左翼も右翼もウソばかり(新潮新書)
著者 古谷経衡
もうウソにはうんざりだ。いかに事実と異なろうとも、人は見たいものを見てしまう。「日本は戦争前夜」「若者が政治に目覚め始めた」「福島はまだ危険だ」「中国はもう崩壊する」……...
左翼も右翼もウソばかり(新潮新書)
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
商品説明
もうウソにはうんざりだ。いかに事実と異なろうとも、人は見たいものを見てしまう。「日本は戦争前夜」「若者が政治に目覚め始めた」「福島はまだ危険だ」「中国はもう崩壊する」……左翼は常に危機を煽り、右翼は耳に心地いい情報だけを信じる。巷にあふれる言説の多くは、論者の身勝手な「願望」の反映に過ぎない。注目の若手論客が、通説・俗説のウソを一刀両断! 騙されずに生きるための思考法を提示する野心作。
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
中立性と言うことを考えさせられる
2015/11/29 20:46
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:シエル - この投稿者のレビュー一覧を見る
裏表紙にある著者の写真を見る限り、パンクのロッカーかと思うような風貌だ。
ヒトは見掛けによらないと言うけれど正にそんな感じかも。
そう言えば、どこかテレビ媒体で見掛けたことがあるかもしれないと思い出したが何を言っていたのかは全く覚えていない。
タイトルが軽そうに感じるけれどかなりマジメに世相を捉えていると思う。
日本の大がつくマスコミ連中だけでなく、自分のような街で誰に訴えるともなく書いている文章でも必ずそこには自分の見方と言う歪んだものの見方があるし、これが偏見を生み差別を助長しているのは言うまでもない。
新聞でも雑誌でも、テレビでもネットでも報道に携わる者は「中立性」を常に問われるんだが純然とした中立性を確保された文章は逆に言うと面白くもおかしくもない。
何を言いたいのか分らない文章になってしまうから必ず、そこには書いた人なり、編集部なり、社としての、或いは政党や何らかの立場からの見解=ものの見方が加わる。
こう言う本を読んだ後には非常に書き難いが若いのに充分に下調べが出来ているし、そこに偏見という曲解は無さそうに思える。
実際、読んだ限りでは筆者の立場は右でも左でもないしどこかに与する立場にもないだろうと思うが、読む人によっては非常にケシカラン、或いはウソ八百などと論難するに違いと思うが鋭い指摘だなと思う。
例えば、「最近の若者は」と言う時代を示す言い方・見方・斬り方はお決まりであるけれど何十年経っても「今時の若者は」と言われる。
自分が若者どころからガキの頃からそう聞いていたし、青年になれば自分たちの世代を指すんだろうと意識があったが50歳を過ぎてしまって、自分のことだとは誰も思わない。と言うより、思うようだと相当にズレてる。
これは「若者の草食化」と言われ始めてから一体、何年あるいは何世代の間に亘って続いているのか。
草食化と言う言葉が使われ始めたのは10年前か、20年前か!?
それを未だに使い古さずに使い続けている。
その時に相当するであろう、若者も今や中高年の域だろう。
そうすると未だに、何年か何十年かズット草食化は続いているんだろう。
であるならば、安倍首相が訴える2050年も1億人と言う目標と出生率の目標はナンセンス以前になる。
こう言う、レトリックをマスコミはいつまでも使い続ける。
他にも<戦後世代>とかよく出て来るが今年で戦後70年を迎えたのを念頭に置いているのかと、常に疑問に思っていた。
自分は完全に戦後世代だろうが昭和1ケタの親が子供を作る歳になる頃には戦後15年も20年も経っていたのを踏まえれば戦前・戦中生まれでも充分に戦後世代のような…
ものを書く、言う立場にある人はよくよく日々様々に接する数字の意味をもっとキチンと理解していないとイカンなと思わずにはいられない。
萎縮するつもりはないけれどかなり軽率なもの言いをする方だから自戒を込めてそう思った。
根拠足りえない
2015/11/14 13:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やまやま - この投稿者のレビュー一覧を見る
エッセイに近い。
学者でもジャーナリストでもない著者の提示するデータを信用するのは、根拠足りえない。
左派御用達の右派、としての立ち位置を目指しているように思えるが、バックボーンが細いので、素人としては知ってる、の立ち位置のままに思えてしまう。
どちらを好き嫌いは別にして、2ch元管理人の西村氏に、TV討論で論破されてしまったのは、それが通用しなかった為なのだろうと思う。