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紙の本
紅けむり (双葉文庫)
著者 山本一力 (著)
鍋島藩有田の薪炭屋の主である健太郎は、公儀隠密から伊万里で塩硝が密造され、江戸に運び出されていると聞き、密造一味捕縛のため江戸へと向かう。だがそこで、命を賭したある決断を...
紅けむり (双葉文庫)
紅けむり
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商品説明
鍋島藩有田の薪炭屋の主である健太郎は、公儀隠密から伊万里で塩硝が密造され、江戸に運び出されていると聞き、密造一味捕縛のため江戸へと向かう。だがそこで、命を賭したある決断を迫られ…。〔2014年刊を大幅に加筆修正〕【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
江戸時代の伊万里焼流通網を背景にした重厚な公儀隠密(お庭番)活劇。
2024/01/26 21:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸時代の伊万里焼流通網を背景にした重厚な公儀隠密(お庭番)活劇。前半は、伊万里焼流通を担う大問屋を、密輸を企む悪党どもが密かに牛耳ようとする水面下での攻防が丹念に描かれる。後半は、黒色火薬の密輸の企てを察知した公儀隠密(お庭番)が絡んでの活劇調での展開。いずれも人物像まで含めた丹念な描き方が、時代劇の醍醐味を十分に引き出している。ある意味では江戸時代の長大な絵巻物のような美しさである。惜しむべくは、社会の本流である商人世界を主役に据えたことで、悪党と公儀隠密との捕り物活劇が薄まってしまったことか。勧善懲悪的なワクワク感を期待する読者には少々物足りなさを感じさせるかも。結局、主役は地道に生きる商人たちでした。華々しく登場し捕り物活劇を演出する悪党と公儀隠密は一瞬の輝きの後また闇に消えてしまったです。
紙の本
紅けむり
2018/01/27 09:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雨読 - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸時代寛政年間、肥前国 鍋島藩の有田では伊万里焼を一手に担っていたオランダ東印度会社が終焉を迎えた。
この先有田焼の繁栄はどうなるのか。有田皿山の薪炭屋や窯焼、江戸の仕入れ問屋や販売店をめぐり悪の手が伸びる。
公儀隠密が鍋島藩に不穏な動きが無いか探る中で、薪炭屋の若主・健太郎は助力を依頼されるが、黒煙火薬の密造一味捕縛に向け、思いもよらぬ窮地に立たされることになる。
有田と江戸の情勢を交互に書き進める手法は、著者山本一力氏の得意とするところ、大変面白かった。