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- カテゴリ:一般
- 発売日:2015/09/18
- 出版社: 新潮社
- サイズ:20cm/232p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-10-332542-0
紙の本
ひりつく夜の音
著者 小野寺 史宜 (著)
大人の男はなかなか泣かない。ではなぜ、下田保幸(47)は、その夜ひとりで号泣してしまったのか?すべてをあきらめていた男が、もう一度人生を取り戻すまで。その一年間の全記録。...
ひりつく夜の音
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商品説明
大人の男はなかなか泣かない。ではなぜ、下田保幸(47)は、その夜ひとりで号泣してしまったのか?すべてをあきらめていた男が、もう一度人生を取り戻すまで。その一年間の全記録。【「BOOK」データベースの商品解説】
忘れていた出来事。捨てた物。さよならした人。あきらめたこと。僕の人生の半分以上はそういうものでできている。ある日、警察から電話が…。年収100万円強、すべてをあきらめていた男がもう一度人生を取り戻すまでを描く。【「TRC MARC」の商品解説】
大人の男は、なかなか泣かない。では、なぜ下田保幸(47) は、ひとりで涙を流しているのか? 元、いや現役のクラリネット奏者、年収はパート並だが狭小住宅所有。スーパーの安売りと朝食海賊が数少ない楽しみで、一心同体だったはずのクラリネットに触ることはほとんどない。でも――。その夜の警察からの電話が彼の記憶を揺さぶる。もしかして――。すべてをあきらめていた男が、もう一度人生を取り戻すまで。その一年間の全記録。【商品解説】
著者紹介
小野寺 史宜
- 略歴
- 〈小野寺史宜〉1968年千葉県生まれ。「裏へ走り蹴り込め」でオール讀物新人賞を受賞。「ROCKER」でポプラ社小説大賞優秀賞を受賞し単行本デビュー。ほかの著書に「牛丼愛」など。
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ひりつく夜の音に涙する
2016/01/16 09:39
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投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
47歳食えないクラリネット奏者。
独身、貯金なし、かろうじて小さな一軒家はある。
楽しみは週1回のファミレスの朝食バイキング。
こんな中年の侘しい一人暮らしは、60歳が近づいた私にも共感出来る。
初めて読んだ作家の小説。
最近当たりの小説は多いけど、この作品は近年読んだ小説で1番をつけたい。
前述した侘しい話から昔の恋人の息子音矢との再会により物語は少しずつ動き出す。
深い夜の闇から少しずつ明けてくるように。
このあたりの書き方が上手い作家だと感じる。
物語は終盤、ギタリストの音矢との競演で最高潮。
そして主人公は恋人に再会する。
大切なものを守るために選んでいった事に気づく・・・ひりつく夜に男が涙する。