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- カテゴリ:幼児 小学生
- 発売日:1999/11/01
- 出版社: 学研プラス
- サイズ:25cm/40p
- 利用対象:幼児 小学生
- ISBN:4-05-201107-4
紙の本
パパはウルトラセブン
著者 みやにし たつや (作・絵),円谷プロダクション (監修)
【けんぶち絵本の里大賞(第10回)】パパはウルトラセブン。パパはいう。「やさしいひとになるんだよ」 そんなパパもうれしかったり、落ちこんだり、争ったり、幸せだったりするん...
パパはウルトラセブン
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商品説明
【けんぶち絵本の里大賞(第10回)】パパはウルトラセブン。パパはいう。「やさしいひとになるんだよ」 そんなパパもうれしかったり、落ちこんだり、争ったり、幸せだったりするんだ。それはね…。「おとうさんはウルトラマン」シリーズ。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
アンヌ隊員に愛をこめて
2010/06/06 06:31
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ウルトラマン」と「ウルトラセブン」のどちらが好きかと聞かれたら、ためらうことなく「ウルトラセブン」と答えます。
アンヌ隊員の魅力にとりこになる年齢ではなかったですが、「ウルトラセブン」のTV放映は1967年(昭和42年)で、私も中学生になっていました。
どちらかといえば「セブン」の哀愁ただよう雰囲気がそろそろわかる年齢に近づいていたともいえますし、まだまだウルトラアイ装着の変身シーンが単にかっこよかっただけだったかもしれません。
そんな「ウルトラセブン」でも、家に帰ればかわいい女の子が待っているとしたら、どんな父親だったでしょう。
そのような奇抜な発想で描かれたのが、みやにしたつやさんの『パパはウルトラセブン』という絵本です。作者でわかるように、『おとうさんはウルトラマン』のシリーズの一冊です。
「ウルトラマン」の時は男の子で「おとうさん」、「ウルトラセブン」は女の子で「パパ」。二人? の感じをよくとらえています。
この「ウルトラセブン」は、娘の教育問題でお母さんと争ったり、怪獣から嫌われても平気なのに娘に嫌われると落ち込んだりします。ときどきとおくをみつめて悩んだりしても「ウルトラセブン」はたたかいつづけます。愛しい娘のため、妻のため、家族のため。
やっぱり「ウルトラセブン」はか絵本になってもかっこいいし、どこか切ない。
思わず、「セブン、セブン、セブン」って唄ってしまいました。
◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でお読みいただけます。
紙の本
「普通」がウルトラ。
2007/09/04 16:15
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hamushi - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供のころ、ウルトラシリーズが苦手でした。
巨大怪獣やら超獣やらが出てくる特撮映像は、私にとっては強烈にリアリティのあるホラーであり、緊迫した人間ドラマも、悪夢の在庫を増やす元凶でした。
いま見ると、どうしてあんなに怖かったのだろうと、不思議になるほどなのですが、当時はとにかく恐ろしかったのです。親の世代の人々から伝え聞く、凄惨な戦争中の体験と、どこか印象のかぶる部分があったからかもしれません。当然のことながら、怪獣のフィギュアが欲しいなんて、思ったこともありませんでした。
けれども、妙に所帯じみて人間くさいウルトラセブンと怪獣たちを描いた、この絵本のおかげで、我が家では、ウルトラ戦士や怪獣たちのフィギュアやぬいぐるみが激増することとなりました。それも、子供たちのためでなく、私が好きで買い集めてしまったものが大半です。デパートのオモチャ売り場で見かけて、彼らとふと目が合い、「これも、これも、絵本のなかに出てきたなあ」と思うと、たとえそれがナメクジの如きエレキングであろうとも、なんだか妙に愛らしく見えてしまうのです。
そんな私の影響もあり、ウルトラシリーズをほとんど見ずに育った長女は、怪獣のフィギュアたちにドレスを着せて、ままごとの相手をさせていました。自閉症の長男は、形の揃ったウルトラマンたちがお気に入りで、絵本の前にキレイに一列に並べたり、シンメトリカルに積み上げてうっとり眺めたりと、いかにも自閉症児らしく、こだわりの世界を構築していました。
この絵本のなかのウルトラセブンは、どこか青くていささか気弱で、まだまだ貫禄にも自信にも乏しい、新米のお父さんです。ちっちゃな娘の一挙一動におろおろし、奥さんに責められればしゅんとなり、外にでれば辛いことがいっぱいでも、家族のためになんとか頑張って働いている……そんな、「普通」の父親です。
彼は少しばかり凡庸に見えてしまうほど「普通」の男で、そしてあまりにも「いい人」すぎて、もしかしたら、こんな父親なんて本当はどこにもいないのじゃないかと思うくらいなのですが、彼がかつて地球の平和を守るために戦っていたウルトラセブンの姿をしているのは、多くの父親や、その家族が、心のどこかで望んでいる、個人的な幸福のあるべき姿を、最大公約数的に吸い取って生み出された存在であるからなのかもしれません。
彼はいまも地球の平和を背負っているのでしょうけれど、それ以前に、妻と子供の健やかで平和な暮らしを何よりも願っていて、地球の平和もそのためにこそ維持されるべきものであると考えているように見えます。彼は、場合によっては自分を犠牲にして、家族と地球を守ろうとすることはあるでしょうが、家族を犠牲にして別の何かを守ろうなどとは、決して思わないことでしょう。
そういう意味で、この絵本のウルトラセブンは、個人の幸福を犠牲にすることなく維持される平和の象徴なのであり、たとえ著しく凡庸で「普通」に見えたとしても、やはり「ウルトラ」な存在であるのだろうと思いました。
紙の本
子供というよりは…
2013/04/06 12:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さくら - この投稿者のレビュー一覧を見る
大人が思わず涙しちゃうかも知れません
でもパパが頑張ってる姿がほほえましい!
励まされるような気持ちになりました、みやにしワールド全開ですね
いつもホロリとさせられます
紙の本
地球も家族もまもります!!
2000/09/25 09:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かれん - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者のみやにしたつやさんは、娘をそして家族を思う 優しいパパなのでしょう。
著者の思いが ひしひしと伝わってきます。
ウルトラセブンは、正義の味方、地球を守るのがお仕事。
そして、家庭も大切に守ります。
娘が、いつまで一緒にお風呂に入ってくれるか、手をつないでくれるか…
世間の父親と同じことを考えます。
嘘をつけば、怪獣でも娘でも叱り…
優しさだけではない、厳しさもあるウルトラセブンです。
面と向かって、娘に言いにくい言葉を 代弁してくれている絵本です。
父親にとって、頷くことの多い絵本ではないでしょうか?