国王と秘された王女 （ガブリエラ文庫）

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投稿者：vanilla　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

冒頭の『だだ生きて死ぬだけに生まれてきたわけじゃない』、ラストの『ただ生きて死ぬためだけに生まれてきたと考えるのは嫌だった』懸命に前を向いて努力するヒロインの理性、知性が心地よい。
きゅーんとしながらもサラッと読めてしまうので、あとがきに書かれているような後日談を本文の中に入れてくれてたら、楽しい読書の時間がもう少し長く味わえるのにと思います。

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投稿者：S910　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

王の隠し子として秘されていたヒロインは、ちゃんと良い暮らしをさせてやりたいという異母兄の計らいで、彼の愛妾だと噂されながら兄王子の傍にいることに。
自国では母に遠慮して社交界に出られないからと隣国の王の戴冠式に連れ出されるが、その隣国の王は過去に会ったことのある初恋の人で。
秘密を抱えるがゆえに誤解ですれ違う話。

王として再会した後のヒーローのおイタがひどいので賛否が分かれそうだけど、ヒロインは本当に良い子だし、この状況で誤解は仕方ないとは思う。
まぁ誤解は仕方ないにしても、おイタすんのはどうかと思うが。
秘密が明かされた後に、後悔したヒーローがすぐに行動して謝罪するのも、許せなくても誤解を解きたいと言葉を尽くすのも良かったし、一度は手酷く突っぱねるヒロインも良かった。
いつものあとがき後日談妄想は今後も不穏と波乱がありそうな辺りが面白い(笑)
だいたいもう揺るぎなく結ばれたから二人は障害があっても大丈夫でしょうっていう感じの妄想なのに、この二人はそうじゃない辺り前途多難すぎる。
ま、ヒーローはもっと反省した方がいいからね！
でもこのヒロイン聡明だから、だいたい実力で黙らせていけることになりそうだ。