0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なな - この投稿者のレビュー一覧を見る
良いことは書いてあります。ただ、文章がこれまでにない革命的なものであるかのような書きぶりなのでしらけてしまい読むのは苦痛です。
紙の本
こちらはどうなりますか
2019/01/11 09:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書の主張するところは諄々と説明されているのでよく理解できる。しかるべきデータ調査、分析結果から導かれた結論であることもわかる。
それでは、残業の多い業種としてあげられた、運輸や建設、サービス業などの企業における残業文化アンラーニングの事例があれば知りたい。本書が提案した処方箋が適用できるのか確認したいと思う。
投稿元:
レビューを見る
前半の残業自体の分析で、残業に幸福を感じる人達の話など「ああわかる…」ということが多々。残業の原因が個人の能力不足ではなく、職場に起因するものだというのがデータを通じて浮かび上がってきている。後半の施策の話でも、ノー残業デーなどの施策が形骸化する回を重ねるたびに効力を失っていく(しかも闇残業化する)というのも納得。
ではどうすればいいのか、外科手術的・漢方的という二つのアプローチが提案されている。前者は、残業時間の見える化→施策を社内でちゃんと流行らせる→1ヵ月を乗り越える→効果の見える化。後者は組織の現状を見える化→ガチ対話→未来づくり。
「見える化」を徹底的に行うのがとても大事だと思った。
投稿元:
レビューを見る
残業の功罪は、語る人の経験主義だ、語られることが多い。この本は、統計やデータで残業について分析した本。
残業気質は遺伝する、とか思い当たること多数。中原先生はいま抜群に面白い。
投稿元:
レビューを見る
うーん。残業をテーマに色々統計データを使ったりして分析しているのんだけど、今どき上司が帰らないから残業するとか、生活残業とかあんまりないでしょ。。 問題なので過剰の顧客の要求にNOと言えない組織なんだよなぁ。ITの分野では予期せぬトラブルなんて日常茶飯事だし、まともに動かないプロダクトなんてザラにあるし、修正しまくらないといけないし、締切は伸ばせないし。そういうのどうしたらなくせるんでしょ。売り方が悪いんだけど、売っちゃったものは入れるしかないからなぁ。
投稿元:
レビューを見る
残業が発生するメカニズムやその対処法について書かれている。経営者や管理職は、読むべき本。思わず職場の上司の机の上に置いて置きたくなる本。ただこの本に書かれている残業削減施策を実現させるのは、本気になって取り組む必要があると思うが、日本企業でそこまでできる企業は少ないと思った。
投稿元:
レビューを見る
自分が働いている会社は、いわゆる裁量労働制、みなし残業で固定の残業代をもらうので、ずいぶん良い環境なんだなあと思ったけど、周りを見てみるとひどい残業する人(プロジェクト)と、そうでない人(プロジェクト)とあって、やっぱり残業は集中するものなんだなと実感したり。(ちなみに自分はほとんど残業しない)
大量生産大量消費の時代では、働けば働くほど会社が儲かったけど、今は個人個人の嗜好に合わせなければならないので、働くほど儲かるという時代でもない。というあたりはずいぶん納得した。出来ない人はいくら時間をかけても出来ないので、残業する意味はないのだと思う。
成果が出なかった時に、残業しなかった人より残業した人の方が評価される「努力信仰」
残業が月60時間を超えるとなぜか幸福感が増す「残業麻痺」
これらはやばい。昭和の価値観滅びろ。
気になったところ引用。
> 残念ながら、人は「経験」を積み重ねるだけでは成長できません。「経験」したことについてのフィードバックを受け、振り返りを行って、次の行動に活かしていくことが「未来」に向けた学びとなります。
> 個人のスキルアップや効率化の努力は、一時的には残業時間を減らすことにつながるものの、長期的に見ると、むしろ残業時間を増やしかねないのです。
(できる人に仕事が集中するから)
> ではなぜ、「長時間残業体質」上司たちは、「働き方改革」「長時間残業是正」が声高に叫ばれる中でも、マネジメント行動を変えられないのでしょうか。それは、環境や時代の変化に合わせた「アンラーニング(Unlearning:学習棄却)」ができていないからです。
> 今、マネジャーたちには、①コンプライアンスを守り②多様な部下を扱い③部下に残業をさせず④自分も残業をせず⑤組織のパフォーマンスを高め⑥個人としての成果も上げ続けるという高難度な課題が与えられています。これはほとんど「無理ゲー(クリアが不可能なゲーム)」でしょう。(中略)まさに、日本でマネジャーになることは「罰ゲーム」と化しているのです。
投稿元:
レビューを見る
残業を学問的に分解分析していて面白かった。残業は集中、感染、遺伝する。など。これみんなが読めばそれだけで前に進みそう。内容すごくわかりやすく、こういう本書ける人は信頼できるよなあと。
投稿元:
レビューを見る
日本で勤めている多くの人が共感するであろう内容。
残業対策の形骸化や、対策が逆に業務外労働を誘発したり、管理職が仕事を抱え込まざるを得なくなる現象など、まさにといった感じ。
また、自分も「残業麻痺」傾向になっていることに気付かされた。気を付けなければ。
対策の部分が少し弱い印象だが、仕方ない。
こういう施策を、粘り強く地道に浸透させていくしか無いのだろう。
投稿元:
レビューを見る
最近、働き方についての本が
自分の中にヒットするものがあって
乱読気味。
日本は多分今までの構造から、どんな形であれ
変化が必要なのだろうと思う。
でも、よさもあるし、急には人は変われないから
なかなかこの先大変な感じがする。
投稿元:
レビューを見る
大規模な調査の結果をベースに、「残業」について様々な角度から徹底的な考察を試みている。一貫した主張は「残業の問題は個人の意識ではなく組織・構造の問題である」ということ。企業の経営者・人事・マネージャ必読。いつもながら中原先生はアクティブ。小林祐児さんの文章もよかった。
投稿元:
レビューを見る
長時間労働是正について経営サイドが指揮をとってやることは勿論だが、その前に自社の残業体質がどこからきているのか適切に分析してそれに見合った施策をとることが肝要。その為には経営上層部やマネジャー層だけでなく、一般社員への意識付けが重要となる。そういった意味で経営者、上司層、一般社員全ての人に読んでもらいたい本。
ただし、自社がどういう状態にあるのか、今後にどう活かしていくのかデータ分析できる人材や機関が不足しているのも事実で、課題のひとつ。
また、ストレスや健康リスクは右肩上がりな一方、個人的に感じている幸福感は増しているという「残業麻痺」状態が個人的には最も恐ろしいと思った。身近にそういう人がいるからで、その人のために本書を手に取ったようなものだからだ。ところが残業で「忙しすぎて秋以降記憶が殆どない」というその人にこの本を勧めたところ、「読む時間がない」と言われた。
投稿元:
レビューを見る
タイトルからして面白く、中身も面白かった。一昔前に味わった残業感覚・文化にデータも踏まえて納得。最終講の、定義を変えるがよくまとまってた。努力+成果、から時間あたり成果へ。経験の量から経験の質へ。ムラからチームへ。仕事との対立から仕事との共存へ。
投稿元:
レビューを見る
ポップな表紙だが侮るなかれ。すぐれて良書。約2万人の大規模調査データをベースに、日本において残業がどれだけ発生し、どのような原因から生じるのか、その解決には何がポイントなのか、までを300頁の対話文体でわかりやすく書いている。
定量的な分析もわかりやすいが、ワードのチョイスも印象的。残業に”幸福”を感じてしまう意識を「残業麻痺」、職場に残業を広げてしまう社員を「残業インフルエンサー」、残業施策が有名無実化した状態を「改革ゾンビ」と、キャッチワード化していて覚えやすい。
個人的には本書前半のまとめ的な内容である、「残業における『個人』『ヨコ(組織)』『タテ(世代)』の学習メカニズム」(p.200)の図は、日本企業の宿痾に感じられ、末恐ろしく感じた。図の説明には、「日本企業は、『麻痺』『感染』『遺伝』『残業代依存』といったメカニズムを通じ、残業を『組織学習』『世代継承』をしてきており、必要なのはこの学習メカニズムの解除」(同頁)と、きわめて的確に・端的に問題点を指摘している。
このような構造的理解を踏まえているかどうかで、おそらく同じ残業施策をやるのでも、弥縫策になるか解決策になるか、決定的に分かれるだろう。その意味でも、日本組織論としてもビビットな内容だと思う。必読。
投稿元:
レビューを見る
残業に「学」が付いている通り、残業を学問的にとらえて分析した本。残業をどうやったら減らせるのか、減らすだけではなく、生産性の向上にどうやったら繋げられるかを期待して読むと少し肩透かしかもしれません。
が、存外面白かったという印象。
具体的な対応や著者のコンサル的な解決策は、本当の後半にしか出てきませんが、現場の声というか、ノー残業デーなんて意味ないよね、とかいう声もちゃんと把握、理解した上で展開しているのも好印象。
生活費の一部として残業代を考えている人がいる(自分の会社にもいた、いわゆる大企業なのですが)のに対し
て、残業代分を給与として還元している企業があり、効果が高かった、という件は、なるほどぉー、と。
残業が、個人の問題ではなく「集中、感染、遺伝、麻痺して残業依存になるのは職場や会社の問題」という主張に納得はするものの、自分個人として、自分を守ねばな
、と思いつつ閉じました。