天皇と儒教思想~伝統はいかに創られたのか?~
著者 小島 毅
8世紀の日本で、律令制定や歴史書編纂が行われたのは、中国を模倣したからだ。中国でそうしていたのは儒教思想によるものだった。そして、江戸時代末期から明治の初期、いわゆる幕末...
天皇と儒教思想~伝統はいかに創られたのか?~
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商品説明
8世紀の日本で、律令制定や歴史書編纂が行われたのは、中国を模倣したからだ。中国でそうしていたのは儒教思想によるものだった。そして、江戸時代末期から明治の初期、いわゆる幕末維新期には、天皇という存在の意味やそのありかたについて、従来とは異なる見解が提起され、それらが採用されて天皇制が変化している。そして、ここでも儒教が思想資源として大きく作用した。本書は、その諸相を取り上げていく。
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明治政府による復古の現実
2021/04/13 08:44
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
天皇をめぐる諸制度の多くは明治維新の前後に新たに創られたもので復古を掲げていたが内実は伝統の創出であることが「お田植えとご養蚕」「山陵」「祭祀」「皇統」「暦」「元号」をテーマに語られる。その多くは儒教思想が典拠になっていることがよくわかった(暦のグレゴリオ暦導入とかは別だが)。日本古来の文化を守れと主張する保守派がグレゴリオ暦を使って旧暦を顧みることがない滑稽さなど面白かった