紙の本
そうだったなぁ~、そうだったのか?
2018/09/05 10:28
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投稿者:野間丸男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初から最後まで体験することになる元号:平成!
“平成”と書かれた色紙の映像が、鮮明に蘇る。
ジャーナリストの実体験を加え、コメンテーターの経験による分かりやすい解説で
消費税の導入、バブル景気&崩壊
9・11の惨事とその後のテロとの戦い
阪神・淡路大震災、東日本大震災、原発事故などの自然災害
中国の台頭と日韓関係・日朝関係
を総括する。
紙の本
大人の目線が強いかも。
2018/10/29 15:28
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
平成生まれの若者を対象として書かれた一冊。
平成の開始から現時点までを、著者の体験した話も多い。特に元号制定のあたりなどは臨場感がある。体験が多い部分はそういうものかもしれないが著者の年齢目線なので、平成になってから生まれた若者とはかなり視点が違うだろうなと感じる。
体験談としては興味深いし、そのほかも人物名などが正確に記されていてしっかりとしたまとめになっているが、詳細が主要な流れをつかみにくくしている気もした。若者には退屈なのではないか、という恐れも感じた。
読み手が著者と同じ「大人」なら充分役に立つ内容だと思うが。
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「10代に語る」と銘打っている通り、複雑な国際情勢も平易な言葉でまとまっておりわかりやすい。欲を言えば「テクノロジー」にもフォーカスして欲しかったが、災害・外交・経済に関しては、平成史を整理された良書だと思われる。
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平成という時代の歴史を、様々なテーマの切り口から振り返っています。
消費税、小選挙区の導入、沖縄問題、テロとの戦い(日米関係)、北方領土、震災、日中・日韓・日朝関係が主なテーマです。
平成の30年間は波乱が多かった時代でもあり、登場する政治家が多いので、整理して理解するのは少し骨が折れる部分がありました。
平成元年生まれとしては、物心(記憶)がある部分は、懐かしく感じながら読むことができましたが、いまの10代の中高生にとっては、やはり「歴史の読みもの」という感覚になるのだろうと思います。
一方で、単純に「歴史を振り返る」ことで終わるのではなく、平成30年現在で残っている”次世代への課題”も分析してくれていいるので、そういった部分からは「これからの時代を担う10代に語る」というねらいを読み取ることができました。
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本書のターゲットたる10代ではないが、平成の半分くらいをぼーっと過ごしてしまった身には、ありがたい本。
ああ、あの頃、テレビで喧しく言っていたのは、こういうことだったのか、とやっと合点。
最初、「全ては平成元年から始まった」とあるので、新聞記者さんらしい、ちょっとレトリカルな誇張があるのかと思ったが、政治史、経済史、外交史あたりが、限られたページ数ですっきりまとめられている。
できれば文化史も、というのは、少しばかり欲張りすぎた要望かな。
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消費税の導入やバブル経済の終焉、テロとの戦い、自然災害…、政治ジャーナリストとして平成の歴史的な場面を数多く取材してきた著者が、大学の「特講・平成政治史」の授業をベースにまとめた一冊。そのため、波乱に満ちた平成の歴史を流れごとにわかりやすく解説します。平成に生まれた10代に語ると題されていますが、大人が読んでも勉強になる現代史入門書です。
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タイトルには10代に語る、とあるが、物心ついた後に平成の世を実際に生きてきた世代が読むと、実体験が再定義され大きな流れの中での位置付けが理解できる。読みやすい良書。
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平成30年に、平成の終わりが決まった頃に書かれた本。フリーのジャーナリストが記者時代の経験(かなり外交の中枢にも取材している)も含め、政治、経済、外交を中心に平成を振り返る。
悪いことばかりではないが、やはり「安定はすれども右肩下がりの時代」だったか。何となく明るい時代ではなく、日本という国を振り返ると「絶頂期を過ぎ、今後の行く道を模索して混迷し続けた時代」な印象だ。
短期間に大きな自然災害にも遭遇した時代だ。特に震災に関する部分は当時の緊張感や悲惨な状況とともに、救助に当たった人たちの尽力が伝わってきて読みごたえがあった。
元号が変わるというのは世界の歴史の流れの1コマというだけでなく、日本にとってはやはりひとつの大きな区切りになるようだ。
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読みやすかったと思う
平成になってから選挙制度かわったの知らなかった
バブルのこともいまいちよく分かってなかったし
でも時代はずっと流れが続いてるから、因果というか、自分が生まれる前の時代のこともちゃんと知っとらんと恥ずかしいなって思った
「これまでの人生で一番印象に残るニュース」っていうのは私自身もやっぱり東日本大震災かな
政治は遠い話な気がしてたけど、あれだけ大きな災害は当然幼心にも衝撃的だった
それでももう正直自分の中で過去になりつつあって、ニュースや本読んでてその度に「いや、まだ過去じゃない」って思い知らされるんだけど
コロナは早く過去の事にならないかな、令和は将来どうやって語られるんだろう
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「平成レトロ」というものが特に若い人の間で流行っているそうです。ついこの間まで「昭和レトロ」が流行っていると聞いたような気がするのですが、まあ流行なんてそんなもんでしょう。
「平成レトロ」を検索して一番頭にヒットした記事https://dime.jp/genre/1523982/によれば、ポイントは3つ、「1.魅力的なデザイン」「2.前向きなイメージ」「3.人とのつながり」との事。このうち3番目に関してはコロナ時代ならではというか、対面でのコミュニケーションが楽しいという事でプロフィール帳(プロフ帳)が脚光を浴びているらしく、まあそれはそれとして1と2については、平成という時代は果たして魅力的で前向きな時代だったのでしょうか。
かくいう私は昭和末期生まれでいわゆる青年期はバリバリ平成時代を過ごしましたが、「平成ってどんな時代でした?」とか「平成って何がありました?」とか聞かれても案外きちんと説明出来ないな、と本書を読んで改めて痛感しました。
本書はその『平成史』を10個のテーマ、即ち
1.消費税
2.選挙制度
3.経済
4.沖縄
5.9.11アメリカ同時多発テロ事件
6.北方領土
7.災害
8.日中関係
9.日韓関係
10.日朝関係
という項目に沿って非常にわかりやすく概説した内容となっています。
私自身、どの項も体感してして憶えている/憶えていない事、体感していなくて憶えている/憶えていない事、と実際に生きた時代にも関わらずだいぶ曖昧にしか捉えていなかったんだな、という事に気付かされました。
とりわけ、北方領土問題については受験勉強的に一生懸命に島の名前を覚えたりしたものでしたが、対露外交交渉の流れや問題の本質については恥ずかしながらほぼ初めて、きちんと知ったような気が致します。
沖縄の基地問題についても同様で、ニュースを通して知ったつもりになっていても流れとしては全く身に付いておらず、こんなに二転三転と混迷した問題だったのかと改めて認識致しました。そもそも、今現在この問題がどうなっているのかも正直分からず、情けない限り。
テレビでしばしば’平成で流行ったものを振り返る’という趣旨のバラエティ番組を目にしますが、いわゆる芸能や飲食物や服飾等の文化史を中心に扱っており、政治や歴史的出来事については節目に時たま放送する程度でしかないのが勿体無いというか、各放送局には稀少な当時の取材映像とか資料が保存されていると思うので、そういった事ももっと折々で番組にしてもらえたら良いのになと思いました。
10代に限らない、幅広い世代での学び直し・日本現代史入門にピッタリな一冊かと。
1刷
2023.3.9
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刊行日 2018/07/30
「消費税の導入,冷戦構造の崩壊,バブル経済の終焉,テロとの戦い,自然災害…,政治ジャーナリストとして歴史的な場面を数多く取材してきた著者が,波乱に満ちた平成の歴史をわかりやすく解説します.果たして,平成の30年はどのような時代だったのでしょうか? 新しい時代を生きるために必読の現代史入門です.」
序 すべては平成元年から始まった
平成の始まり/元号の制定/激動の時代
1 平成政治の主役は消費税
消費税はどのように生まれたのか/消費税導入への懸念/自社さ政権/民主党政権と消費税/変容した一体改革/先送りされる改革
2 政治を激変させた選挙制度
小選挙区制の導入/派閥の弊害/二大政党制/不信任案/細川内閣発足/劇場型政治/18歳選挙権
3 バブル経済の終焉と失われた20年
バブル経済/バブル崩壊/不良債権/ノンバンク/ゼロ金利時代/金融ビッグバン/アベノミクス
4 今も続く沖縄の苦難
沖縄戦/世界一危険な基地/沖縄サミット/辺野古移設をめぐって/あとを絶たない事故
5 9・11が変えた日本外交
テロとの戦い/アフガニスタン空爆/自衛隊派遣/集団的自衛権
6 近くて遥かな北方領土
北方領土とは/「四島返還」「二島返還」/動き始めた領土問題/プーチン大統領来日
7 平成は自然災害の時代
東日本大震災/原発事故の影響/復興と津波対策/頻発する自然災害
8 中国の台頭と日中関係
G7/天安門事件/天皇訪中/歴史認識をめぐって/新たな緊張関係/「競争から協調へ」
9 振幅激しい日韓関係
友好と緊張/慰安婦問題/歴史認識問題をどう乗り越えるか
10 ゴールの見えない日朝関係
拉致問題/金丸訪朝団/日本との対話/初の日朝首脳会談/拉致被害者の帰国/核実験とミサイル発射/平昌五輪
主要参考文献
あとがき
平成略年表
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いかにもジャーナリストが書いた平成史という感じ。もっと言ってしまうと、昭和のおじさん目線の平成史という感じ。
論点ごとに章立てをしているため、時系列で平成史を概観したかった私には、正直期待外れでした。