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- カテゴリ:一般
- 発売日:2016/05/20
- 出版社: 松籟社
- サイズ:19cm/157p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-87984-347-0
紙の本
ある子供
母、祖父母と過ごした少年時代。それは、世界の表層を拒絶し、真実に対峙することを学んでいく日々であった−。死後四半世紀を経てなお、多くの読者を魅了する作家ベルンハルトを解き...
ある子供
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商品説明
母、祖父母と過ごした少年時代。それは、世界の表層を拒絶し、真実に対峙することを学んでいく日々であった−。死後四半世紀を経てなお、多くの読者を魅了する作家ベルンハルトを解き明かす鍵「自伝」五部作のひとつを翻訳。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
トーマス・ベルンハルト
- 略歴
- 〈トーマス・ベルンハルト〉1931〜89年。オーストリアを代表する作家のひとり。音楽と演劇学を修めつつ創作をはじめ、「凍え」でオーストリア国家賞を受賞。ほかの著書に「消去」など。
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紙の本
かっこいい自伝
2021/10/09 17:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:une femme - この投稿者のレビュー一覧を見る
自身の家族や幼少期の出来事が、著者の深い洞察と鋭い分析力で、面白い物語となっている。ところどころに、目を瞠るような描写があり、物語に引き込まれていく。
とりわけ、著者が影響を受けたという、、名もなき作家というべき祖父に関する話が、とても面白く、興味深かった。偏屈で、変わり者だが、知的なものを追い求め続け、世の中を、常に批判し続ける、そんな祖父を軸に、彼の家族は、生きていたという。世俗的な生活を拒み、まるで、綱渡りのように、毎日を過ごす日々…。母は、庶民的な、普通な生活に対する憧れを持っていたが、どうしてもそれができず、また、後見人となった母の夫は、そんな日常に馴染めないものの、なんとか、綱の上にいる・・・。このような描写が、とても面白く、また、その表現がすごいと思わされた。