「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:一般
- 発売日:2017/09/21
- 出版社: ポプラ社
- サイズ:20cm/314p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-591-15605-6
読割 50
紙の本
地の星 (なでし子物語)
著者 伊吹有喜 (著)
凋落した名家・遠藤家。耀子はそのさびれた邸宅・常夏荘の女主人となり…。今のわたしは、あの頃なりたいと望んだ自分になれているのだろうか? 「なでし子物語」の続編。『asta...
地の星 (なでし子物語)
地の星 なでし子物語
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
凋落した名家・遠藤家。耀子はそのさびれた邸宅・常夏荘の女主人となり…。今のわたしは、あの頃なりたいと望んだ自分になれているのだろうか? 「なでし子物語」の続編。『asta*』連載に加筆・修正して単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
今のわたしは、あの頃なりたいと望んだ自分になれているのだろうか。
遠州峰生の名家・遠藤家の邸宅として親しまれた常夏荘。幼少期にこの屋敷に引き取られた耀子は、寂しい境遇にあっても、屋敷の大人たちや、自分を導いてくれる言葉、小さな友情に支えられて子ども時代を生き抜いてきた。
時が経ち、時代の流れの中で凋落した遠藤家。常夏荘はもはや見る影もなくなってしまったが、耀子はそのさびれた常夏荘の女主人となり―。
ベストセラー『なでし子物語』待望の続編。
ドラマ化、映画化、舞台化など話題作続々、伊吹有喜最新刊!【商品解説】
異なる世代の二人の女性が、自分自身の生を獲得していくさまを力強く描きだします。【本の内容】
著者紹介
伊吹有喜
- 略歴
- 〈伊吹有喜〉1969年三重県生まれ。「風待ちのひと」(「夏の終わりのトラヴィアータ」改題)でポプラ社小説大賞特別賞を受賞してデビュー。他の著書に「ミッドナイト・バス」など。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
切なさが胸に沁みる一言
2017/10/18 13:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タンポポ旦那 - この投稿者のレビュー一覧を見る
“見捨てられた子”耀子の癒しと、再生への手掛りを得るまでを描いた前作から、物語の上では十数年。娘を育て、常夏荘の「おあんさん」となっても、まだ自らの確かな居場所を見つけられずにいる。本作では耀子の本当の意味での再生とアイデンティティーの確立~作中の言葉を借りれば「自立、顔を上げて生きること。自律、美しく生きること」~この目的、理想に向け始動する過程が描かれる。
背景には、地域を支えた旧家の没落・苦悩と、過疎化・高齢化が進む地方問題を置き、ファンタジー的要素が多かった前作に比べ、重厚さが感じられる。耀子を取り巻く人々の個性も、より鮮やかに浮かび上がっているようだ。
一方、現実に比べ“御都合”的な展開である事は否めないが、伊吹ファンとしては、それも含めて物語世界に浸りきれる所が妙味である。しかも、前作に比して涙が滲むシーンが少ないな、と安心していたところ、終盤近く、立海が呟く「さようなら、ヨウヨ」の一言には、切なさが胸に沁みる想いがした。
また、本作と前作との間に位置する物語が、来年発売予定とかで、何か釈然としないものは残るが、それ故に刊行が待ち遠しい。
紙の本
二作目だが時系列では三つ目
2024/04/07 09:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りら - この投稿者のレビュー一覧を見る
三作目から約十年経過。
耀子はおあんさんになっているが、常夏荘の維持も大変な状況になっており、自活する力をつけたいとスーパーのパートに出ている。
東京では常夏荘を売りに出す話が出ていて、照子は思い悩む。
耀子の働く店には下屋敷の由香里が店長として赴任してくる。
初めはパートさんたちとの衝突もあるが、耀子がうまく間に入って、彼らのアイデアを少しずつ形にして、みんながいきいき働き出す。
しかし、本部の意向で閉店の危機となり、耀子は考えた末、スーパーで軌道に乗っている食品製造販売部門を新しく設立する会社で引き継ぎ、いずれは峰生発ブランドを都会でも売るという計画を立てる。
総論賛成だが、出資はできないというパートたち。
そこに出資してくれたのは、由香里や千恵、天香たち。
なけなしのお金を出してくれたのは耀子とともにやっていきたいという思い。
そういう思いに至らせた耀子の成長ぶりに驚くのは、龍治や照子だけではないだろう。
ほとんど無力というか無気力だった子ども時代に青井先生の薫陶を受けて、「どうすれば」と考えて動くようになった耀子。
その原動力は瀬里だろう。
こどものことを想って何ができるかを考える親。
耀子の生い立ちを思うと泣ける。
そして、自分の努力や周囲の助力を得ながら力をつけていく姿が眩しい。
女性が前に出ていける、ちょうどそういう時代でもあった。
龍治も耀子の努力をわかっていて応援もしたいのだろうが、会社全体を考えると常夏荘を売るという苦渋の選択をせざるを得なかったのだろう。
龍治については三作目も含め、ほとんど行動のみしか描かれないため、想像しかできないが、この人もまたこころの中では様々な葛藤があるのだろうが、それを見せない、というか見せられないところに孤独と切なさがある。
耀子を大切に想っているが、組織のことも考えなければならない。
誰にもその想いを出せないであろうところがこの人の不器用さ、苦しさなのだろう。
そこへいくと、立海はいまだ純粋な想いを耀子に抱いているようだ。
それ故に、耀子が想像を超えていつも先に行ってしまうことに、どうして得られないもどかしさを抱きつつも、耀子を常に応援する側に立つ。
それは自分もまた峰生を大事に思っているからなのだろうが、それなら圧倒的に今の立海の方が使える力を持っているはずなのに、峰生のために何もしてなく(多分)、ただ耀子のすることを見守っているだけというのは、ずるい気がする。
相手に待っていてとか、先に行ってしまうとか求めてばかりで、自分が主体的に行動を起こすことはなく…、そういうところはまだこどもなんかなと思った。
天真爛漫に育つ瀬里と、龍治に意思表示を(ついに)した照子に期待。
紙の本
あらら
2022/03/03 14:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヨウヨでもないし、リュウカでもないのか。
間が空きすぎて、何が何やら。
一体何があったのだろう。
まるで、ただのお仕事小説みたいだ。