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- カテゴリ:一般
- 発売日:2019/10/07
- 出版社: 集英社インターナショナル
- サイズ:18cm/198p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7976-8044-7
紙の本
危険な「美学」 (インターナショナル新書)
著者 津上 英輔 (著)
高村光太郎の「必死の時」やジブリ映画「風立ちぬ」を例に、人を幻惑し、判断をくるわせる「美」の危険性を指摘。さらに「魔の山」の結核患者や戦時中の「散華」をとりあげ、負の面を...
危険な「美学」 (インターナショナル新書)
危険な「美学」(インターナショナル新書)
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商品説明
高村光太郎の「必死の時」やジブリ映画「風立ちぬ」を例に、人を幻惑し、判断をくるわせる「美」の危険性を指摘。さらに「魔の山」の結核患者や戦時中の「散華」をとりあげ、負の面を反転させる驚くべき作用についても論じる。【「TRC MARC」の商品解説】
「美しさ」そのものに潜む危険!
芸術作品が政治利用されることの危険についてはあらゆる本で論じられてきましたが、
本書は、「美」あるいはそれを感じる感性そのものに潜む危険を解き明かした一冊です。
第1部では高村光太郎の詩「必死の時」やジブリ映画「風立ちぬ」を例に、
「美」は人を幻惑し、判断をくるわせてしまうことを説き、
第2部ではトマス・マンの『魔の山』で描写された結核患者の美や戦時中の「散華」を例に、
「美」が負を正に反転させてしまう恐ろしさについて論じます。
いわば、「美学」という学問の画期的な実践編です。
【本の内容】
目次
- 序章 美と感性についての基礎理論
- 一 真善美の思想
- 二 「十大」ならざる「三大」
- 三 「一大」ならざる「三大」
- 四 真・善・美と知性・理性・感性
- 五 美と芸術の自律性
- 六 美とは何か
- 七 美の恵みと危険
- 第一部 美は眩惑する
著者紹介
津上 英輔
- 略歴
- つがみ えいすけ
美学者。成城大学文芸学部教授。一九五五年、東京生まれ。東京大学文学部および同大学院修了。博士(文学)。フライブルク大学で音楽学を専攻。同志社女子大学専任講師、成城大学助教授を経て現職。その間、イェイル大学客員研究員、ストックホルム大学客員教授。著書に『あじわいの構造』(春秋社)、『メーイのアリストテレース『詩学』解釈とオペラの誕生』(勁草書房)、共訳書にD.J.グラウト、C.V.パリスカ『新西洋音楽史』(音楽之友社)などがある。
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