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紙の本
「孫たちは帰らない」けれど 失われた「ふるさと」を求めて (それでも「ふるさと」)
著者 豊田 直巳 (写真・文)
【産経児童出版文化賞大賞(第66回)】仮設住宅の暮らしにも慣れたおばあちゃんたち。でも、「帰りたい村」への思いもつのり…。福島原発災害による避難から6年、「二つのふるさと...
「孫たちは帰らない」けれど 失われた「ふるさと」を求めて (それでも「ふるさと」)
それでも「ふるさと」 「孫たちは帰らない」けれど
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商品説明
【産経児童出版文化賞大賞(第66回)】仮設住宅の暮らしにも慣れたおばあちゃんたち。でも、「帰りたい村」への思いもつのり…。福島原発災害による避難から6年、「二つのふるさと」の間で揺れ動くお年寄りたちの姿を活写する。見返しにも写真あり。【「TRC MARC」の商品解説】
春の山菜・秋のキノコと自然に生かされた生れ故郷は「帰れない村」に。一方で、仮設住宅は新しい友もでき「第二の故郷」に。両者の間でゆれ動くお年寄りたちの日常や想いを活写、故郷の意味を問い、喜怒哀楽を描く。【商品解説】
目次
- 自然の恵みゆたかな、福島県北東部の高原の村-飯舘村から車で1時間ほど山を下った伊達市にある仮設住宅に、おばあちゃんたちは暮らしています。
- 放射能にふるさとの村を追われたのです。
- 村では広い敷地に何世代も住んでいましたが、ここは村の1軒分ほどの敷地に、約100軒もの仮設住宅が建ち並んでいます。
- 長屋形式で、板で仕切っただけの部屋では、「テレビの音がうるさい」といった不満も……。
- でも、仮設住宅の暮らしに慣れるにつれて、近所付き合いも生まれ、友だちもでき、ここは「第二のふるさと」になってきました。
- その一方で、春の山菜や秋のキノコ、一年中、いのちをつないでくれた味噌など、自然の恵みに生かされた村、「帰りたい村」への思いもつのります。
- そして、避難から6年、避難指示は解除され、仮設住宅から出ていく日が近づいています。
- おばあちゃんたちは、いま、「二つのふるさと」の間でゆれています。
著者紹介
豊田 直巳
- 略歴
- 〈豊田直巳〉1956年静岡県生まれ。フォトジャーナリスト。日本ビジュアルジャーナリスト協会(JVJA)会員。著書に「福島を生きる人びと」「フクシマ元年」など。
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けれど、それでも。沢山の思いに心が痛む。
2018/05/02 16:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
2011の福島原発の事故で避難した人たちのお話です。絵本の形式をとった写真ルポ。
たくさんの人に、何年先になっても、見てほしい写真絵本です。
仮設住宅の生活にも「日常」ができ、別れがたい人間関係もできます。
それでも故郷には帰りたい。2017年には避難指示が解除されました
けれど「帰らない」決断をする人もいます。
仮設住宅でお花見をする人たちの写真をみたら「あの事故は花見を楽しみにしていたころだったかも」と思いました。今年の桜の季節に読んだからなおさらそう思えたのかもしれません。
一時帰宅でみたという風景は懐かしいけれど「除染のため」に詰め込まれた土の袋の山にさえぎられています。複雑な風景です。
この事故だけでなく、津波や地震などで避難生活を送った人、帰れなくなった人はたくさんいます。その人たちもそれぞれ悩みながら行き方を選択しています。私たちは少しは「前例」から学ぶことができているでしょうか。
そして、ここに書かれたお話には、津波や地震とは違う要因も関係しています。同じようだけれど違う。「大切に家族で作ってきた畑の土が取り除かれて袋詰めになり、まだ積み上げられている。」その写真が私には一番胸に刺さりました。これをどうにかできるのでしょうか。
たくさんの思いに心をはせてしまう写真集でした。
あとがきは300年後の読者のみなさんへ、となっています。300年でなくても10年後でも、20年後でも、この本を見てそれぞれの時代でいろいろ考えてほしい、感じてほしい。そうしなくてはいけないと思いました。