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紙の本
御子柴くんと遠距離バディ (中公文庫)
著者 若竹 七海 (著)
長野県警から警視庁へ出向中の御子柴刑事。暮れも押し詰まってから次々と事件が発生し、さらには凶刃に襲われた。相棒の竹花刑事は異変を察知し、御子柴のもとに駆けつけるが…。スイ...
御子柴くんと遠距離バディ (中公文庫)
御子柴くんと遠距離バディ
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商品説明
長野県警から警視庁へ出向中の御子柴刑事。暮れも押し詰まってから次々と事件が発生し、さらには凶刃に襲われた。相棒の竹花刑事は異変を察知し、御子柴のもとに駆けつけるが…。スイーツ&ビターなミステリー第2弾。【「TRC MARC」の商品解説】
長野県警から警視庁へ出向中の御子柴刑事。すっかり東京のペースにも慣れ、刑事としても中堅どころになり、わりあい平穏な日々を送っていた。だが、その油断がたたったのか、年末押し迫ってから行く先々で事件にぶちあたり、さらには凶刃に倒れてしまう! 相棒の竹花刑事は御子柴の死を覚悟するが……。シリーズ第二弾は波瀾の幕開け。【本の内容】
収録作品一覧
御子柴くんの災難 | 7−61 | |
---|---|---|
杏の里に来た男 | 63−120 | |
火の国から来た男 | 121−188 |
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紙の本
相変わらずコメディタッチではあるが、前作よりビター度は高めか。
2018/05/04 04:53
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
てっきり、新刊案内でこの本のタイトルを見たときは、<遠距離バディ>とは小林警部補のことだと思い込んでいた。でも、御子柴くんにしてみたら小林警部補は元上司だし、尊敬する先輩。バディという関係になるかな・・・と思い直し、警視庁で培った人間関係が新たなバディを生むのかな、とぼんやり考えた。
しかし・・・読み始めてみたらなんと、前作からすでに三年が経過しており、御子柴くんは更に成長していて(というか、あれほど嫌がっていた“政治的駆け引き”からうまく身をかわす方法を身につけている)、しかも小林警部補は定年退職されてしまっているではないか!
仕事に変化はつきものとはいえ・・・小説世界でもそうなってるってなんだかかなしいわ。
というわけで、小林警部補の手助けもなく、刑事としてもひとり立ち。でもその分、なんだかお疲れモード。35歳になった御子柴くんは「自分ももう若くない」ということを日々実感する年齢になってきており、かといってベテランの域に気分的にもなれるわけもなく、そんな中途半端な位置にちょっといらいら・もやもやな日々。しかし事件はなんだかんだと日々起こるわけで・・・の連作短編集。
私もそんな中途半端感に見舞われる時期を通過してきたので、御子柴くんの気持ち、よくわかる!
そして本作から登場した御子柴くんの相棒・江戸っ子竹花くんもいいやつで。あえて「そっすよね」みたいな口調で明るく喋るけど、心の中にはいろいろ・・・というところ、すごくいい!
事件は起こるし、その解決のために御子柴くんも竹花くんも、その他刑事さんたちも奮闘するんだけど、そしてその<事件>はさらっと描かれているけれど背景はかなり重くて、短編故に後味も微妙によろしくないんだけど、実は「警察という組織で生きている、ある意味サラリーマンとして仕事をしていく上で、大事なのはやっぱり人間関係ですよね」という話でもあったりするわけで。
<警察小説>と言ってしまえば横山秀夫のライト版みたいになっちゃうけど、情報をもらったり協力してもらったり、所属の違いなどでギスギスしそうなことも個人対個人の関係がうまくいっていたら何の問題もなく、事件解決にスムースに貢献出来たりするわけで。御子柴くんや竹花くんがしようとしてることは、せめて捜査手順ぐらいは不快な思いをせず、楽しくやろうよ、ということのような気がして、そんな仕事観は私に近いです! なのでいつも以上に共感ポイント多めで読んでしまった。
大きな組織であればあるほど、命令系統や上下関係に理不尽さを覚えることも多いけど、それとは関係ないところで自己裁量でやれる部分は自分たちで何とかしよう、という心意気。それをちゃんと見ていて、評価してくれる人がいなければその組織は終わるけど、でも大概は多少なりとも報われることはあるわけで。
なので、これは切れ味鋭いミステリでありながら、実はお仕事小説でもあったのでした。
紙の本
若竹七海氏の傑作警察小説です!
2020/08/01 09:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『ぼくのミステリな日常』、『暗い越流』、『静かな炎天』などの興味深い作品を次々に発表されている若竹七海氏の作品です。同書の内容は、長野県警から警視庁へ出向中の御子柴刑事が主人公として繰り広げられる物語です。御子柴刑事は、おおむね平穏な生活を送っていたものの、暮れも押し詰まってから次々と事件が発生して忙しくなります。さらには凶刃にまで襲われます。相棒の竹花刑事は異変を察知し、御子柴のもとに駆けつけるのですが、すでに御子柴の身には危険と大きな変化がおとずれます。一体、どんな危険と変化なのでしょうか?ぜひ、続きは、同書をお読みください。