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紙の本
ストラディヴァリとグァルネリ ヴァイオリン千年の夢 (文春新書)
著者 中野雄 (著)
1714年製ストラディヴァリ〈ドルフィン〉、1740年製グァルネリ〈イザイ〉。頂点に位置するヴァイオリンを軸に、なぜ、これほどまでに高価なのか、なぜ、これほどまでに美しい...
ストラディヴァリとグァルネリ ヴァイオリン千年の夢 (文春新書)
ストラディヴァリとグァルネリ ヴァイオリン千年の夢
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商品説明
1714年製ストラディヴァリ〈ドルフィン〉、1740年製グァルネリ〈イザイ〉。頂点に位置するヴァイオリンを軸に、なぜ、これほどまでに高価なのか、なぜ、これほどまでに美しい音色なのか、その謎と神秘に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
音楽に疎い人でも、ストラディヴァリウスとグァルネリの名前は聞いたことがあるはずです。ともに、17~18世紀に活躍したヴァイオリン製作者です。
その銘器は、1挺数億円で取引され、スター・ヴァイオリニストは、必ずどちらかを使っているといっても過言ではありません。
しかし、この銘器たち、どこが他のヴァイオリンと違うのでしょうか? よくテレビで、1挺ウン千万円の銘器と、数十万円の普及品とを同じ奏者に弾かせて、どちらが本物の銘器かを当てさせる番組を放送していますが、かなり著名な音楽専門家でも、ものの見事に外しています。じつは海外でも、同じような試みは何度も行われています。しかも、本物のストラディヴァリを使い、聴き比べに参加した人たちも、世界一の楽器商であったり、スター・ヴァイオリニストであったりするのですが、これも見事に外しまくっています。そして、結論は、「ストラディヴァリと現代のものとの間に音色の違いはない」!
驚くべきは、その先です。そんな残念な結果が出たにもかかわらず、ストラディヴァリの相場は下がるどころか上がる一方だったのです。 こんなことが、なぜ起きるのでしょうか?
音楽プロデューサーである筆者は、世界に広がるヴァイオリン製作者、ヴァイオリニスト、弦楽器商の人脈を駆使して、この謎に挑みます。とくに、筆者自身がかかわった銘器の取引の実態、または、これまでほとんど知られていなかった贋作の歴史と「作り方」は、驚くべき内容です。
ストラディヴァリとグァルネリの人生、2つの銘器を使った名人たち、ヴァイオリン成立の歴史とその構造、奇人としか言いようのないコレクターたちの人生など、基本事項もしっかり押さえられていますし、貴重な「本物の鑑定書」も図版で紹介しています。
音楽ファンも、そうでない人も、最後まで一気に読みきってしまうこと請け合いです。【商品解説】
三百年前に作られたヴァイオリンが、いまだにナンバーワンなのはなぜか? 製作者、演奏者、楽器商のエピソードから、その謎に迫る! 【本の内容】
300年前に作られたヴァイオリンが、いまだにナンバーワンなのはなぜか? 製作者、演奏者、楽器商のエピソードからその謎に迫る!【本の内容】
著者紹介
中野雄
- 略歴
- 〈中野雄〉1931年長野県生まれ。東京大学法学部卒業。音楽プロデューサー、サイトウ・キネン財団評議員。LP、CDの制作で芸術祭優秀賞、文化庁芸術作品賞などを受賞。著書に「指揮者の役割」など。
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視点が面白い
2017/08/11 21:57
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投稿者:elleck - この投稿者のレビュー一覧を見る
ストラディヴァリを題材にした書物は多いが、本作の著者は演奏家でもなければ鑑定家でもなく、コレクターでもない。自分でもヴァイオリンを演奏するオーディオ会社の元役員。著者が出会ったストラディヴァリにまつわる話が満載。期待以上の満足度だった。