- 販売開始日： 2019/04/26
- 出版社： 早川書房
- ISBN：978-4-15-041451-1
麻薬王の弁護士
海外で逮捕された麻薬密売人たちの刑期を軽減するため、当局との司法取引を仲介する弁護士ベン。そんな彼のもとに、ほぼ同時に三件の依頼が舞い込んだ。これをうまくさばけば莫大な報...
麻薬王の弁護士
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商品説明
海外で逮捕された麻薬密売人たちの刑期を軽減するため、当局との司法取引を仲介する弁護士ベン。そんな彼のもとに、ほぼ同時に三件の依頼が舞い込んだ。これをうまくさばけば莫大な報酬を手に平穏な引退生活に入れると、一か八か危険な綱渡りに挑むことに踏み切ったベンだが……痛快無比のリーガル・スリラー！
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圧倒的面白さとはこのような作品を言うのだね。
2019/08/27 09:23
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投稿者：ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
圧倒的面白さとはこのような作品を言うのだね。「司法取引」制度の中で悪同士が潰し合い、警察と司法側も権力と金を巡って刺し合い、そうした悪の海で金を求めて泳ぎまくる悪辣弁護士という、闇社会を実にスリリングに描いている。流石、刑事弁護士歴３０年というベテラン弁護士でなければ書けない作品でした。「朱に交われば赤くなる」の諺通り、悪人だらけの闇社会を利用して悪を根絶する策略を練る謎の麻薬王“ソンブラ”は誰かという謎を絡めた展開は推理小説としても一級品である。互いに騙し合う悪党同士に“ソンブラ”を絡めることで、複雑で知的なゲームをやってる感じで、バタバタと人が死んでくのに痛快さを感じるのも不思議。なお蛇足乍ら、大富豪にして絶世の美女であるジリー（ジリアン）・シェンノートは一貫して利用されてるだけで、むしろ善人なのに非業の死を遂げるのは少々可愛そうです。贔屓目。（笑）なお、アメリカでは既にシリーズ第二作が刊行されているという。早く翻訳して欲しいものである。ベンと“ソンブラ”の仕掛ける悪の知的ゲームが楽しみ。
