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商品説明
個人は国家に対して義務を負うか? 負うとすればその根拠は何か? ソクラテス、ホッブズ、カント、ロールズ、サンデルなど、古今の思想の渉猟を通して、国家と法をめぐる根本問題に挑む。【「TRC MARC」の商品解説】
目次
- 第1章 個人は国家に対して義務を負うか?――政治的責務の正当化根拠を問う
- 第I部 国民の共同体としての国家
- 第2章 人間関係から責務が生じる――関係的責務
- 第3章 国家は親か? 国民は友か?――関係的責務論
- 第4章 普遍的な父の下における兄弟――原理の共同体論
- 第II部 同意によって構築された国家
- 第5章 同意は義務づける――明示の同意論
- 第6章 居住や投票は同意か?――暗黙の同意論
著者紹介
瀧川 裕英
- 略歴
- 〈瀧川裕英〉1970年愛知県生まれ。東京大学法学部卒業。立教大学法学部教授。専攻は法哲学。著書に「責任の意味と制度」など。
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紙の本
本書の多面的で豊富な議論から多くを学ぶことができる
2020/08/28 09:19
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ソクラテス以来の根本命題への対峙にはじまり、世界秩序構想へ辿り着く思想の成長物語。アリストテレス、ホッブズ、カント、ロールズ,サンデルなど、古今の思想の渉猟を通して国家の存在理由と意義を解明する。国家はなぜ存在し、その本質はどこにあるのか、全体として本書の議論がきわめて誠実であり、高度の一貫性を保持したものであることは疑いえない。地球共和国、割当責任論など、グローバル法の基礎づけとなるような理論が論理明快に提示されている。複合国境論は個人的にはシンパシーを感じるが、公法学が秩序の断片化をなぜ警戒するのかという点と併せて精査が必要かもしれない。まさに、読んでるこちらの頭まで良くなったような気にさせる本。そして原典を手に取ってみたくさせる本。