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紙の本
色ざんげ (岩波文庫)
著者 宇野千代 (著)
欧州から帰朝した洋画家・湯浅譲二は、毎日手紙を寄越す不思議な女に翻弄される。だが女は失踪。譲二は女の友人・つゆ子と捜索の旅に出る…。宇野千代が画家・東郷青児から聞いた話を...
色ざんげ (岩波文庫)
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商品説明
欧州から帰朝した洋画家・湯浅譲二は、毎日手紙を寄越す不思議な女に翻弄される。だが女は失踪。譲二は女の友人・つゆ子と捜索の旅に出る…。宇野千代が画家・東郷青児から聞いた話をもとに書きあげた現代恋愛小説の白眉。【「TRC MARC」の商品解説】
欧州から帰朝した洋画家湯浅譲二は、毎日手紙を寄越す不思議な女に翻弄されるうちに、女は失踪。女の友人つゆ子と捜索の旅に出た彼はつゆ子に魅かれるが、さらに湯浅の絵のファンだという女学生が現れ……。深く誰か一人を愛するわけではない男と、男の愛を摑んだようで常に不安な女の姿を情感豊かに描く。(解説=尾形明子・山田詠美)【商品解説】
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紙の本
事実は小説より……
2019/07/26 16:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
洋行帰りの画家、湯浅譲二は、奇妙な女、高尾と知り合い、更に彼女の友人、つゆ子と関係を深めていく。もとより譲二には妻子があり、また更に、絵のファンを名乗るとも子も現れて男女間の混迷を増していく。譲二が東郷青児であり、当然、相手は宇野千代自身となる訳だが、二人の関係をここまであからさまに書けるのは、本物の芸術家だからに違いない。事実は小説より奇なり、というけれども、凄いの一言。
紙の本
宇野千代の凄み
2023/04/15 20:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
数十年前の作品とは思えないほどスラスラと読めました。宇野千代が自分の小説の中で最も売れて、最も面白いと言われると書いていただけあり、終わりに近づくにつれ異様なまでの緊迫感があります。晩年の東郷青児がこの作品を読み返し、感無量でしたと宇野千代に手紙を出したそうですが、そういった逸話も一層凄みを増しているように感じました。表紙の宇野千代の美しさは勿論、東郷青児の若き日の写真を検索してみて、その美男ぶりを思いながら読みました。