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紙の本
若様とロマン (講談社文庫)
著者 畠中恵 (著),丹地陽子 (著),大久保伸子 (著),菊地信義 (著)
一見平和そうに見える明治の世に、不穏な空気が漂いはじめていた。戦へと突き進む一派の意向を押さえようとする小泉琢磨の秘策は、若様達のお見合い!? 「アイスクリン強し」「若様...
若様とロマン (講談社文庫)
若様とロマン
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商品説明
一見平和そうに見える明治の世に、不穏な空気が漂いはじめていた。戦へと突き進む一派の意向を押さえようとする小泉琢磨の秘策は、若様達のお見合い!? 「アイスクリン強し」「若様組まいる」に続くシリーズ第3弾。【「TRC MARC」の商品解説】
明治二十三年、ミナこと皆川真次郎は西洋菓子店を開いた。店には、旧幕臣の「若様組」の面々や、女学校に通うお嬢様・沙羅が甘い菓子と安らぎを求めてやってくる。しかし平和そうに見える世の中に、不穏な空気が漂いはじめていた。数年以内に“戦争”が始まるかもしれない――。
明治になって現れた「成金」のひとり、小泉琢磨は、戦へと突き進む一派の意向を押さえるべく動いていた。が、このままでは開戦派のやりたいようになってしまうという懸念から、今いる仲間以上に人を集めようと考える。
その秘策がなんと、「若様たちのお見合い」だったのだ! はたしてその成り行きは――?
【商品解説】
目次
- 園山・運動会
- 小山と小沼・川開き
- 加賀・百花園
- 長瀬・居留地
- 真次郎・亜米利加
収録作品一覧
園山・運動会 | 11−79 | |
---|---|---|
小山と小沼・川開き | 81−144 | |
加賀・百花園 | 145−208 |
著者紹介
畠中恵
- 略歴
- 高知県生まれ、名古屋育ち。名古屋造形芸術大学短期大学卒業。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、デビュー。2016年「しゃばけ」シリーズで第1回吉川英治文庫賞を受賞。本書に連なる著書に『アイスクリン強し』『若様組まいる』(講談社文庫)があり、本シリーズはいずれも舞台化されている。他の著書に『まことの華姫』(KADOKAWA)、『ひとめぼれ』(文藝春秋)、『うずら大名』(集英社文庫)など多数。
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紙の本
若様たちがお見合いに右往左往
2019/03/18 21:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:日曜日 - この投稿者のレビュー一覧を見る
若様シリーズ第三弾!
小泉御当主、有馬幹事ら年配組に手配され、突然見合いすることになった若様組。
勿論、小泉御当主が手配しただけあり、これが只の見合いでは無く…。
まず今作を書店で見かけて気になっている方は、『あいすくりん強し』、『若様組まいる』を先に読むことをオススメします!
この二作はどちらから読み始めても支障が無いです。
ここからは感想ですが、今まで特に注目されて居なかった若様組の小山と小沼が大活躍する話があったりして、組として楽しめる内容でした。
今までは、長瀬、園山、福田がメインと言う感じでしたが、他の若様たちも活躍していて、それぞれに愛着を感じます。
読後は少し寂しい気持ちにもなりましたが、明治を生きる若者達の力強さが溢れる終わり方でした。
紙の本
政略結婚
2019/04/14 01:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:papakuro - この投稿者のレビュー一覧を見る
明治時代の東京が舞台。
元々は居留地で生まれた菓子職人が主人公だったのだけれど、幼なじみの元士族の警官とその仲間達に主役が移ってしまった。
この作者の作品は何か問題が起こってそれを解決するというパターンなので、菓子職人よりは警官の方が話を作りやすいのでしょう。
この作品でも、ストーカー親父を撃退したり、詐欺師を捕まえたり、品質の悪い食材を納めて暴利を得ていた業者を暴いたりとかしています。
通しテーマが政略結婚なのですが、親類でもない人を政略結婚させるなんて荒唐無稽すぎます。
しかも主人公はかわいそうなくらい振られているし・・・。
あげくに巻き込まれた菓子職人は居場所がなくなり洋行してしまいますが、今後舞台が海外に移るのでしょうか。