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紙の本
徳川家康の江戸プロジェクト (祥伝社新書)
著者 門井慶喜 (著)
徳川家康はなぜ、関東の寒村にすぎなかった江戸に幕府を開き、巨大都市を造営したのか。自身の家康観や江戸観を明かしながら、家康の壮大な「江戸プロジェクト」を掘り下げる。また、...
徳川家康の江戸プロジェクト (祥伝社新書)
徳川家康の江戸プロジェクト
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商品説明
徳川家康はなぜ、関東の寒村にすぎなかった江戸に幕府を開き、巨大都市を造営したのか。自身の家康観や江戸観を明かしながら、家康の壮大な「江戸プロジェクト」を掘り下げる。また、江戸から東京へと変貌する首都の姿も追う。【「TRC MARC」の商品解説】
徳川家康の江戸プロジェクト【商品解説】
著者紹介
門井慶喜
- 略歴
- 〈門井慶喜〉1971年群馬県生まれ。同志社大学文学部卒業。「キッドナッパーズ」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し作家デビュー。「銀河鉄道の父」で直木賞受賞。
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紙の本
東京は住みやすいか、それをたどれば
2019/02/01 08:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
豪雪や台風のニュースを目にするたびに、東京というのは気候の負担をあまり受けない都市だと実感します。
もちろん、かつて東京を襲った関東大震災のように地震による被害はありますが、これは二本全国どこにいっても変わりません。
あとは火災。この季節のように乾燥期だと強風で一気に燃え広がるということはあります。1657年の明暦の大火は江戸城の天守閣も燃えてしまうほどの火災として有名です。
それでも、他の都市の災害や季節負担と比べると、東京は住みやすい都市ではないでしょうか。
その礎を作ってくれたのはやはり徳川家康ということになるのでしょう。
『銀河鉄道の父』で直木賞を受賞した門井慶喜さんには『家康、江戸を建てる』という抜群に面白い小説があります。
その縁でしょうが、その刊行以降、門井さんが江戸の町づくりについて講演する機会が何度かあって、この本はそれらの講演を元に構成されています。
小説『家康、江戸を建てる』のサブテキストとして読むのもいいかもしれませn。
家康が作った江戸と現在の東京がつながるのでしょうか。
「幕末から終戦に至る時期は、復興の連続、建て直しの連続が江戸・東京の歴史だった」と門井さんはこの本の中に書いています。
何より不思議なのは、維新の時東京に遷都したことです。
あの時、大阪ではだめだったのでしょうか。名古屋は京にも近いに場所的にもよかったはず。それを東京に都を移した。
その英断が現代の東京の繁栄につながっているような気がします。
紙の本
自著の小説の宣伝
2020/03/29 21:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
利根川を曲げ、湿地帯を埋め立て、飲み水は遠方から上水を引き、食糧は西廻り航路で運び込み、その後も飽くなき技術進歩により、江戸という寒村が短期間で1,000万人都市となった奇跡を解説。具体的には、土木工事・物流網の確立・貨幣の鋳造・江戸城の役割・江戸の町の江戸時代から現在まで・自著の取材関連施設の紹介といった内容。また土木工事では伊奈忠次、水運網の整備では河村瑞賢、貨幣の鋳造では橋本庄三郎といった英才を紹介。まさに江戸の町づくり入門書であり、自著の小説の宣伝でした。極めて浅い内容なので、物足りなさが残ります。
ところで、春日局は家康の正妻という記載がありました。誤記だとは思いますが、こういった箇所があると他の箇所の信憑性も疑ってしまいます。これだから小説家の書いた歴史解説本は全くあてになりません。