紙の本
「社会学」ではないと思うけど
2023/10/19 09:00
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投稿者:とらとら - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学院卒の著者が「社会学」と書かれた題名の新書を出しているので、多少は社会学っぽいのかと思ったけど、この本自体は、どちらかというとノンフィクション・ルポルタージュの分野かな。でも、内容はおもしろかった。技能研修者の問題とはちがうけど、需要と供給があるのに、ゆがんだ規制をすると、アメリカの禁酒法時代みたいな、へんなことがおこるのかもしれない。
電子書籍
フィリピンパブの出稼ぎ事情
2023/10/19 05:23
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投稿者:チップ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「社会学」という題名だが、著者の体験談
大変興味深く、サクサクと読めた
フィリピンの貧しい地域に生まれると出稼ぎして送金する家族がいる事がステータス
妻になる女性と妻の姉と義兄や甥との共同生活は驚いた
この本が書かれたと当時と比べて円安が進み、国力が衰えた現在の日本とフィリピンの関係も気になる
紙の本
遅れてきた、フィリピーナ好き!
2018/06/20 18:06
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投稿者:星の王子さま - この投稿者のレビュー一覧を見る
残念なのは、2005年3月の入管法改正による興行ビザの発給条件が厳しくなり、タレントとして日本に来るフィリピーナが少なくなってからの取材であること。
それ以前の、日本の隅々の田舎のスナックにも来ていた時代を映し出していない事が残念に思います。タレントというよりホステスとして田舎のおじさんや若者を熱狂させた時代を知るものとしては。
電子書籍
「社会学」とあるがただの個人の体験談
2017/12/12 21:19
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投稿者:TW6429 - この投稿者のレビュー一覧を見る
フィリピンパブ嬢が従来は興行ビザで日本に来ていたが、偽装結婚を用いて日本に就労しに来ていたことは意外だった。
本書は、著者自身の実体験のルポルタージュであるが、「社会学」と題している以上、フィリピンパブ嬢の実態に関して、著者の分析に基づいた考察が少なかった。これは本書の意図するところではないが、社会学的考察がもう少し欲しかった。
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もはや、過去の遺産となりつつある「フィリピンパブ」という世界。バブル期からその数が増えはじめ、ピーク時には年間8万人もの人女性が、フィリピンパブで働くために来日していた。しかし、2017年の今、フィリピンパブは風前の灯となり、もはや過去の遺物となりつつある……。
そんなフィリピンパブの実態に迫る研究者が『フィリピンパブ嬢の社会学』(新潮新書)を上梓した中島弘象氏。中部大学大学院で、フィリピンについての研究をしていた彼は、ひょんなことからフィリピンパブの世界に足を踏み入れ、「ミカ」というホステスと恋愛関係に発展! ついに、結婚にまで至ってしまったのだ。
いったい、フィリピンパブ嬢との愛をどのように育んできたのか? そして、ミカさんとの恋愛を通じて見えてきたフィリピンパブの実態とは?
ー中島さんは、なぜフィリピンパブを研究することになったのでしょうか?
中島弘象(以下、中島):学部生の頃から、フィリピンについての研究をし、日本に住んでいるフィリピン人のおばさんたちに対する支援活動も行っていました。その過程で調べていくと、フィリピン人の多くは興業ビザで、エンターテイナーとして来日していたんです。
ー80年代〜90年代にかけては、興業ビザを使って多くの女性が来日し、フィリピンパブで働いていました。
中島:当時支援をしていた女性たちのほとんども、そのような経緯で来日しています。けれども、2005年から、興業ビザの適用が厳格化され、フィリピンパブでの就労を目的とした新規の入国が難しくなり、若いフィリピン人女性の供給を断ち切られたフィリピンパブは大打撃を受けてしまいました。当時読んでいた論文にはそう書いてあったし、僕もその認識でした。それなのに、大学院入学当時の2011年、先輩に連れられて初めてフィリピンパブに行ったところ、日本に来て数ヶ月という若い女性が数多く働いていたんです。
ービザの発給要件が厳しくなり、フィリピンからの出稼ぎは絶望的になっているはずなのに……。
中島:これは何があるんじゃないかと思って調べたのですが、論文にも本にも書いていません。だったら、フィリピンパブに通って、女の子から直接話を聞こうと思ったんです。けれども、そんな簡単にはビザのことを教えてくれませんでした。そんなときに出会ったのがミカなんです。意気投合し、プライベートでも会話をしていくうちに、彼女たちが日本人ブローカーの仲介のもと、偽装結婚をして配偶者ビザを獲得しているという現実が見えてきました。
ーはじめ、中島さんは研究を目的としてフィリピンパブを訪れていました。けれども、ミカさんと出会い、デートを重ねるうちに恋愛関係に発展していきます。いったい、何があったのでしょうか?
中島:ある日のデートで、ミカから「付き合って」と言われました。ただ、向こうはフィリピンパブ嬢だし、偽装結婚もしている。お客さんの延長なのか、本気の恋愛なのかはわかりません……。だから、こちらも、研究のために利用しようという気持ちがあったんです。ただ、付き合いながらいろんな経験をしていくうちに、本当���僕のことを思ってくれていることに気づきます。だんだんと、研究対象としてではなく、彼女の人生に寄り添ってみたいと思うようになりました。
ー本来、研究者としては、恋愛関係に発展することはNGですよね……。
中島:研究者としては失格です(笑)。大学の指導教官からも「早く別れなさい」と忠告されました。けれども、眼の前で彼女が大変な状況に置かれているのに、研究なんかしてもしょうがない。研究は社会のためにもなりますが、知的好奇心の満足や論文の執筆など、いわば「自分のため」であることが大部分。そうではなく、お互いに寄り添いながら一緒にいたいと思ってしまったんです。
ーしかし、そんな「失格」の視点から見えてきたのは、客観的な場所からは知りようのない彼女たちの現実でした。
中島:フィリピンパブの裏には暴力団関係者がいるし、休みは月に2回しかありません。逃亡しないようにいつも監視されていて、自由に遊びに行くこともできない。ミカも偽装結婚相手と同居していました。ただ、そんな過酷な現実よりも驚いたのが、彼女たちにも「日常」があること。普通の人なら耐えられないような毎日を送っているはずなのに、僕らと変わらずにリラックスしたり、笑ったりしながら過ごしていたんです。
ー決して、過酷な生活に耐え忍んでいるだけではない、と。
中島:そう。僕自身も、ミカやその友達と関わって生活を共にしていたのですが、はじめはヤクザの影が怖くて脅えていたのに、だんだんとそれが日常になってしまいました。だから、本書を出版することが決まったときも、こんな普通の経験を誰が読むんだろう……、と不安だったんです(笑)。
ーミカの契約をめぐるトラブルのためにヤクザに交渉したり、全然、普通の経験じゃありません!
中島:もう二度としたくないですけどね(笑)。
ーその時は、ミカが急に偽装結婚の解消を迫られました。離婚すれば、配偶者ビザを失い、不法滞在となってしまうという切羽詰まった状況です。
中島:その時、彼女を助けられる人は誰もいなかったんです。正直行きたくなかったんですが、彼女と付き合いながらフィリピンパブを研究しようと考えているのだから、責任を持とうと肚を決めたんです。数発殴られるくらいですめば……と。
ーイケメンすぎっ! ところで、純愛ノンフィクションのようにも読める本書ですが、フィリピンパブを巡っては、入国制度や構造的な問題も指摘することができます。
中島:さまざまな問題がありますが、不法入国で来日するフィリピンパブ嬢や、背後に暗躍するヤクザだけを糾弾すればいいという単純な話ではありません。そもそも、フィリピンパブという業態は、80年代に興行ビザが開放され、大量の女性が日本に送り込まれたことから生まれました。国でも、彼女たちが資格外活動をしていることを事実上黙認してきたんです。しかし、00年代に入って、アメリカから「人性的搾取による人身売買」と指摘され態度を一変させます。ビザが厳格化され、フィリピンパブ嬢の入国は厳しくなった。国では、この政策の変化を「効果的だった」と評価していますが、実態は偽装結婚や偽装パスポートでの入国など、地下���潜っているだけ。突然「受け入れません」と言われても、一度開放した流れは止まらないんです。
ーそもそも、このような実態を生み出したのは、過去の日本の政策なんですね。
中島:また、違法化されたために、ブローカーとの契約を終えても偽装結婚の相手とちゃんと離婚できない、離婚したらビザを失ってしまうといった問題が起こっています。彼女たちは、ヤクザに苦しめられているだけでなく、法律の間でいちばん弱い立場に追い込まれてしまった。しかも、誰もケアをする人がいないんです。
ーフィリピンと日本との経済格差もまた、フィリピンパブ嬢を送り出す原因となっています。ミカの稼いだ金で、ミカの家族は貧困から抜け出し、フィリピンで豪華な暮らしを送っていますね。
中島:しかし、金を受け取っている家族は、フィリピンパブ嬢がどういう思いで日本で働いているかを理解していないことも多いんです。日本で働いているんだから無尽蔵に金を持っていて、いくらでも金をもらえると思っているし、お金がなくなると、急に家族が冷たくなってしまうという話も耳にします。それで関係がギクシャクし、本国の家族と疎遠になってしまうケースもあるんです。
ー本書にも、里帰りをして数十万円を振る舞うミカにたかる家族の姿や、金がなくなると急に冷たくなる様子が描かれています。
中島:もちろん、それは、日本人である僕の目線から見た姿です。ミカは、「自分が稼ぐお金で家族を助けたい」と納得しているんです。
ー日本の入国制度、フィリピンの貧困、ヤクザとの関係など、フィリピンパブを巡っては、単純な善悪の問題には割り切れない複雑な様相が横たわっているんですね。
中島:フィリピンパブには「売春」や「犯罪」というイメージが根強く、色眼鏡で見られてしまうことはしばしば。けど、フィリピンパブ嬢たちも、それぞれの立場で普通に生活し、彼女たちの日常を生きています。僕らだって、少し状況が変わったら、そのような立場に置かれてしまうかもしれませんよね。短絡的に、彼女たちを非難したり排除しようとするのではなく、寛容な心を持ちながら「なぜ、このような状況が生まれているのか」と、考えてほしいですね。
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人を引きつけるタイトルである。一見フィリピンパブ嬢を調査したものかと思ったが、帯には「研究対象を恋愛対象にしてしまいました」とあり、それは面白そうだと思って買って読んだ。たしかに面白い。この2月の末に城崎温泉へ行ったが、そこへの車中でほぼ読み終えてしまった。たしかに、ところどころ社会学的な調査、データが入るが、面白いのは、研究対象にしようと思ってたまたま入り込んだフィリピンパブの女の子ミカにほれ、最後は結婚までしてしまうまでの顛末である。その間なにがあったかは想像がつく。もちろん親の反対があるし、ミカが偽装結婚させられた「組織」との対決等々はらはらさせられる場面がいくつもある。しかし、社会学的に面白いのは、ミカの親、親族のあくなき金の無心である。これは中国でもそうだし、東南アジアでも見られる現象で特に珍しいわけではない。そこには、持つものは持たざるものに施すという思想があるのだろう。持つものがいかに苦労してそれを得たかは問わず。最初はお互い疑心暗鬼でいるものの、だんだん心を許し体を許すところまでいく描写はなかなか感動的だ。文章がうまいのは、事実の面白さもあるが、この本の影の編集者である元朝日新聞記者松本仁一さんのおかげであろう。そしてその松本さんの予言するとおり、中島さんにとってたいへんなのは、あくなき金の無心集団を背景にもつ、これからのアキとの結婚生活である。
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ものすごく読みやすくて一気に読了した。書名に社会学とあるが、ゴリゴリデータを分析したり考察を与えている訳では無い。専門性は高くないかも知れないが、その分著者が見たこと感じたことが素朴に表現されている、リアルな語りだと感じた。
あとがきにもあったように、一介の大学院生であった著者がこの本の出版に至ったのも、著者の希有な体験に惹かれた編集者との偶然の出会いによるものだという。調査や書籍化を意図していない体験に基づく「社会学」も、十分に思考の糸口に成り得ると感じ入った1冊であった。
それにしても、著者とパートナーのその後が気になる‥。
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書名を見ると「フィリピンパブ嬢」をテーマとしたルポとその実態分析かのようだが,実は大学院まで進んだ若者がフィリピンホステスと恋愛し結婚するまでの経緯とその周辺の出来事を綴ったラブストーリ的ノンフィクションだ。とはいえ,これらを描く過程で彼女たちの母国や日本での生活を掘り下げた報告にもなっている。彼らの前途に何が待ち受けているのか…。幸あれと願う。
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大学院生が知り合ったフィリピンパブ嬢と本気で恋をして結婚に至るという話。フィリピンパブ嬢を取り巻く実態を著者が見てきたありのままで書いてある為、読みやすいし面白く感じる。
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ネットでたまたま見かけて購入。
ネットの感想でも必ず社会学というタイトルにツッコミが入っているが、実際、筆者の身を張った潜入ルポ的な内容で、
リアリティ満載で下手な小説よりめちゃくちゃ面白い。
新書なのでサクッと一気に読み切ってしまった。
お金のない国際政治学専攻の大学院生が、
調査として出向いた名古屋のフィリピンパブで、
調査対象のフィリピン人ホステス嬢に恋をし、苦難を経ながら結婚までたどり着くという話。
身内となった著者の身を張った取材によって、
ベールに包まれていた日本に住む
フィリピンパブ女性の生活実態や本音が明かされていくのが興味深い。
もちろん彼女たちの生活は中々大変で、
偽装結婚をしてまで来日しても数年間は人身売買ヤクザに搾取されて、
月収6万円で家も共同生活。休みも殆どない。
ただ知らなかったのが、
3年もしてヤクザとの関わりを絶ちフリーのホステス嬢になることができると、月収は40万円近くにもなる例もあるらしい。
これは彼女からするとめちゃくちゃ美味しい話なのは間違いない。
金無し大学院生だった著者なんかは、
フィリピン嬢の彼女に食わせてもらっていた
ヒモだったというから、すごい話だ。
娘が日本で水商売して稼いだお金で、
フィリピンの家族は大豪邸に住んで贅沢三昧。
彼女は家族、親戚のスーパースターで
帰省中には親戚が家に列を無し、金を無心に来る。これももはや訳のわからない世界。
衝撃的な話が沢山あるが、
全体として明るいトーンで描かれているのも好感度が高い。フィリピン人明るいよね。
普通に生きてると知ることのない世界を知れる貴重な一冊。
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筆者の処女作?なのだから、文体に拙いところはあるけれど、それを気にさせないほどに内容は面白く興味深かった。
赤裸々に経験したことを語っていて、一気に読めた。
フィリピン人の金をせびりまくるのには、終わりはあるのだろうか。。フィリピン人の人柄の良さと相反する部分や、そうなってしまった歴史・経済背景にとても興味を持った。
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高野秀行さんが紹介していた。確かに読みやすく面白い。大学院生が、研究対象のフィリピンパブ嬢とつきあいだし、結婚に至るまでの顛末が綴られている。ヤクザと渡り合ったり、フィリピンの親戚に困惑させられたり、実にいろいろハードなことがあったようだが、基本的に明るい雰囲気。これは著者の人柄からくるのだろう。
この本のプロデューサー的役割をした松本仁一氏(「カラシニコフ」の人)が、「解説的なあとがき」で書いていたが、いやまったく、大変なのはこれからだなあと思う。同じ大学院生の息子を持つ身としては人ごとと思えない。著者のお母さんのように、正直に、かつ誠実に対応できるだろうかと考え込んでしまった。
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題名とはちょっと異なり、フィリピンからの出稼ぎの研究をしていた大学院生が仲良くなってしまった女の子といろいろあって結婚する話。小説だったらありがちな設定なのだが実話なところが俄然面白い。元々は興行ビザで1980年代に来ていたフィリピン人たちが、アメリカからの人身売買チェックによって偽装結婚業者(ヤクザ絡み)を通じて来るルートになり、犯罪を犯しつつ契約書なしの弱い身として日本にやってくる。一方その仕送りで地元では何人もの人を養うまでになるパブ上もいれば途中で脱落していく絵不明になってしまう人もいる。
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人が何かに、はまる理由はたくさんあります。
その中でも強烈なのは、恋愛ではないでしょうか。
私も海外にいますが、海外にずっと住んでいる人は、大概、その国の文化に興味があったり、言葉に興味があったり、
食に興味があったりする人は、かなり少数です。もっと具体的にいうと、多くは女性関係です(男性の場合です)。
なので、やはり生々しい理由があります。
著者は、フィリピン旅行で、その国の文化にあまり(日本とのギャップ)、大学での研究対象に選び、そして女性。
かなり「はまる」王道を行っていると思います。
フィリピンパブの魅力としては料金設定も他と比べて安く、またホステスのサービスも型にはまっていなく、
単純に面白いのではないでしょうか。その魅力にとりつかれて、ホステスと交際する、著者もその一人です。
本文で書いてある通り、ホステスとの交際は危険を伴います。また、その交際を応援してくれる人は少ない。
その孤独に耐え、また、家族並びに友人を、どう説得しているかも、この本の魅力です。
日本社会には、様々な偏見がありますが、その偏見の中の一つに、アジア人蔑視があります。なので、日本人男性と東南アジア女性が、結婚し、子供が生まれ、就学すると、また様々な問題にぶち当たります。いじめであったり、また、母が日本社会に溶け込めないことによる問題当、あげたらキリがないでしょう。
結婚、離婚統計では、外国人女性との離婚は、日本人女性との離婚の、ざっくり倍です。理由は、さまざまですが、経済問題が一位でした。著者も、フィリピンに行き、お金を現地のご両親と親族から、むしり取られていますが、(この表現がいいかわかりませんが)普通の日本男性なら、いつかは、耐えられないでしょう。
国際結婚は、やはり相当な覚悟とリスクが伴います。特に経済的問題です。私の周囲でも、ほとんどが失敗しています(離婚か崩壊状態)。
家族観の違いであったり、経済観の違いであったり、それがあまりに、日本と異なるからでしょう。著者もいずれは、その壁に必ずぶち当たると思います。是非、克服してほしい。そして、第2弾を書いてほしいですね。
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著者は中部地方の大学院生で、日本におけるフィリピンパブ嬢を研究対象にしたが、それを客観的な調査結果として上梓したわけではなく、調査対象と結婚するまでのめりこんでの体験談にまとめたのが本書である。
今までも、ヤクザが絡んでいるとか、タコ部屋で逃げられない、とかいろいろ言われていたが、それらが全て今も事実だったことが分かったが、何か新しい実態が判明したということはないように感じた。
自分のことを書いているわけだから、リアルでおもしろいが、あとがきによると編集者の相当な後押しがあったようで、著者に今後も期待できるかというと難しそうに思う。