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商品説明
窃盗事件で逮捕されたダケ松は大物故買屋の名を明かす。萩尾と秋穂は、その故買屋が国宝の“曜変天目”が展示される陶磁器展に絡んでいると睨むが…。シリーズ第2弾。『小説推理』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
盗犯を担当する警視庁捜査三課のベテラン刑事・萩尾と、その部下の女性刑事・秋穂。テレビドラマ化もされた話題作『確証』で活躍した刑事達が帰ってきた! 窃盗事件の報に臨場する萩尾と秋穂。その手口を見て、常習窃盗犯・ダケ松の仕業だと見抜く。やがて、ダケ松が逮捕される。面会した萩尾は、その供述に疑問を持つ。どうやらダケ松には弟子がいるらしい……。国宝が展示される陶磁器展が絡み、二転三転する捜査。果たして真犯人は? その手口は? 錬達の警察小説。【本の内容】
著者紹介
今野 敏
- 略歴
- 〈今野敏〉1955年北海道生まれ。レコード会社勤務を経て執筆活動に入る。「隠蔽捜査」で吉川英治文学新人賞、「果断」で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。他の著書に「防諜捜査」など。
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紙の本
捜査3課は珍しい
2018/11/02 23:37
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今野敏の警察小説であるが、今野の場合はいくつもの警察小説のシリーズが存在する。これもその一つで、『確証』に続くシリーズ2作目である。このシリーズは珍しくも殺人事件を追う捜査一課ではない。警視庁刑事部捜査三課の刑事が主人公である。ここでも刑事のコンビが主人公となる。
ベテラン警部補と女性刑事の組み合わせである。捜査三課は窃盗犯の検挙を担当する部署である。捜査一課の碓氷警部補シリーズは結構続いている。そこにも最近では女性の心理調査官が登場するようになった。ストーリーの面白さ、珍しさ、雰囲気の違いなど多様なテイストを出すようにしている点が嬉しい。
今回の舞台は百貨店である。そこで開催される有名作家の陶器の展示会である。即売も行われるのが普通である。窃盗犯を続けて刑務所で過ごす時間が長くなったダケ松と呼ばれる窃盗犯は、そろそろ歳なので引退したいがお縄になってしまう。このダケ松とは馴染みの警部補萩尾が仕入れた情報は、贋作に関する情報であった。
窃盗といえば、美術品、絵画などの盗難が話題となる。百貨店での展示会で窯変天目茶碗が出展されるという。4点しかなく、1点を除き国宝に指定されているという。それがターゲットになっているという。萩尾はシャープな女性刑事武田とのコンビで、この難事件に取り組むことになる。
警察小説とはいえ、殺人ではなく窃盗を描くのはなかなか難しそうである。しかし、防犯でもピッキングなどのよく知られた技術を深掘りして読者の興味をひく。今野の腕は冴えている。また、それを助ける警備会社の活躍も見逃せない。
殺人とは異なる警察小説の新たな切り口であるが、おそらく他の作家にはここまで描き切ることはできないかも知れない。しかし、殺人のようにありふれた犯罪ではなく、我々の身の安心、安全の基本である窃盗を取り上げた点が興味深い。シリーズをこのまま続けて欲しいし、また新機軸を満載の次回作に期待することとしたい。
紙の本
小言幸兵衛
2016/07/02 17:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
警察小説が花盛り。今野氏と言えば、その筆頭だが、三課、つまり窃盗犯を描いた作品は珍しいかもしれない。職人気質の窃盗犯も少なくないわけで、本書のダケ松は、そんなキャラクターがよく描かれている。他方、刑事にも、それなりの職人がいるのだが、こちら側のキャラに些かの不満が残る。若い女性刑事、秋穂が目立ちすぎるからか。さらに、最近の今野氏だが、テレビの刑事ドラマなどへの批判が多すぎる気がする。確かにテレビは、安手で現実無視だから仕方がないのだけれど。
電子書籍
犯人視点で読みたかった
2017/08/20 18:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マル神保 - この投稿者のレビュー一覧を見る
犯人視点で読みたかったというのが素直な感想。
物語の裏で劇的なことが起こっていたんだろうけど、警察視点ではその辺りを推測するしかないので、無理な展開に思えてしまう。