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ささやかで大きな噓 下 (創元推理文庫)
息子のいじめ疑惑に立ち向かうジェーン。別れた夫とその妻の子が娘と同じ幼稚園に通っているストレスで爆発寸前のマデリーン。夫の暴力に苦しむセレスト。秘密を抱えた保護者たちの感...
ささやかで大きな噓 下 (創元推理文庫)
ささやかで大きな嘘 下
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商品説明
息子のいじめ疑惑に立ち向かうジェーン。別れた夫とその妻の子が娘と同じ幼稚園に通っているストレスで爆発寸前のマデリーン。夫の暴力に苦しむセレスト。秘密を抱えた保護者たちの感情が懇親会で暴走、そして事件が…。【「TRC MARC」の商品解説】
幼稚園で毎年開かれる、資金集めのための保護者懇談会。園の一大イベントが迫るのに、ジェーンの息子のいじめ疑惑は一向に晴れない。一方、ジェーンの友人マデリーンは、別れた夫とその妻が同じ幼稚園に通っていることがストレスになり、爆発寸前。もう一人の友人、裕福な銀行家の妻セレストは、夫の暴力に怯えていた。表に出せない秘密を抱えた保護者たちの苛立ちが懇談会で爆発、そしてついに事件が。死んだのは誰か、そして何故?【商品解説】
幼稚園で毎年開かれる、資金集めのための保護者懇談会。園の一大イベントが迫るのに、ジェーンの息子のいじめ疑惑は一向に晴れない。一方、ジェーンの友人マデリーンは、別れた夫とその妻が同じ幼稚園に通っていることがストレスになり、爆発寸前。もう一人の友人、裕福な銀行家の妻セレストは、夫の暴力に怯えていた。表に出せない秘密を抱えた保護者たちの苛立ちが懇談会で爆発、そしてついに事件が。死んだのは誰か、そして何故? 【本の内容】
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ジェーンの今後に期待
2021/03/31 21:43
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投稿者:pinpoko - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻から引き続き、運命の保護者懇親会がじわじわと近づいてくる構成、なかなかのものだ。偶然か、必然か、すべてがこの一点に凝縮されて、収斂してゆく感じが読者を鷲掴みにして離さない。
どんな家庭環境、経済環境にあろうと、女性というだけで男性から受けるいわれなき侮蔑と暴力がいかに深い傷を与えるか、結構重いテーマを扱っているのに、ドタバタマデリーンやその他周囲の園ママたちのおしゃべりが、ストーリー運びを軽やかにしていて、読後感を爽やかなものにしている手法も見事だ。
おまけに保護者懇親会のテーマが、プレスリーとオードリーということで、本筋以外のサービスもたっぷり盛り込まれているのがうれしい。大雨の中、車から飛び出していくシーンも『ティファニーで朝食を』をなぞっていて、映画ファンならニヤリとするところ。
そして、なんといっても、過去の劣等感に鬱々としていたジェーンを救ってくれるのが、カフェのバリスタであるトムだ。傲慢な園ママ夫婦を排除したときには、「トム、ナイス!」と思わず言ってしまうくらいステキだったな。ほんと、こういう人は滅多にいないから、物語にもジェーンの心にも風穴をあけるにうってつけの人物だと思う。ジェーンとセレスト、どちらもつらい過去を抱えていたけれど、今後の人生に幸多かれと切に願ってやまない。