごいと思うのは、そういう千畝自身のことだけではない。
ハルビンや満洲時代の、あるいは僅か二年の本省勤務の頃の足跡など、資料を猟渉して明らかにした。
千畝を多面的に評価している。
大変な手間だったと思われるのだ。
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第二次世界大戦の開戦直後軍靴の響き高まる東欧リトアニアで、ナチスの迫害から逃れてきたユダヤ難民の人々に自らの判断で二千百三十九枚のビザを発給し、六千人の命を救った日本人外交官・杉原千畝。
彼は卓越した語学力と独自の情報収集能力を駆使し、
世界情勢の貴重な情報を発信し続けた優れたインテリジェンス・オフィサーでもあった。
政府の意に反してビザを発給した杉原千畝を、戦後、日本の外務省は無視し続けたが、世界は彼の功績を大きく賞賛した。
人間・杉原千畝を支えていたものは何だったのか、勇気ある男の感動の真実に迫る超大作映画を完全ノベライズ。
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うちは、この人を知らんかった。
ある日、ふるさと納税で岐阜県の物を購入したら、書類のやりとりの中に、杉原千畝記念館の割引券があり、それで知る事になった。
たまたま、家に本があり知る事ができた。
知ってよかった。
この話は、とても感動する。
人を救った人数が多いとかではなく、この状況の中、人を助けた事が素晴らしい。
時代背景も学べて、杉原千畝という人物も知れた。
家族や仲間に支えられての事やったと思うけど、この人の決断は、なかなかできる事ではない。
昔の外交官はすごい仕事をしてたんやなと思った。
こんな命がけの仕事、できるもんじゃない。
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杉原千畝の情報官としての動きに着目してその足跡をたどった労作。一般に伝えられているヒューマニストというだけではなく、インテリジェントオフィサーとしてより深い思慮に基づき判断を重ね、日本の国益のために生きた彼の生き様が伝わってきます。
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映画化された時に杉原千畝の存在を知った。映画は特に興味も無く、「シンドラーのリスト」の日本版かあ、位の感じで受け止めていたが、本書によると彼はインテリジェンッス・オフィサーだったとか。
こう書くと007のように派手なアクションを伴う「スパイ」かと思ってしまうが、実に地味な根回しに徹する仕事なのだということがわかった。
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杉原千畝が発給したビザは、必要事項ビザビで描いたもので、短期間での大量の今日は超人的な努力の成果だと思っていた。しかし、詐欺のビザの場合には、ほぼ全文、驚くべきことに杉原のサインですらスタンプ化されていたのだ インテリジェンスは、公開非公開を問わず、収集した情報から未来を切り開く英知を学ぶ世界である 機密情報に携わる者達は沈黙を守り抜き、自らを厳しく律してきた。決して情報源を明かさない。これこそが彼らの至高の掟などである。どのように情報を入手したかがあらわになれば、相手側に災厄が及んでしまう。時には人命までが失われる。それ故、情報をなりわいとするものは一切を墓場まで抱えていく。自らの功績を記録に残そうとせず、人生の軌跡すら消し去ろうとする
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杉原研究を長年されていらっしゃる方が書かれたものなので面白かったが、だからこそ、終わりにユダヤ人との再会などの場面もあるとよかったなぁと思います。
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「また、桜の国で」を読んだあと
同時期の杉原千畝を知りたいな、、と思って購入。
人道家というよりは外交官・情報士官としての内容。
隙の無い仕事ぶりがわかります。
こんだけ語学を得意になりたいなあ。。。