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物語フィンランドの歴史 北欧先進国「バルト海の乙女」の800年 (中公新書)
著者 石野 裕子 (著)
スウェーデン、ロシアによる統治を経て独立したフィンランド。その後ソ連に侵略され、ナチ・ドイツと共に侵攻するが敗退。戦後は中立政策を採り、IT・教育面で先進国となった。森と...
物語フィンランドの歴史 北欧先進国「バルト海の乙女」の800年 (中公新書)
物語 フィンランドの歴史 北欧先進国「バルト海の乙女」の800年
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商品説明
スウェーデン、ロシアによる統治を経て独立したフィンランド。その後ソ連に侵略され、ナチ・ドイツと共に侵攻するが敗退。戦後は中立政策を採り、IT・教育面で先進国となった。森と湖の国・フィンランドの苦闘と成功を描く。【「TRC MARC」の商品解説】
古来よりスウェーデン王国下にあったフィンランド。19世紀にロシア帝国下、「大公国」となり広範囲な自治を獲得。ロシア革命、大規模な内戦を経て独立する。第2次世界大戦では、ソ連に侵略され領土割譲。その後ナチ・ドイツに接近し、近親民族の「解放」を唱えソ連に侵攻するが敗退。戦後は巨大な隣国を意識した中立政策を採りつつ、教育、福祉、デザイン、IT産業などで、特異な先進国となった。本書は、「森と湖の国」の苦闘と成功を描く。【商品解説】
古来よりスウェーデン王国下にあったフィンランド。19世紀にロシア帝国下、「大公国」となり広範囲な自治を獲得。ロシア革命、大規模な内戦を経て独立する。第2次世界大戦では、ソ連に侵略され領土割譲。その後ナチ・ドイツに接近し、近親民族の「解放」を唱えソ連に侵攻するが敗退。戦後は巨大な隣国を意識した中立政策を採りつつ、教育、福祉、デザイン、IT産業などで、特異な先進国となった。本書は、「森と湖の国」の苦闘と成功を描く。【本の内容】
ロシア革命後に独立。ソ連に侵略されナチ・ドイツと共に侵攻するが敗退。戦後は中立政策を採り、IT・教育面で先進国となった軌跡【本の内容】
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北欧の中でのフィンランド
2022/11/29 16:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:europeanmetallover - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読むまで、私はフィンランドについてあまり良く知りませんでした。しかし、この本を読み進めていくうちに、フィンランドという国家が、北欧のみならずヨーロッパ全体、そして世界の中でどのような歴史を辿っていったのかが興味深く説明されており、この国について新たな知識を得ることが出来ました。フィンランドという国について、この本を読んで新たな視点から見つめることが出来るので、西洋史を学ぶ人や、フィンランドについて興味がある人におすすめしたいです。
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シスという国民性を持つ人々
2018/05/25 16:54
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tolk - この投稿者のレビュー一覧を見る
フィンランドのイメージは、高い教育水準、高い税金、ハイセンスなインテリア、ムーミンオーロラ、白夜などでしょうか。
初めてフィンランド人に会ったのは、高校の修学旅行で飛行機に乗った時に隣に座られたフィンランド陸軍の方でした。その方から、冬戦争とシスについては話を聞きましたが、フィンランドの通史を読んで70年まえから最近までこんなにも大変な苦労をしていたと驚きました。
紙の本
興味深い
2022/06/03 14:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
フィンランドの歴史が、詳しく解説されていてよかったです。北欧先進国として、生き延びていく知恵の深さに、驚きました。
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新種の「ソ連防衛論」
2019/09/25 23:28
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第2章以下はロシアに支配されて以降のフィンランドの歴史を書いているから、200年余りを占めている。しかし二月革命でいきなりケレンスキーが臨時政府の権力を握っていたら困る。第1次世界大戦でドイツ軍に参加したフィンランド人部隊を「イェーガー部隊」とドイツ語読みするのは「フィンランド軍のすべて」が出典だろう。
この本で問題なのは独ソ不可侵条約での帝国主義的な勢力圏分割を「ドイツに不信感を持つソ連による祖国防衛論」という立場に立った上でフィンランドの歴史を書いているところ。ソ連が承認した主権国家であるはずのフィンランドに「領土交換」を持ちかけた事を肯定的に書いている。バルト三国の運命を見れば、ここでフィンランドが「プロレタリアートの祖国ソ同盟」に妥協をしたらソ連崩壊までソ連を構成する一共和国になった事は分かるだろうに、著者は何故こんな事を書くのだろうか?袴田里見の「党とともに歩んで」でフィンランドがソ連を侵略したと書かれていたのを連想した。参考文献目録にアイノ・クーシネンの回想録があるから、スターリンが信用しなかった上に見捨てられたゾルゲ機関の運命ぐらい知っているだろうに、そこまでしてソ連を擁護したいのかが不可解なぐらいだ。
平成になってからのフィンランド軍ものの本では「中国的天空」の著者なので無視しているとしか思えない「北欧空戦史」をはじめ、フィンランド軍の装備や活躍は書くが、その背景となる政治史となると意外とないから痛いところだ。
冬戦争について「冬戦争」を元に書いているので、「劣悪なフィンランド軍が赤軍に善戦した」ように書かれている。これは「冬戦争」の問題でもあるが、それでいて道路でしか移動出来ない赤軍をフィンランド軍が急襲したとも書かれているので、どちらを取ればいいのか?
継続戦争についてフィンランド側は名前通りに冬戦争からの継続だと主張して、ドイツの戦争とは別の戦争だとした事を著者は批判しているが、アメリカがフィンランドと断交したのは1944年になってからと書いている。矛盾しないのか?ちょうど日本軍に占領されてからタイが取った運命とよく似ていると思う。
ソ連と休戦を結んだフィンランド軍がラップランド戦争を迎えるにあたっての兵力数がフィンランド側が求めた「第一次世界大戦から第二次世界大戦までの兵員数」とソ連側が要求した「一九三九年一月時点の兵員数」が併記されている。はっきり言って意味が分からない。「最終的」な兵力はパリ条約での数字のようだが。その上、「核兵器の所有、開発、実験」と言われても、この時点で核兵器はまだ「開発」段階で「実験」どころか「所有」している国家など地球上に存在していない。
原語音訳のパンツァーファウストで通っているドイツ製の兵器を「対戦車擲弾」と訳さなくてもいいのに。
これなら政治史だけに絞って本を書いた方がよかったかもしれない。