「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
マルセル・モース、ジョルジュ・バタイユ、シモーヌ・ヴェイユ、ジャック・デリダ…。フランス思想における贈与の概念を思想史的にたどり、贈与のもつ未来への可能性を多角的に考察する。【「TRC MARC」の商品解説】
中沢新一氏推薦!来るべき贈与論のために
近年贈与が注目されている。マルセル・モースの『贈与論』以来、ベーシック・インカム、臓器提供、自然エネルギー、はては戦争放棄も贈与の一種として現代においてかたちを変え論じられている。互酬的ではない「ただ与える」ことの思想は、行き詰まった資本主義にどのような薬をもたらすだろうか。モースをはじめ、レヴィ=ストロース、バタイユ、ヴェイユ、デリダ、ジャン=リュック・マリオンそして人間中心ではない動物世界における贈与・・・、これら哲学と人類学の議論を基にしてあたらしい贈与の話をしよう。【商品解説】
著者紹介
岩野卓司
- 略歴
- 〈岩野卓司〉パリ第4大学哲学科博士課程修了。明治大学大学院教養デザイン研究科長・教授。専門は思想史。パリ大学でジャン=リュック・マリオンに師事する。著書に「贈与の哲学」など。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
体系としての贈与論
2021/04/30 01:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:猿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、マルセル・モースの贈与論に関して様々な哲学・社会学者たちの考えから読み解いていくものとなっている。また、番外としてラジュの「借りの哲学」に関する考察も行われている。
とりあげている学者や思想家の数が多い分、それぞれの内容はかなり深いわけではない。ただ、趣味で哲学を学んでいる私にとっては、西洋の思想家を体系的に知る上で大変役に立った。この一冊で完結するのではなく、次の一冊を決める際の参考になるもののように思う。
以下レビューというより私個人の話だが、私は本書からバタイユに興味を持ち、現在は彼の書籍や関連するものを読んでいる。一通り満足したら再び本書を読み直し、別の思想家を深めていこうと思う。