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- カテゴリ:小学生
- 発売日:2018/05/25
- 出版社: 汐文社
- サイズ:27cm/1冊(ページ付なし)
- 利用対象:小学生
- ISBN:978-4-8113-2479-1
紙の本
おしらさま (えほん遠野物語)
著者 柳田 国男 (原作),京極 夏彦 (文),伊野 孝行 (絵)
遠野あたりの家では、おしらさまをまつっている。桑の木で作られたその神像は二体一対で、男神は馬の頭のものもあり…。京極夏彦による新たな語りと、伊野孝行の絵による「遠野物語」...
おしらさま (えほん遠野物語)
紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:6,600円(60pt)
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商品説明
遠野あたりの家では、おしらさまをまつっている。桑の木で作られたその神像は二体一対で、男神は馬の頭のものもあり…。京極夏彦による新たな語りと、伊野孝行の絵による「遠野物語」の絵本。見返しに「遠野物語マップ」あり。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
柳田 国男
- 略歴
- 〈伊野孝行〉1971年生まれ。三重県出身。セツ・モードセミナー卒業。イラストレーター。2013年、講談社出版文化賞さし絵賞受賞。紙芝居「ごん助じいさまとえんま大王」で高橋五山賞受賞。
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紙の本
生きていくなかで信心は欠かせない
2018/07/22 05:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『遠野物語』といえば民俗学者柳田国男の代表作で、それを京極夏彦さんが現代風そして子どもたちにも読みやすいように文章を綴った絵本のシリーズの、一冊である。
このシリーズは第1期として『かっぱ』や『ざしきわらし』、『やまびと』『まよいが』の4冊を刊行し、第2期もこの『おしらさま』を含む4冊の刊行が行われている。
このシリーズは文を京極夏彦さん一人が担当しているが、絵は作品ごとに違うのも特長のひとつといえる。
この作品の絵は伊野孝行さん。イラストレーターという風に巻末の略歴で紹介されている。
この作品が「おしらさま」という遠野あたりの家々で祀られている神の話が書かれたもので、しかもその「おしらさま」の男神のお姿が馬の頭をしているなど、何やら不気味な感じを、伊野さんは見事に描いている。
「おしらさま」が何故馬の頭をしているかという訳も、馬と結婚した娘の父親が怒って馬の首を切って捨てたとも言われているそうだが、やがてそれは養蚕のはじまりの謂れにもつながっていくから、怨恨の伝説でもなさそうだ。
どころか、「おしらさま」は眼の神とか女の病を癒す神でもあったそうだから、遠野の人たちは大事に祀っていたにちがいない。
もちろんそれでも、信心が浅い家もあって、そんな家に限って不幸があるというのも、古来からよく言われている通りだ。
そんな怖さもちょっぴりあったりする絵本なのだ、これは。