投稿元:
レビューを見る
遠野物語が好きです
不思議な話がいっぱい
ちょっとこわいけれど
絵がダイナミック
子どもにはちょっと距離があるでしょうか
≪ 桑の木で 繭をあたため おしらさま ≫
投稿元:
レビューを見る
京極夏彦さんが文、伊野孝行さんが絵の「えほん遠野物語」シリーズの1冊。
お馬さんと夫婦になった娘さんがいて、それを娘さんの親が怒って、お馬さんを桑の木に吊るして殺してしまう。
娘さんもお馬さんと一緒に天へ昇ってしまい、二人揃って「おしらさま」になったんだって。
その桑の木で作った男女の神像が「おしらさま」で、養蚕の神さまでもあるみたい。
蚕が馬の首の形をしている…ってあったけれど、確かに似ているかも…。
今は養蚕業は衰退してしまっているけれど、生活のなかに神さまがいる、その神さまは禁忌も求めていて、それには先祖伝来の生活の知恵が込められている。
こういう神さまの考え方は、とても日本らしいと思いました。
投稿元:
レビューを見る
「いろいろなおしらさまが、いろいろな暮らしの中にいる。」
馬と娘が夫婦になった。それは許されない恋……。遠野でまつられる男女一対の神「おしら様」には、さまざまな不思議な話や悲劇が語り継がれている。イラストレーター伊野孝行が自在に描く新しい「おしら様」がここに!(アマゾン紹介文)
異類婚姻譚の代表的な一作。
さすがに絵本で取り扱うのはどうなんだろう。もちろん、妖しい雰囲気ではなく悲恋譚に仕上げているが。
にしても、おしらさまの成立過程がよくわかんない。近いうちに調べてみよう。
投稿元:
レビューを見る
おしらさまは、男神と女神の二体一対。
ご利益があったりなかったり。
力はみんなもってる。
怖いけど、少し和む。不思議な話と共存してるんだな。
投稿元:
レビューを見る
遠野あたりの家では、<おしらさま>という神さまが祀られている。桑の木で作られた二体一対の神像で、男神が馬の頭になっているのもある。それには理由がある。昔、ある家の娘が馬を慕って夫婦になった。娘の父親は怒った挙句、馬を桑の木に吊るして殺してしまった。悲しんだ娘は馬とともに天に昇り、おしら様になったという。おしら様が地上に残された父親に遣わした虫が蚕であり、父親が桑の葉で育てた繭からは糸が採れた。それが養蚕のはじまりとされ、蚕の神様、女・子どもの病を癒す神様、狩りの神様として祀られるようになったという。
投稿元:
レビューを見る
おしら様の神体は男と女、もしくは馬と女であることの由来や、風習、禁忌を犯した代償となる祟りについての伝承などが、絵本としてまとまっている。
物語としても、民俗学の入口としても面白い。
原作:柳田国男、文:京極夏彦、絵:伊藤孝行
投稿元:
レビューを見る
原作:柳田国男、文:京極夏彦、絵:伊野孝行。原作の14、15、69,70のうち、69がこの絵本にあたる部分ではあるが、それ以外に語られているものがあり、気になり調べてみた。「遠野物語拾遺」というものがあり遠野物語増補版に付録として収録されているものらしいです。柳田国男版と京極夏彦が現代語訳し再構成されたものがKADOKAWAから出ているらしい。遠野物語から20余年の後299の物語が追加されたものだそうですが、私は未確認なのでなんとも言えません。そのうち確認できればと思っていますが遠野物語は奥が深いです。
投稿元:
レビューを見る
うう~、あ、後味が悪い…
神さまの祟りの容赦なさも含めてリアルというか、口が曲がるって!
とりあえず蛾が苦手な人は手に取らない表紙だろうなあと思いました汗(蛾じゃないけど)
絵は迫力があり、お話に合っている感じです。
投稿元:
レビューを見る
怖いことは書いていないのに、ほんのり不気味で、昔話特有の訳のわからなさというか一種の理不尽さがある。
柳田國男の原作を誇張せず絵本にした良い本。