「怪獣」との戦いのフェイクオーラルヒストリー本
2017/12/13 18:57
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投稿者:マーサー - この投稿者のレビュー一覧を見る
突如出現するようになった、怪獣たちと人類の戦いの歴史をオーラルヒストリー、実際に戦いを経験した人々へのインタビューを文書におこしたものという形式で書かれており、アニメーション映画 怪獣惑星で、人類がゴジラによって地球を追われることとなった経緯が語られている。
しかし、ゴジラと人類の戦いの記録については検閲削除のような理由で記されておらず、続刊が待たれる。
映画怪獣惑星を観る前に読んでおくと、映画への没入感を得られることは間違いないし、本書を読む前に映画を観てしまっていても、映画を気に入ったのなら一読する価値は十二分にあるものとなっている。
ゴジラが好きならぜひ
2017/11/23 13:17
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投稿者:亀戸亨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
劇場版アニメーション映画「GODZILLA怪獣惑星」の前日譚ということで、映画の予備知識を得るつもりで読んでみたら、出てくる出てくる東宝怪獣。良い意味で期待を裏切る作品でした。結末に重きがある内容ではありませんので、何度でも読み返したくなります。ゴジラが好きならぜひ読んでみてください。
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投稿者:は - この投稿者のレビュー一覧を見る
被害が凄くて怪獣がどれほどやばいか考えさせられる
聞き書きで描かれるゴジラ
2017/10/28 05:35
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投稿者:金吾庄左ェ門 - この投稿者のレビュー一覧を見る
地球上に怪獣が出現して大暴れし、ついでに宇宙人とも接触しながら、怪獣の猛威になす術もなく、(ごく限られた一部の人のみ)宇宙へ逃れようとするという世界で、聞き書き方式で、怪獣がいかなる災厄をもたらしたかが語られていきます。
それぞれ立場の違う人が語っていくので話が少し掴み辛かったのが難点ですが、ゴジラや特撮映画を観ていれば、色々と嬉しい設定やワードが出てくるのが良かったです。
こんな気持ちは倒錯しているのだろうか
2023/05/29 07:05
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投稿者:マーブル - この投稿者のレビュー一覧を見る
一級のエンターテイメントであり、人類と己について考えさせる書でもある。何とも言い表しがたい感情が沸き上がり、収拾をつけるのが難しい。単純に「面白い」と言うだけでは言い足りない。その気持ちの根元はどこにあるのか。そう考えるとなかなかに複雑だ。たくさんの怪獣やスーパー兵器が大盤振る舞いで登場するのを子どもっぽく楽しむ。加えて、奥底をじっと覗き込めば、滅亡に瀕する人類の姿を楽しむ気持ちもある。こんな気持ちは倒錯しているのだろうか。怪獣という絵空事だから許されるのか。楽しみながら、考えさせる。言い買い物だった。
絶望の東宝怪獣総進撃
2017/11/23 07:31
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投稿者:怖がりの実話怪談好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
地球に現れた怪獣たちにより人類がズタズタにされてゆく物語は恐ろしくも暴力的に気持ちがいい。
東宝特撮映画のマニアックな小ネタも散りばめられていて怪獣好きならかなり楽しめる。
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アニメ映画「ゴジラ怪獣惑星」の前日譚
東宝怪獣たちがゲリラ的に世界各地を襲い
人類滅亡は避けられない状態となる
救世主が現れ、徐々に形勢は盛り返していくが
ゴジラを抑えることができず
結局は一部の人間を宇宙へ脱出させることになる
そこに至るまでのあゆみを、生き延びた人々へのインタビュー形式で
振り返ってゆくモキュメンタリードラマ
しかし怪獣の出現は人類の罪に対する報いであると
そんな風に考える、ある種の傲慢さが
新生の旅立ちに際して
これらの歴史を否定し、消去しようとする
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【はじめに】
2016年にシン・ゴジラが上映された。ゴジラシリーズにしてまさに新約のゴジラであった。
その後、さらにSFアニメとして、制作上映されノベライズされたのがこの作品だ。
1. 怪獣黙示録
2. プロジェクト・メカゴジラ
3. 怪獣惑星
4. 星を喰う者
4編からなるアニメ版ゴジラのノベライズだ。
ゴジラに関しては、ハリウッドでその後制作されヒットしている。
このアニメ版のゴジラ、もはや語られることもない感じだ。失敗だったのか。。
【感想】
アニメ版ゴジラは、観た人の話を聞いて未だに観ていないが、ノベライズは読んだ。確かに厳しい評価がついたのもうなずける。
何でこれを紹介したいか。これ一巻目がとてもいいのだ。カマキラス、ドゴラ、ヘドラ、ガバラなどかつての特撮怪獣が新解釈に基づいて現代に蘇ったのだ。SFとして如何に人類が怪獣と戦い衰退していったのか。生き残った人類の証言を元にそれぞれの怪獣の特性や被害状況が明らかにされていく。自分としてはかなり痛快な展開だ。
人類の決定的な敗北は、ゴジラの出現から。
2巻目以降は、対ゴジラの負け戦の記録だ。人型異星人ビルサルド、エクシフが飛来し同盟を組みつつGメカ、メカゴジラなどゴジラ対戦兵器として怪獣と対等に戦いつつ消耗していく人類だが、その焦燥感、絶望がえぐい。そもそも核爆弾を使ってゴジラを殲滅する行為が地球そのものをダメにするじゃん。。。
ただ、コミュニケーションが取れない怪獣であり圧倒的暴力が支配する世界において人類が暴力あるいは破壊で対応する世界観が3巻目以降対戦相手がほぼゴジラに的を絞られた時、何だろう結果ありきで小説を描いているのがバレバレで一気につまらなくなった。
地に足がつかなくなった後半は異星人の宗教性や精神世界が際立ち、キングギドラを巻き込んでのドタバタ劇になってしまう。SFとしてはとても残念だ。主人公のサカキ・ハルオの熱い思いだけで最後までいってしまった。
1巻目の評価が、5段海中4だとすると2巻目は3、それ以降は評価がつけられない。
ただ、本当に一巻目は読んで欲しい。
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アニゴジの世界観を事前に知っとくのに最適。アメリカのドキュメンタリー番組のインタビュー部分を書き起こしたみたいなイメージ。かな?NBAのしか見たことないけど。
最後は映画に向けてテンション上がっていく終わり方。
(映画公開日の朝一に投稿)
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映画『GODZILLA 怪獣惑星』の前日譚。映画を観る前に読んでも良いし、観てから読んでも良いと思う。僕は後者だったけど、読み終わった時に、ああ…そうか…っていう感慨があった。もう一回映画を観たくなる、そんな感じ。
これを読むと、映画の登場人物に東洋系というか日本人系がやけに目立って、なぜ黒人系が少ないかというのがよくわかる。一応、そういう設定のもとに描かれていたんだなと。
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アニゴジの前日譚
1999年、突如としてNYに現れた怪獣カマキラス、それを皮切りに多くの怪獣が攻めてきて人類を襲撃していく。
一貫性のある物語ではなく怪獣に出くわした人、戦った人達の証言記録という形になっている。
カマキラス、アンギラス、ヘドラなどなどゴジラ映画を見た人なら知ってる怪獣があちらこちらで猛威を振るっていくさまがわかる。こいつ誰だっけ?って思ったやつも調べながら見るとなお面白い。
一章では怪獣の出現
二章ではゴジラの出現
三章では人類の反抗
と読みやすくまとめられている。
ゴジラシリーズの世界観を見事に取り込んでオリジナルに昇華している面白い作品だった。
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これを読むと「GODZILLA 怪獣惑星」のゴジラやがどれだけ恐ろしい存在かよくわかる。そして色々な怪獣が出てくるところは面白かったです。でも映画を観る前に読んでおく方がよかったかなと。
5月の「GODZILLA 決戦機動増殖都市」ももちろん観に行きます。
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アニメ版ゴジラの前日譚に当たる小説。もはやSF。関係者の証言を集成した体になっており、その作成者がアニメ版主人公の父親という構図。2作目にあわせて第2段が出るのかしら。
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バックストーリーというか、プレないしプロローグではあると明記されているのだけど、複数種の怪獣について書きながら雑多では決してない。というかカマキラスだけで1本書き下ろしてほしさすらある
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映画本編では冒頭で僅かに語られた、人類が如何にして怪獣と出会い、抗い、そしてその果てに地球脱出を決めたのか。それらの一部始終を様々な立場の視点から描き、インタビュー形式でまとめたのがこの本です。本編を観て背景を知りたくなった方にオススメです。