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紙の本
男子が10代のうちに考えておきたいこと (岩波ジュニア新書)
著者 田中俊之 (著)
高校生にとって、進学は定年退職までの人生を決めてしまうような重大な選択。「男」という性別が、男子の生き方にどのような影響を与えるのかを解説し、男子に自分が進む道について“...
男子が10代のうちに考えておきたいこと (岩波ジュニア新書)
男子が10代のうちに考えておきたいこと
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商品説明
高校生にとって、進学は定年退職までの人生を決めてしまうような重大な選択。「男」という性別が、男子の生き方にどのような影響を与えるのかを解説し、男子に自分が進む道について“落ち着いて”考える機会を提供する。【「TRC MARC」の商品解説】
「男らしくあれ」という見えない圧力に窮屈な思いをしていないだろうか。進路や将来の選択に「自分らしさ」がどれだけ反映されているだろうか。性別によって求められる役割や期待のされ方が違うことに気が付かぬまま大人になる若者が多い日本で、男性学の視点から進路・生き方をとらえなおすとともに、新しい生き方を提言する。【商品解説】
男性学の視点から性によって固定化されている生き方をとらえなおし,若者たちにむけて新しい道を提言する.【本の内容】
目次
- はじめに
- 「進学校」って何?/「難関大学」に進学した場合の選択肢/「一流企業」で働くと「いい家庭」を作れる?!
- 第1章 日本社会で「男」として生きること
- 男子がスカートに着替えたら/ジェンダーとは何か/保育園や幼稚園の先生は誰でもできる?/偉い人は「男」だらけ/性別役割分業が「普通」の日本/男女平等の理想と現実/新小学校一年生の就きたい職業/親が就いてもらいたい職業/「らしさ」はあなどれない/〈男らしさ〉・〈女らしさ〉とは何か/女子が言う「すごい」に隠された意味/男ならではの不自由
- 第2章 「男は仕事、女は家庭」の過去・現在・未来
- 性別役割分業の歴史/「夢」としてのサラリーマン/「夢」から「平凡」の象徴へ/「私、作る人、僕、食べる人」な社会システムへの抗議/二四時間たたかう亭主は、元気で留守がいい/リストラと新規雇用の抑制/女性の社会進出をめぐる現状/進む未婚化/草食男子の本当の意味/家族像の行方
- 第3章 泣けない男の一生
- 〈男らしさ〉と涙/コミュニケーションの深度/恋愛との向き合い方/恋愛における加点式と減点式/社会人という言葉の意味/平日昼間問題/生命・生活・生涯/「きょうよう」と「きょういく」が大切だ/仕事の両義性/孤立する男性
- 第4章 「やさしい」のに「やさしくない」日本社会
- ジェンダーの視点から社会を見る/なぜ多様性が重要なのか/変わる職場/日本におけるメンズリブ運動/不全感と攻撃性/比較をやめる/見栄とプライドの違い/自分のなかの多様性/積極的寛容と消極的寛容/「やさしい」社会の実現で変わる男性の生き方
著者紹介
田中俊之
- 略歴
- 〈田中俊之〉1975年生まれ。大正大学心理社会学部准教授。博士(社会学)。著書に「男性学の新展開」「男がつらいよ」「〈40男〉はなぜ嫌われるか」など。
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紙の本
日本社会に、著者が果敢に異議を!
2019/09/01 17:44
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
「男は仕事、女は家庭」という、日本にはびこる社会思想に、著者が果敢に異議を唱えようと発信している著書です。データにも基づいており、目からうろこが落ちました。
ジュニア新書なので、内容も噛み砕いているため、大人なら一気に読み切れます。もちろん、子どもにも読んでほしい1冊です。
そして、題名は「男子」とありますが、「女子」にも読んでほしい内容です。
紙の本
どうしても読みたかった本
2020/12/05 15:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:感謝 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大型書店まで行ってやっと購入できた本。田中先生の「男性学」には以前から注目していてどうしても買って読みたかった。
「男らしさ」「女らしさ」「大黒柱神話」「3歳児神話」など、現代日本の社会人の生きづらさの源を男性学の立場から解説している。
自分は著者と同世代だから、随所に挿入されたギャグも含めてすごく「刺さる」感じだけれど、若い人にはどうなんだろう、響いてくれるといいなー。