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- カテゴリ:一般
- 発売日:2018/03/28
- 出版社: 東海教育研究所
- サイズ:19cm/274p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-486-03912-9
紙の本
人類は何を失いつつあるのか ゴリラ社会と先住民社会から見えてきたもの 対論
人類が進化の過程で獲得したもの、人間だけの文化や行動、社会の仕組み−。「人間らしさ」とは何なのか? 人類の歩んできた道、その現在と未来を、山極寿一と関野吉晴が語り合う。N...
人類は何を失いつつあるのか ゴリラ社会と先住民社会から見えてきたもの 対論
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商品説明
人類が進化の過程で獲得したもの、人間だけの文化や行動、社会の仕組み−。「人間らしさ」とは何なのか? 人類の歩んできた道、その現在と未来を、山極寿一と関野吉晴が語り合う。NHK教育テレビでの対談をもとに書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
サルや類人猿には見られない人間だけの文化や行動、社会の仕組み。人類が進化の過程で獲得した「人間らしさ」とは何なのか?現代社会を視野に現在と未来について語り合う京大総長と「グレートジャーニー」探検家との壮大な対話
【商品解説】
目次
- 序章 ぼくも探検家になりたかった
- 第一章 日本のサル学
- 第二章 類人猿から人類へ
- 第三章 狩猟と戦争
- 第四章 平等の意識は人間だけのものか
- 第五章 グローバリズムと教育
- 第六章 旅の原点
- 第七章 人間だけが持つ「心」
著者紹介
山極 寿一
- 略歴
- 〈山極寿一〉1952年東京生まれ。京都大学総長。
〈関野吉晴〉1949年東京生まれ。医師。武蔵野美術大学教授。
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紙の本
失うものと、得るものと。
2018/06/06 17:01
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
類人猿の研究者と、人類の移動を追って多数の民族と触れ合ってきた冒険家の対談。
ヒトがゴリラなどと決定的に違うのはなにか。文明化が遅れている民族に残った風習や類人猿の生態などから現代の「ヒト」を考えていく。
実験的な証明をできる題材でもないのだが「反例はないのか」などどうしても考えながら読んでしまう。反対の考え方ももう少し取り上げて欲しかった。おそらく対談者にとっては既に練り上げた論理なのでそこまで書く必要を感じなかったのかもしれないが、参考文献も載っておらず、本書だけを読む素人読者にはもう少し親切さがあっても良かったと思う。
観察した結果が中心の論議なので、今一つ想像の域を超えてないように思える部分も多いのは仕方がないのかもしれない。比較する例としては、良く研究されているからだろうがゴリラとニホンザルしかほとんどあげられない。それが特殊例なのか、基本的な性質なのか、まだまだ知らなくては何ともいえない気分である。
「ヒトが失いつつあるもの」について、それを「惜しむ」立場で書かれているが、考え方によっては「そうやって何かを失い、何かを得て変わっていくのでは?」という肯定的な考え方はできないのだろうか、とも考えた。失うものと、得るものと。問題提起としては面白かった。