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投稿者:とも - この投稿者のレビュー一覧を見る
世間的に言えば不倫なのに、この読後の良さはなんなんだろう。
彼女の書く文章にはいつも引き込まれる。
なんというか、優しさを感じる文章だと思う。
すごいなぁ。ホントにかなわない。
2021/06/10 14:40
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分の心のうちにあって、普通ならば、外に出すのが難しそうなことを、この作家は赤裸々に描く。読み手は、彼女の痛みの何分の一かを抱えた気になって読み進む。あるいは、時々、眉を顰めたり、このひととは友人にはなりなくないなぁ...などと思いながらも読み止まらない。
日記形式で描かれた本書は、後から書いているらしい期日もあって、時間がたったのちにもここまで書くか?というほどにまっすぐに書かれている。その時辛くならなかったのだろうか
ここまで赤裸々に聞いてしまった後は、彼女に対して、密かなシンパシーを抱いてしまっている。そんな読後感。
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投稿者:KKキング - この投稿者のレビュー一覧を見る
ECDの妻である著者による告白本。直截すぎるほど直截で、いたたまれなくなるような内容。はっきり言って露悪的だとも言える。読者を選ぶ本であろう。
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とても強い本だ、と思った。
強さに負けそうで、なかなか読み進められず、まさに「かなわない」と思いながら読む。
同年代の著者の気持ちは肌感覚ですごく伝わってくる。
自由でいたい、自由でありたいと思う一方で、実際には自由のない生活、自由でいるつもりが、それは自由ではなかった、そんな生きづらさ、日々をふつうに過ごすことの難しさが。
壮絶な内容を包み込むかのような優しく美しい装丁は、激しい感情をさらけ出す著者を見守るECDさんのように感じる。
結婚もして、子どももいて、仕事もしている。なのにどうして?
よくわからない何かと闘って、そんな思いに潰されそうになる。
かなわない。
「かなわない」というタイトルにどれだけの思いが詰まっているんだろう。
これ以上、強く素直な言葉はない、と思った。
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2016.5.4リクエスト
前半はわかるわって感じの育児日記。
後半は、彼女の内面がダダ漏れで、読んでいてとても辛い。自分のカウンセリング受けていたときを思い出し、泣けそうになってきた。
精神状態がいい人でなければ、おすすめできない。
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まったくの予備情報なし。店頭で見かけて購入し、読んでみた。
自分と向き合うしかないと、つくづく思う。
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子育て日記と思って読んでいると、著者の不安定な精神状態に引っ張られ、シンクロしそうになった。
カウンセラーの先生の言葉により引き戻される。
年の差もあってか、石田さんの大人な言動が印象強い。
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うわあ。いたたたた。さらけだしたなあ。すごく共感する部分と全く理解できない部分がある。なんと表現していいのかわからない。もやもや。でも子育てに関する部分と精神的な部分は確かにわかる。いたい。いたい。『ちひろさん』を読み直したくなるのは言うまでもなく。ああ、ちひろさん。ちひろさんの作者の方は何者なんだ。『答えは子どもの中、お母さんの中に』も出てきたな。うう。もやもや。こわい。でも自分にとって大事なものが見えてくる。
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―――ここに書かれたものは、母への復讐でも、夫への恨みでも、彼への呪いでもなんでもない。飛行機から見下ろす、新幹線の車窓から眺める、家から溢れる光の中にある、ただそこにあった私の物語にすぎない。―――
生活に勝るものはない、と、私はつねづね思っていて、ノンフィクションの持つ力って、真実だから、嘘がないから、もちろんそれなりにフィルター加工はされているだろうけれど、このひとの文章はほぼフィルターがなく感じた。そんなもんかけるくらいなら書かない、とでも言うように、「彼」と出会って愛を育んだであろう日々はバッサリと抜け落ちている。
そして年始に「ニ日ぶりにまともに帰宅」したりしている。
「彼」とのことはきっと書かずにこちらの想像にお任せしますなのだろう、とおもっていたら急にあんな文章を書き下ろしでぶっこんでくるのだから。
本書を読むと、旦那の石田さんって、すごすぎる。
でもそれって、石田さんはすごい、と読者が思うように書いてあるからなんだよな。きっとここに書いていない許せないこと、石田さんをこきおろすことだって、できたとおもう。でも、植本さんはそれをしなかった。
ちゃんと尊敬して肯定して、
―――石田さんは一子ちゃんがなにも失わないようにしてくれてるね―――という諸々を書いている。まあ実際石田さんはすごいとおもうけれども。
植本一子さんは、石田さんと彼にかなわなかったのだろうが、我々読者は植本さんにかなわないという気持ちで本を閉じる。
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植本一子さんの日記。初めは育児日記から始まるのだけれど、だんだんと生活に変化も出てきて、「好きな人」との話が出てきたからぐらっと変わっていく。最後はどうなるんだろうと、ページをめくる指がとまらない。
「ここまで書くのか」と思うくらい正直に書いている植本さんが清々しくって、読み終えた後は元気が出た。何度か自分もそうだなあ、と思うところがあって嬉しくなった。
途中にいくつかエッセイが挟まっていて、その文章がとても素晴らしくって。いくつも言葉を拾ってメモをしておいた。
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2016.6.9
前半の育児ドタバタ劇とECDに対する文句とかケラケラ笑ってたら、後半はとんでもない展開に。前半の部分は子育て中の母親が読むと救われる部分も多いのではないかと思う。
僕は全然恋愛体質ではないので、恋とは面倒なものよのうと思いながら後半は読んでた。何にせよECDが偉大な人だということが良くわかる。
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著者の精神状態が伝染するので、気持ちが弱っている人にはオススメ出来ない。私はかなりやられてしまった。
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多かれ少なかれ、母親はみんなこんな感じであって、がっつり向き合うひと、流すひと、うまくやれちゃうひと、いろいろいて、それは物理的にも精神的にも余裕とかのちがいなのかもしれないけれど、何が正解か幸せかなんてほんとうにわからないな、と思う。苦しいのは深く生きてるからで、一子さんはほんとうにかわいい人だと思うし、すごく魅力的だ。何はともあれ、この本を読めてよかった。この本を思い出すだけで、きっとこの先もたくさん泣けるし笑えるし、怒りを共有できるし。なにもかも詰まってた。
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写真家 植本一子が書かずにはいられなかった家族、母、生きづらさ、愛。
まぶしい世界を追い求めている人、という印象を受ける。
同調はするけれど、同情はしない。
どんな人も大切な物語をもっている。
一子さんが今日も笑っていられますように。
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イヤイヤ機を迎えた子育ての部分はかつて自分も経験しただけに、子供と自分しかいない孤独感がひしひしと伝わり、辛かった。
子育てにも余裕が出て来て、仕事が増え、好きな人と出会い、自分の過去と内面を見つめ直し、ここまで書かなくてもというところまで、著者は書き続ける。その姿にはかなわない。