電子書籍
鼻につくは間違いではなかった
2018/12/22 02:34
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ファウスト - この投稿者のレビュー一覧を見る
私はリベラルだと自負している。だからこそ朝日が嫌いなのだ。
朝日に限らずすべてのマスコミに見られることだが、「市民」は正しい情報を選択できないはずた、という思い込みを持っている。だから、高学歴で上等な知識を持っている我々マスコミが「市民を」指導しなければならないという、思い上がったお節介をする。
さらに問題なのは、自分たちの理想をして世論誘導しようとしているのが気に入らない。
幸い私は歴史ある港町の商家に生まれ新しいモノ好きのネオフィリアなので、マスコミが喧伝する言説が逆立ち状態であることに気づけた。
著者が言う通り「言ってることとやってることが正反対」なので信頼できるはずかないのだ。自由な資本主義社会にいて、恩恵を受けていながら、「無知」な市民に向かって未だにイデオロギーを持ち出すことの滑稽さを自覚していただきたい。
ともあれ、感じ取った匂いで判断していた私は間違ってなかったと知ることができた。
良い本であり、ますます著者の本を積ん読させていただきます。
紙の本
朝日ってそんなに嫌われているの?
2018/07/08 00:06
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投稿者:コアラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
朝日ぎらいがそんなに普遍的なものとは知らなかった。もちろん評者は大嫌いだが,少数派だと思っていた。そうだったのか…。日本の将来に少しは期待がもてるかもしれない。と,思っていたら信頼度最下位だって?見ている人は見ているのだね。評者はリベラリストである。いつの間にか単なる嘘つきがリベラリストを自称するようになって,すっかり「リベラリスト」という名前が汚されてしまった。朝日新聞のようなファシストが正しく排斥される世の中になってほしいものだ。著者のことは,書くものはおもしろいんだけど,「うさんくさいリベラリスト」と思っていたので,見直しました。誤解していました。すいません。
紙の本
日本は、パトリオティズムがなくナショナリズムしかない特殊な国
2019/05/21 18:05
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投稿者:ぱぴぷ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「愛国」といっても、アメリカのアカデミズムでは、ナショナリズムとパトリオティズムを厳密に区別しており、パトリオティズムにはポジティブな意味がある。これはグローバルスタンダード。しかし「愛国」といったらナショナリズムしかない日本では、リベラルは愛国主義(パトリオティズム)になれなく、世界のリベラルの中でも異質な存在になっているという指摘には、なるほど〜と思った。
その他、「道徳の貯金箱」の話とか、イデオロギーは「匂う」という話も面白かった。
紙の本
本のタイトルがちょっと
2018/08/08 15:48
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投稿者:ともクン - この投稿者のレビュー一覧を見る
朝日新聞の事がもう少し書いてあるのかと思いきや、リベラルと保守、その他の政治思想をについての橘氏のこれまでの持論の展開でした。朝日新聞は、そのリベラルの代表(記号)ということでした。それなら、タイトルは変えるべきかと思います。氏の持論は、既にその他の著作にいろいろ出ていますので、今更という感がしなくもありません。
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日本の政治における「リベラル」と,いわゆる世界の「リベラル」というのは,実は随分意味合いが違うということを恥ずかしながら初めて知りました。
日本の政治において,野党の票がいまいち伸び悩んでいる理由がずばり指摘されていると思いました。
著者の考えに賛同できないところもありますが,あとがきは「そうだよねえ」とくすりと笑えます。
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朝日というかリベラルが常に劣勢なのはなぜかという話。著者が解説するその理由は実に判り易い。↓
現在の世界では急速にリベラル化が進み成果を上げ、結果リベラルは敗退している。
つまりリベラル化は奴隷制やアパルトヘイト(少し前までは何処の国でも似たようなものだった)など、普通に考えれば善悪のはっきりしている殆どの問題を解決するという大きな成果を上げた。その結果残った問題は経済格差や安全保障、温暖化・脱原発など簡単には善悪を付けられない問題ばかり残ってしまった。リベラルは世界的に勝利したことで敗北したのである。
日本で云うネトウヨ的な主張は世界中で拡大しており、その発祥はアメリカにおいてリベラルの基準から逸脱した白人の田舎者。彼らに共通するのはアメリカから見捨てられたという怒り。
白人という立場は彼らにとって何の努力の必要もなく手に入れられるものであるから、トランプ支持者みたいな人には唯一のよりどころ。日本のネトウヨにとってのそれは日本人という肩書だけが誇れるものであり、それを覆す外国人参政権などの政策には必死で反対する。
また彼らが中国・韓国に異常にこだわる理由は、日本人がアジアで最も優れた民族であるという優越感を、中韓があらゆる方面で覆しつつあるという事。これはまた白人コンプレックスの裏返しであり、だからこそケントギルバートなどによる嫌韓本が彼らによく読まれる。
人間として道徳は6つある。1.安全2.公正3.忠誠4.権威5.神聖6.自由。それぞれが保守とリベラルでは受け止め方が異なるが、これらは人間の本性から生じてきた。しかし典型的なリベラルは3.共同体への忠誠4.権威への追従5.神への崇拝をバカにしてきた。つまりリベラルは6つの味付けの内3つしか使えない。6つの味付けができる保守が作った料理に大衆が魅力を感じるのは明らかであり、世界では保守がリベラルを圧倒する結果となっている。
ただ、どの国でも保守はその国内だけで支持されるのみで、グローバルでは他国に支持されないため(日本は事実上アメリカの属国なので、その立場を受け入れている人々にはトランプが好かれているのだと感じる)、グローバリゼーションの中ではリベラルが強い。
さらに日本だけがリベラルな愛国者という立場を否定してきてしまった。これは日本のリベラル政策の失敗。
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タイトルに惹かれて…
じゃなくて朝日新書が本書を出すんや〜
まだまだ朝日も捨てたもんやないなと即買いでしたd(^_^o)
朝日的なもの=戦後民主主義がなぜ若者に嫌われるかというところを順序立てて説明されています。
詳しくは本書を読んでいただくとして
朝日的なものはリベラル高齢者やシニア左翼の既得権益を守る立場なので
「明日は今日よりずっと良くなる」
という本来のリベラルの価値観を若者に示すことができないと。
こう読むと右とか左とか保守とかリベラルとか昔のカテゴライズは今の日本では無意味なのかなとおもいます。
世界的には保守もリベラルも愛国というパトリオティズムが前提になるはずが愛国=軍国としてきた戦後民主主義は今更何も変えられないんですよね。
いや「何一つ変えないこと」「既得権益を守ること」が朝日的な考え方なのかもしれませんが。
個人的には功利主義的な思想なんやなとおもいます。
AIをはじめとした強大なテクノロジーの発展は社会を最適化する方向に進むと思うからです。
ただ僕はBIの可能性を捨ててないので著者とは少し違う考え方かもしれません。
本書は通して一気に読めると思います。
ただもう一回読み直さないと意味理解は深まらないかなと思います。
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流石橘氏だ。リベラルと保守の関係性と変遷が、日本だけでなくグローバルに考察され、入門書のように非常に分かり易いにも関わらず、専門書を長々と読まなくてもズバッと結論を引き出してくれている。これは3000円くらいでも買って損はない本です。政治に興味なくてもスッと入っていける一冊です。オススメ。しかしタイトルが今一つだと思うな、インパクトはあるが。
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橘氏らしい、データに裏打ちされた議論。
本来リベラルが取るべき政策を、野党・及びマスメディアが避けている。安倍政権はもうこれ以上の右には展開する必要なく、リベラル政策を選挙公約に掲げ、しっかりと勝利している。
朝日新聞や毎日新聞、民進党や立憲民主党はこの本の問いかけにどうこたえるのであろうか?
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”朝日ぎらい”のタイトルはタイトル詐欺だと思うがw
内容は面白く、モヤモヤが晴れた感じ。
タイトルに対しての答えは”あとがき”に。
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さすが橘玲さんとしか言い様がない内容。保守とリベラルについての話では今まで読んだもので一番わかりやすかった。「言ってはいけない」をはじめ、遺伝についての後半は私の咀嚼力を超える話題が多いので解釈が難しい。本文ではセントリズムを貫いて書かれているだけに本気の本音のあとがきは痛快。大変に良い本です。
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社会心理学ではずっと、パーソナリティ(性格)と態度(特定の対象についての一貫性のある心理的構え)を別のものとして、パーソナリティは知能や精神疾患と同様にある程度遺伝するが、態度は経験を通して後天的に獲得・形成されると考えられてきた
研究者は、低い言語運用能力は世界を「危険な場所」と感じさせ、なにものかに攻撃されているという不安から、共同体の安全や社会の規律を重視することにつながるのではないかと推測している
パーソナリティの5大因子 神経症傾向N,外向性E, 経験への開放性O,協調性A, 誠実性Cの5つ
リベラルか保守かは経験への開放性と強く相関する
12才時点で新しもの好きだった子供がリベラルになり、こわがりだった子供が保守になる
権威主義は、支配性性向、経験への閉鎖性、信仰、低い言語運用能力によってよく予測された
支配性性向は、権威主義、神経症性傾向、低い協調性、低い信仰、低い言語運用能力によってよく、予測された。また高い倫理数学能力によっても予測された
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リベラル応援歌みたいなもん。
世の中はリベラル化している。
それなのに朝日が嫌われるのは何故か?
似非リベラルだから、以上。
この著者は愛読していたんだけど今回はイマイチだったかな。
p.82外国人参政権に関して、多くの国で進められていると有るが、実際は少数でしかない。
こういう所々での嘘と言うか誘導が有ると、他の調査や考察も一気に嘘っぽくなってしまう。
ちょっと残念作だったな。
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タイトルは「京都ぎらい」からとったらしい。内容は日本では曖昧な「リベラル派」がテーマで、右派と左派のような単純な割り切りができない考え方のようだ。安倍首相も言ってることは世界的にみればリベラルである。憲法を変えずに維持する考えがリベラル、憲法改正が反リベラルみたいな論調となっているらしい。全体に朝日新聞が個人攻撃される話ではなかった。
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著者の本はいつも考えるヒントを与えてくれる。保守、リベラルの違いがだいぶ分かったように思う。なぜ、リベラルが胡散臭いのかも。