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商品説明
舞台上の怪我で引退を決意した、元ストリッパーのノリカは、故郷で店を開くことに。ダンサーを募集すると、2人の若い女性が現れて…。踊り子たちの鮮烈な生き様を描く。『小説すばる』掲載を加筆・修正。【「TRC MARC」の商品解説】
怪我で引退した元ストリッパーのノリカは故郷で、自分の店を持つことを決意する。ダンサーを募集すると、二人の若い女性が現れて……。師匠から弟子につなぐ踊り子の矜持を鮮やかに描いた傑作長編。
【商品解説】
舞台での大怪我が原因で引退を余儀なくされた人気ストリッパー。
故郷で自分の店を開くことを決意した彼女のもとに、
2人の若い女性ダンサーが現れる。
師匠から弟子へと伝えられる、「踊り子」としての矜持。
『ホテルローヤル』の著者がおくる、極上の長編小説。
【本の内容】
著者紹介
桜木紫乃
- 略歴
- 〈桜木紫乃〉1965年北海道生まれ。「雪虫」で第82回オール讀物新人賞、「ラブレス」で第19回島清恋愛文学賞、「ホテルローヤル」で第149回直木賞受賞。
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紙の本
好きだな、桜木ワールド
2016/08/24 07:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1970年代といえばやくざ映画華やかな時代であったが、あれはやくざ映画というよりは任侠映画と呼ぶ方が適切だろう。その掉尾を実録ものと呼ばれた映画に譲ることになるが、高倉健や鶴田浩二、藤純子が銀幕で華麗に演じたものは様式美だったように思う。
冒頭からそんな映画の話を書いたのは、桜木紫乃が描いたこの物語もそんな当時のやくざ映画に似た雰囲気を感じたせいだ。
物語の主人公は骨折で舞台に立てなくなった元ストリッパーのノリカ。四十という年齢が裸を見せる踊り子にはどうであったか、彼女は育った札幌すすきのに戻ってくる。
札幌すすきの。北海道を何度も描いてきた桜木はこの地を「みなそれぞれの事情を抱えてすすきのですれ違」う、「交差点の街」と表現する。
そんなノリカが出会った訳ありなバーテンJIN。若い踊り子瑞穂とみのり。
ノリカがすすきので再出発したダンスシアターで若い肢体が躍動する。すべてが順調に行くかと思われた。しかし。
瑞穂は愛する男の子を宿し、みのりは中央の世界へ羽ばたいていく。
ノリカは再びストリッパーの世界に戻るしかない。
すすきのを去る最後の夜、ノリカとJINの短い会話の連続。
言葉の奥に込められた思い。
まるで高倉健と藤純子ではないか。
そういえば、彼らのやくざ映画にもしばしば雪が効果的に使われていた。
桜木紫乃がやくざ映画を観たかどうかは知らないが、ここには壊してはいけない世界観があるように思える。
だから、大向こうから声をかけても似合いそうな作品になっているのだ。
紙の本
深み
2016/07/16 15:56
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
足を骨折して踊れなくなった40歳のストリッパーが、札幌でダンスシアターを始める。酒を提供し、ダンスを楽しむ店だが、脱ぐのではなく本格的な踊りを見せる。主人公ノリカと二人のダンサー、それに訳ありげなバーテンダー。それぞれの個性が際立って描かれ、ストーリーにも深みを持たせる。直木賞の「ホテル・ローヤル」はもとより、一貫して北海道を舞台に性欲を書き続けているが、今回は更に腕を上げたと思う。
電子書籍
元気が出た!
2016/08/18 22:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さくらこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ノリカさんかっこいい!登場人物皆好き。幸せになって欲しいと願いながら読みました。