「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:一般
- 発売日:2017/09/08
- 出版社: 東洋経済新報社
- サイズ:19cm/189p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-492-06204-3
読割 50
紙の本
薩長史観の正体 歴史の偽装を暴き、真実を取り戻す
著者 武田鏡村 (著)
薩摩と長州の“勝者”がでっち上げた通史の誤りを徹底究明。「薩長史観」と「真相」の対比から、幕末維新の真実を明らかにする。会津はじめ旧幕府側の名誉を回復する“反薩長”本。【...
薩長史観の正体 歴史の偽装を暴き、真実を取り戻す
薩長史観の正体
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
薩摩と長州の“勝者”がでっち上げた通史の誤りを徹底究明。「薩長史観」と「真相」の対比から、幕末維新の真実を明らかにする。会津はじめ旧幕府側の名誉を回復する“反薩長”本。【「TRC MARC」の商品解説】
150年目に明かされる真実! 「明治維新」という名の洗脳を解く!!
勝者(薩摩、長州)がでっち上げた通史の誤りを徹底究明。「薩長史観」と「真相」の対比から、幕末維新の真実を明らかにする。
◆著者の言葉
「薩長史観」とは何か。明治政府がその成立を正当化するために創り上げた歴史である。それは、薩摩や長州が幕末から明治維新にかけて行なった策謀・謀反・反逆・暴虐・殺戮・略奪・強姦など、ありとあらゆる犯罪行為を隠蔽するために創られた欺瞞(ぎまん)に満ちた歴史観であるということである。
◆主な内容(一部を抜粋)
[薩長史観1]幕府は無力・無策のまま開国したために倒幕運動が起こった
[真相]幕府は薩長に比べて遥かに開明的で、開国による近代化を進めていた
[薩長史観2]吉田松陰は松下村塾で幕末志士を育成した大教育者である
[真相]松陰は、暴力革命を礼賛するテロの扇動であった
[薩長史観4]西郷隆盛は「無私の心」で明治維新を成しとげた最大の功労者である
[真相]西郷は僧侶を殺し、江戸を混乱させ、同調者を見殺しにした策謀家だ
[薩長史観17]孝明天皇の病死で、英明な明治天皇が即位して日本は夜明けに向かった
[真相]孝明天皇は、薩摩と岩倉具視の陰謀によって毒殺された可能性が高い
[薩長史観19]「討幕の密勅」は正式なもので、天皇から幕府討滅の宣旨が下された
[真相]討幕の密勅は偽造されたものであり、その真相は文章に示されている
[薩長史観20]大政奉還は、その場しのぎの愚かな決断である
[真相]大政奉還は「慶応維新」というべき歴史的偉業であり「明治維新」より優れていた
[薩長史観29]急いで日本を武力統一しなければ、外国の植民地にされていた
[真相]外国勢力は局外中立を指示されており、植民地化を意図していたわけではない
[薩長史観31]会津藩主は、「朝敵」の筆頭である
[真相]松平容保は、天皇を守り抜いて奮闘した正義の藩主である
[薩長史観33]長岡藩の河井継之助は「官軍」に刃向かった逆賊である
[真相]和平を説いた河井は、征討軍の理不尽な態度のため、やむを得ず挙兵に踏み切った
[薩長史観35]朝敵会津の討伐は、正々堂々と行なわれた軍事行動である
[真相]負傷者の殺害、人肉食、強奪、強姦など新政府軍は徹底的に会津を蹂躙した
[薩長史観36]会津藩以外の同盟軍は大した抵抗を見せることなく降伏した
[真相]長岡のほか庄内藩は「官軍」を寄せつけず、薩摩兵と互角に戦って勇猛さを見せた
[薩長史観40]靖国神社は、国家に殉じた忠誠者の御霊を平等に祀るものである
[真相]「賊軍」を排除する靖国神社のあり方は、薩長史観の本質を露骨に示すものである
【商品解説】
勝者(薩摩、長州)がでっち上げた通史の誤りを徹底究明。幕末維新の真相を明らかにし、旧幕側の名誉を回復した“反薩長”本の決定版【本の内容】
目次
- まえがき 明治維新百五十年、嘘で固められた薩長史観
- 第一部 幕末動乱編 (薩長史観1~16とそれに対する“真相”を解説)
- 第二部 「慶応維新」編 (薩長史観17~23とそれに対する“真相”を解説)
- 第三部 戊辰戦争編 (薩長史観24~40とそれに対する“真相”を解説)
- あとがき かくして「薩長史観」が日本を破滅に導いた
著者紹介
武田鏡村
- 略歴
- 〈武田鏡村〉1947年新潟県生まれ。新潟大学卒業。日本歴史宗教研究所所長、歴史家、作家。著書に「決定版親鸞」「藩主なるほど人物事典」「幕末維新の謎がすべてわかる本」など。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
興味深いが学術的には弱点だらけ
2018/03/18 21:04
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本作に挙げられた薩長史観の中には馴染みのあるものもありましたが、知らないものもあれば、一読しただけで「そんなバカなことあるか!」と喝破できるものもありました。
それにしても、尊王を掲げながら御所の放火と孝明天皇の拉致を企てたり、討幕の密勅と錦の御旗を偽造したり、本物の天皇の移行を無視しても徹底的な〈賊軍殲滅〉を進めるなど、全然天皇を敬っておらず、自分たちの都合の良い駒くらいにしか思ってないとしか見えない態度は現代の極右にも通じるものがあり、ゾッとしました。
この本は読み物としては興味深いのですが、難を言えば、「真相」として提示されていることの出典が明示されていない部分がかなりあり、巻末にも参考文献一覧がないなど、学術的な観点からすれば弱点としか言いようがないところが玉に瑕です。これでは「ここの挙げられた【真相】こそがでっちがげだ」とのそしりを受けてもやむを得ないのではないかと思います。
紙の本
いろいろ見解はあるけれど
2018/09/26 12:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
政府の発表(内閣府Web site)によれば、「明治維新150年」を迎える平成30年(2018年)を節目として、改めて振り返り、将来につなげていくために、地方公共団体や民間企業も一緒になって様々な取り組みをしているという。趣旨もいまひとつ不明だが、東北地方では「明治維新150年」とはいわず「戊辰戦争150年」と称してイベントを開催している。賊軍、朝敵とされた先祖たちの薩長政府に対する怨念と憤激が残っているのだろうか。
物事には陰もあれば陽もある。将来につなげるためにはしっかりとした反省があってしかるべきだろう。今の政権に足りないのは反省だ。
この本で著者は薩長史観と言われる事項をひとつひとつ反論・解説し、その正体を浮き彫りにしたとしている。読み物としてはおもしろい。多様な見解があってしかるべきと思うし、敗者側からの視点で描く同種の本も多くあってよいと思う。