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- カテゴリ:一般
- 発売日:2017/08/24
- 出版社: 早川書房
- レーベル: ハヤカワ・ミステリ文庫
- サイズ:16cm/298p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-15-182851-5
読割 50
紙の本
シンパサイザー 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
【ピュリッツァー賞(フィクション部門)】【アメリカ探偵作家クラブ(MWA)エドガー賞最優秀新人賞】【アンドリュー・カーネギー・メダル(フィクション部門)】【センター・フォ...
シンパサイザー 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
シンパサイザー 上
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商品説明
【ピュリッツァー賞(フィクション部門)】【アメリカ探偵作家クラブ(MWA)エドガー賞最優秀新人賞】【アンドリュー・カーネギー・メダル(フィクション部門)】【センター・フォー・フィクション新人賞】【カリフォルニア図書賞新人賞】【アジアン/パシフィック・アメリカン文学賞(一般小説部門)】【デイトン文学平和賞】【アジア系アメリカ人研究学会賞(創作・散文部門)】1975年4月、サイゴン陥落。敗戦した南ヴェトナムの将軍らは渡米。しかし将軍に付き添う大尉は、北ヴェトナムのスパイだった…。ヴェトナム戦争の終結とその傷跡を、スパイの視点から描く。単行本も同時刊行。【「TRC MARC」の商品解説】
1975年、サイゴン陥落。南ベトナムの将軍はアメリカに亡命するが、同行した側近は北ベトナムのスパイで……圧巻のデビュー長篇!【商品解説】
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紙の本
アメリカとヴェトナムを重層的に描く
2021/12/28 14:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
サイゴン陥落後にアメリカに亡命した南ヴェトナムの要人をスパイするためにアメリカに渡った「私」の回想。スパイ小説としてのハラハラドキドキ感というよりも、作者は学者でもあるように、スパイであるということの心理やアメリカにおいてヴェトナムをはじめとするアジア系がいかに扱われているかといったものをふまえ、スラップスティック的な笑いも含めて描きだしている。
紙の本
哲学的文章が延々と続き、読んでいてかなり疲れる。
2018/05/04 11:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
哲学的文章が延々と続き、読んでいてかなり疲れる。ワクワクする部分が無いばかりか、掛け値なしに(笑)脱力感を保障される。内容を要約すると、祖国の為と思ってベトコンのスパイとして苦しんだ語り手は、親友・ボンを救うためアメリカへと脱出し、引き続き南ベトナム軍残党の行動を忠実にスパイし続ける。旧南ベトナム軍一派のテロ侵攻部隊と共に祖国帰還を果たすが、待っていたのは敵性分子としての「再教育」という「人格破壊」の拷問だった。語り手は、拷問の果てに、「独立と自由」のための革命が達成された時に、早くも新たな権力者・権力機構が生まれるという事実に気付くのである。最終的には、親友であり人民委員であるマンによってボンともども命は救われるのだが、マンは一貫して絶対に帰国するなと命じており、マンにはこのことが早くから判っていたのだろうか。何しろ哲学的過ぎて疲れた1冊でした。ピュリッツァー賞(新聞等の印刷報道、文学、作曲に与えられる米国で最も権威ある賞)など8つの文学賞を受賞したというが、私には全然面白くなかった。ベトナム人の視点からベトナム戦争を描いたという目新しさと、政治的意図が強く働いた結果ではと思っている。