葬儀業界の戦後史
著者 玉川 貴子
エンディングノートや終活への着目は、生前に自身の葬儀などに関心を持つ人々の増加を示しているが、ライフスタイルの変化から「葬儀は不要/シンプルに」という志向も支持を集めてい...
葬儀業界の戦後史
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商品説明
エンディングノートや終活への着目は、生前に自身の葬儀などに関心を持つ人々の増加を示しているが、ライフスタイルの変化から「葬儀は不要/シンプルに」という志向も支持を集めている。葬儀は、いつの間にか人々の志向に応じて変えられると見なされるようになった。
いまでこそ葬祭業はサービス業だと思われているが、戦後の葬祭業界は「人の不幸でお金をとる」と長らく批判され、また遺体を扱う事業として蔑視されてきた。葬祭業者たちは、批判に対応して自身の仕事をどう意味づけ、葬儀をサービス業として成立させたのか。
行政との綱引き、消費者・顧客としての遺族との関係、宗教者や地域住民との連携・軋轢――葬儀を商品化した葬祭業者の葛藤の歩みを追い、フィールドワークから葬祭業者自身の職業観も聞き取って、葬祭業の戦後史と私たちの死生観の変容を描き出す。
目次
- 序章 葬祭事業者にとっての終活ブームとケア
- 1 終活ブームにおける葬儀
- 2 職業上、死にかかわること――ケアと商品
- 3 本書の構成
- 第1章 葬儀サービスを捉えるために
- 1 商品化・消費社会での死
- 2 葬儀サービスでの消費者との相互行為とその特性について
- 3 死を商業的に扱うことによるジレンマ
- 4 葬祭業者の感情的不協和と職業イメージ
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