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商品説明
1943年、上海。細菌学の研究者・宮本は日本総領事館から重要機密文書の精査を依頼される。それは治療法皆無の細菌兵器の詳細の一部で…。最終兵器を巡る男たちの暗くて熱い戦いを描く。『小説推理』連載に加筆し書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
1943年6月、上海。かつては自治を認められた租界に、各国の領事館や銀行、さらには娼館やアヘン窟が立ち並び、「魔都」と呼ばれるほど繁栄を誇ったこの地も、太平洋戦争を境に日本軍に占領され、かつての輝きを失っていた。上海自然科学研究所で細菌学科の研究員として働く宮本敏明は、日本総領事館から呼び出しを受け、総領事代理の菱科と、南京で大使館附武官補佐官を務める灰塚少佐と面会する。宮本はふたりから重要機密文書の精査を依頼されるが、その内容は驚くべきものであった。「キング」と暗号名で呼ばれる治療法皆無の新種の細菌兵器の詳細であり、しかも論文は、途中で始まり途中で終わる不完全なものだった。宮本は治療薬の製造を依頼されるものの、それは取りも直さず、自らの手でその細菌兵器を完成させるということを意味していた――。【本の内容】
著者紹介
上田早夕里
- 略歴
- 〈上田早夕里〉兵庫県出身。「火星ダーク・バラード」で第4回小松左京賞、「華竜の宮」で第32回日本SF大賞受賞。ほかの著書に「深紅の碑文」など。
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コロナ禍の今読んでみても
2020/07/07 17:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
SF代表作の魚舟・獣舟、華竜の宮等とは違った系列の本なので読んでみた。
序盤は淡々としたルポルタージュ風の描き方なので「あれ 期待したものとずいぶん違う。はずれだったかな。」と心配したが中盤からがぜん盛り上がってきた。
コロナ禍の今読んでみても、生物 細菌 ウイルスの改造というものの危険性、生物兵器の反社会性 がしみじみ分かる。
しかし物語の出来としてはSFシリーズほどのメッセージ性はない。