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- カテゴリ:一般
- 発売日:2017/04/07
- 出版社: 集英社インターナショナル
- サイズ:18cm/205p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7976-8009-6
紙の本
役に立たない読書 (インターナショナル新書)
著者 林望 (著)
書誌学の専門家・リンボウ先生が、好奇心のままに読書を楽しむ方法を惜しみなく披露。古典作品の魅力と読み方もわかりやすく解説する。書物に触れる真の歓びに満ちた、著者初の読書論...
役に立たない読書 (インターナショナル新書)
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商品説明
書誌学の専門家・リンボウ先生が、好奇心のままに読書を楽しむ方法を惜しみなく披露。古典作品の魅力と読み方もわかりやすく解説する。書物に触れる真の歓びに満ちた、著者初の読書論。『kotoba』連載等を加筆・修正。【「TRC MARC」の商品解説】
源氏物語から大藪春彦まで。
「自分が読みたい本を読む」
リンボウ先生初の読書論!!
仕事や生活に役立てたい、情報通になりたい……。最近の人は読書に実用的な価値ばかりを求め、書物をゆっくり味わうという本来の楽しみ方を忘れてはいないだろうか。本書は、そのような傾向に異を唱えるリンボウ先生が、「読書に貴賤なし」と、好奇心のままに読書を自在に楽しむ方法を惜しみなく披露。古典作品の魅力と読み方も、書誌学の専門家としての知識を交えながらわかりやすく解説する。書物に触れる真の歓びに満ちたリンボウ先生初の画期的読書論!
(本書の目次より)
まえがきにかえて
第一章 読書と知
読めば教養人になれるという錯覚/ベストセラーは読むべきか?/芥川賞・直木賞は読むべきか? ほか
第二章 読書法あれこれ
随時読む、同時に何冊も読む/記憶にとどめる読書法/遅読を恥ずるべからず ほか
第三章 人と本
読書以前に大切なものがある/「読書会」は高級な暇つぶし/ペナック先生の朗読のススメ ほか
第四章 古書ことはじめ
古書通信販売サイト 利用ベスト3/値切ってはいけない/古書店と鮨屋は顔を覚えてもらってからが楽しい ほか
第五章 真髄は古典にあり
古典で知る読書の醍醐味/古典文学を広めた江戸時代の出版/『源氏物語』は世界に冠たる平和文学/勧善懲悪ではない『平家物語』の凄み ほか
第六章 耳の読書
本居宣長の『源氏物語玉の小櫛』を朗読してみる ほか
第七章 書物はどこへ行くのか
日本で電子書籍は普及しない/書体、装訂、余白の意味/本を状態良く保管するために ほか
いや、別に読まなくても……。――あとがきにかえて
【本の内容】
著者紹介
林望
- 略歴
- 作家。国文学者。1949年、東京都生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程満期退学。ケンブリッジ大学客員教授、東京藝術大学助教授等を歴任。『イギリスはおいしい』(平凡社)で第39回日本エッセイスト・クラブ賞、『ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録』(P・コーニツキとの共著、ケンブリッジ大学出版)で国際交流基金国際交流奨励賞、『林望のイギリス観察辞典』(平凡社)で講談社エッセイ賞、『謹訳源氏物語』(全10巻、祥伝社)で毎日出版文化賞特別賞を受賞。著著に『謹訳平家物語』(全4巻、祥伝社)ほか多数。
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紙の本
リンボウ先生の「読書について」
2017/09/27 05:45
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ショウペンハウエルの『読書について』という本にこうある。
「読書は、他人にものを考えてもらうことである。(略)だから読書の際には、ものを考える苦労はほとんどない。(略)読書にいそしむかぎり、実は我々の頭は他人の思想の運動場にすぎない」と。
読書好きにとっては何とも耳のいたい文章だ。
そして、この本。作家で国文学者でリンボウ先生と親しまれている著者の読書論のタイトルが「役に立たない読書」というのも、痛烈だ。
ただショウペンハウエルもリンボウ先生も、読書をするなと云っているわけではない。
リンボウ先生の言を借りれば、「内的な契機のない読書には意味はない」ということだ。
さらに、リンボウ先生は「読書量と人格はなんら関係がない」と云う。要は、「一冊の本をいかに深く味わい、そこから何を汲みとり自らの栄養にしたか」だと。
この本の前半部分はこのような読書に関してのご意見鋭く、読んでいて小気味いいぐらい。
ただ中盤あたりから、ご自身の職業的な話と関係して、古書とのつきあいとか古典の話になって、中だるみ(自分には合わない箇所なのでしょう)ですが、最後の章「書物はどこへ行くのか」となれば、さすがにリンボウ先生、本の特長をよくご存じで、興味が蘇る。
リンボウ先生は、紙の本を内容だけでなく全体の装幀や紙質といった「オブジェクトとしての書物の形」を私たちは愛してきた経緯があるとみている。
確かに、新刊を買ってその手触りを愛で、匂いをかぐなんてことは電子書籍にはできまい。
本を愛するリンボウ先生ならではの、読書論である。
紙の本
本当に役立たない
2017/07/13 00:40
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヤマキヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る
筆者の本は所有すべきだという意見には一方で賛同する自分がいます。自分も、今後もう読まないだろうと思う本を捨てられずにいます。でも、その一方で「本は自分で買って、自室でじっくり読むのがよい」と言われると反発も覚えます。誰もが静かに読書ができる自室を持っていて、書籍代をまかなえる余裕がある人ばかりではありません。現実はシビアです。どんな読者を想定して書かれたのか知りたいところです。